50代になると、ふとこんなことを考えることがあります。
「このまま今の会社にいていいのだろうか」
「定年まで働いたあと、自分はどうするのだろう」
「今から転職なんてできるのだろうか」
「副業くらい始めた方がいいのではないか」
「会社を辞めて起業するという方法もあるのだろうか」
若い頃にはあまり考えなかった「会社の外」が、急に現実的な問題として見えてきます。
でも、そんなときに一番最初にやってほしいことがあります。
それは、
転職サイトを見ることでも、副業を探すことでもありません。
まず、
「自分の現在地」を整理することです。
50代になると、なぜ急に不安になるのか
50代になると、仕事を取り巻く環境が変わってきます。
役職定年。
定年後の再雇用。
給与や待遇の変化。
親の介護。
自分や家族のこれから。
そして、
「あと何年働くのだろう」
という現実的な問題。
20代や30代の頃なら、
「嫌なら転職すればいい」
と考えることもできたかもしれません。
しかし50代になると、判断しなければならない条件が増えてきます。
だから迷うのは、ある意味当然です。
いきなり「何をするか」を決めない
セカンドキャリアを考え始めると、多くの人が最初に、
「転職しようか」
「副業を始めようか」
「資格を取ろうか」
「起業しようか」
と考えます。
でも、私はその前にやることがあると考えています。
例えば旅行をするとき。
現在地が分からないまま、
「東京へ行こう」
と言われても、どちらへ進めばいいのか分かりません。
セカンドキャリアも同じです。
まず、
今、自分がどこにいるのか。
それを整理する必要があります。
まず4つを書き出してみる
難しいことをする必要はありません。
紙でもノートでも構いません。
次の4つを書いてみてください。
① 今の仕事
・どんな仕事をしているか
・どんな役割を任されているか
・得意な仕事は何か
・苦手な仕事は何か
・あと何年くらい続けたいか
② これまでの経験
これまで担当してきた仕事を書き出します。
ここでは、
「たいした経験ではない」
と判断しないことが大切です。
例えば、
・部下を育成した
・取引先と交渉した
・トラブル対応をした
・プロジェクトを管理した
・Excelで資料を作った
・新人教育を担当した
・業務改善をした
こうした経験も立派な材料です。
自分にとって当たり前になっていることほど、書き出してみてください。
③ これからの生活
仕事だけではなく、生活についても考えます。
・どのくらい働きたいか
・どのくらいの収入が必要か
・家族との時間をどうしたいか
・通勤を続けたいか
・自宅で働きたいか
・何歳くらいまで働きたいか
セカンドキャリアでは、
「何の仕事をするか」だけではなく、「どう働きたいか」
も重要になります。
④ 今の不安
最後に、不安を書き出します。
例えば、
「収入が減るのが怖い」
「転職できる自信がない」
「自分には特別なスキルがない」
「副業に興味はあるけれど何をすればいいか分からない」
「AIについていけるか不安」
などです。
頭の中だけで考えていると、不安はどんどん大きくなります。
でも、文字にしてみると、
「自分は何に不安を感じているのか」
が少しずつ見えてきます。
会社に残ることも立派な選択肢
セカンドキャリアという言葉を聞くと、
「転職しなければいけない」
「副業を始めなければいけない」
「起業しなければいけない」
と思ってしまう人もいるかもしれません。
そんなことはありません。
会社に残ることも立派な選択肢です。
大切なのは、
「なんとなく残る」
ことと、
「考えた結果、残る」
ことの違いです。
自分の状況を整理したうえで、
「今は会社に残るのが一番いい」
と判断できたなら、それもセカンドキャリアの一つです。
選択肢は一つではありません
50代からの働き方を大きく整理すると、
会社に残る
転職する
起業する
副業する
という選択肢があります。
そして、必ず一つだけを選ばなければならないわけでもありません。
例えば、
会社員を続けながら副業する。
副業で経験を積んでから起業する。
会社に残りながら転職の準備をする。
そんな組み合わせもあります。
だからこそ、
いきなり答えを出す必要はありません。
50代には「経験」という材料がある
50代から新しいことを始めるとき、
「自分には何もない」
と思う人がいます。
でも、本当にそうでしょうか。
20年、30年と働いてきたなら、
その間に、
成功したこと。
失敗したこと。
困ったこと。
人から頼られたこと。
教えたこと。
改善したこと。
必ず何かがあります。
自分にとって普通になっている経験は、自分では価値に気づきにくいものです。
でも、その経験を必要としている人がいるかもしれません。
最初の一歩は「決めること」ではない
50代からのセカンドキャリア。
最初の一歩は、
会社を辞めることではありません。
転職することでもありません。
副業を始めることでもありません。
まず、
自分を整理すること。
そして、
自分にはどんな選択肢があるのかを知ること。
そこから始めればいいと思います。
焦る必要はありません。
今日、ノートを一冊用意して、
「今の仕事」
「これまでの経験」
「これからの生活」
「今の不安」
この4つを書き出してみてください。
それだけでも、
頭の中だけで考えていたときとは少し違って見えるはずです。
次回
次回は、
「50代のセカンドキャリアで、最初にやってはいけない3つのこと」
についてお伝えします。
転職、副業、起業。
何かを始める前に、一度確認しておきたいポイントです。
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昨日までの経験は、今日から誰かの希望になる。
