現在、AIを使う人と、
AIをまったく使わない人では、
少しずつ「できること」に差が生まれ始めています。
もちろん、
AIを使わない人が劣っている、
という話ではありません。
ただ、「便利な道具を知っているかどうか」で、仕事や生活の負担が変わる時代になってきたのです。
昔は、
調べものをするにも本を探し、
人に聞き、インターネット検索をし、
いくつものページを開き、
必要な情報を自分で整理する必要がありました。
しかし今は、AIに
「これはどういう意味ですか?」
「初心者向けに説明してください」
「要点だけまとめてください」
と聞くだけで、
ある程度整理された形で返してくれるようになりました。
特に大きいのは、
「わからないことを、その場ですぐ聞ける」
という点でしょう。
しかもAIは、何回聞いても怒りません。
「そんなことも知らないのですか」
とも言いません。
難しい言葉を使われたら、
「もっと簡単に」
「中学生でもわかるように」
「例え話を入れて」
と返せば、
ある程度合わせてくれます。
これはデジタルが得意な人だけの恩恵ではありません。
むしろ私は、
デジタルが苦手な人、
機械に苦手意識がある人、
パソコン操作に不安がある人にこそ、
AIに触ってみてほしいと思っています。
なぜならAIは、
「難しい操作を覚える」
というより、
「会話する」
ことに近いからです。
もちろんAIは万能ではありません。
間違ったことも言います。
それっぽい嘘を堂々と話すことすらあります。
しかし、だからといって
「使えない」と切り捨てるのはもったいないと思います。
最初は誰でも、
「なんか違うな」
「微妙だな」
「むしろ手間が増えた」
と感じるでしょう。
ですが、そこで
「そこは違うんじゃない?」
「私はこうしたいのです」
「もっと簡単にしてください」
と返していくと、
AIは少しずつこちらの意図を汲むようになります。
これは、
「AIを育てる」
というより、
「AIがこちらに合わせてくる」
感覚に近いかもしれません。
そして気づけば、
調べもの、
文章整理、
アイデア出し、
メール作成、
資料のたたき台作りなど、
さまざまな場面で
AIが補助輪のような存在になっていきます。
本書は、
AI技術を専門的に解説する本ではありません。
プログラミングの本でもありません。
「普通の人が、普通にAIを使い、
少し楽をし、少し前へ進む」
そのための本です。
特に、
「AIに興味はあるが難しそう」
「自分には無理だと思っている」
「デジタルは苦手」
そんな方に向けて書いています。
難しく考える必要はありません。
まずはAIに話しかけてみる。
そこから始めれば十分です。
