
【アポ記録1】美容学生との夜、俺の小さな敗北

柊@ファッション×LJK×JD モテ攻略
目次
- 出会いの瞬間
- 居酒屋のミスチョイス
- シーシャ屋での罠
- 敗北の帰り道
◆出会いの瞬間
その日、俺は少しだけ緊張していた。メッセージのやり取りはスムーズだったし、相手の反応も悪くなかった。でも、実際に会うとなると話は別だ。
待ち合わせ場所に着くと、彼女はすでにそこにいた。20歳の美容学生。ロングヘアに揺れるイヤリング、シンプルだけど洗練されたファッション。第一印象は、「綺麗な子だな」と思った。

本当なら「可愛いね」とか「髪型似合ってるね」とか、自然に褒めたかった。でも、俺は思った以上に緊張していて、結局、普通に挨拶することしかできなかった。
「〜ちゃんって何系の学校通ってるん?」
「美容師!今週、国家試験ある!笑」
「え、やば!会ってて大丈夫なん?」
「多分!笑 カットの方は余裕やねんけど、ローション使うやつが苦手で!」
「何それ!?エロいちゃうん!笑」
「ねー、ちがうよ!笑」
軽くツッコんで場を和ませる。彼女も楽しそうに笑ってくれた。この時点では、「今日はいい感じに進みそうだ」と思っていた。
◆居酒屋のミスチョイス
俺たちは、俺が働いている系列の居酒屋に向かった。理由は単純で、雰囲気や料理を知っているから安心できるし、場をコントロールしやすいと思ったからだ。
でも、ここでミスを犯した。思った以上に店内が騒がしく、会話がうまく聞こえない。おかげで、話のテンポが狂ってしまった。
「めっちゃ女の子いてそう!」
「めっちゃモテそう!」
冗談っぽく言われたが、俺はうまく返せなかった。声が通らないし、何より、会話に集中するのが難しい。
それでも彼女の反応は悪くない。「シーシャ好き?」と聞かれ、「めっちゃ好きやで!」と答えると、「じゃあ行きたい!」と食いついてきた。
「じゃあ行こ!」
この時点では、俺はまだ油断していた。「この流れなら、いけるかもしれない」と。
◆シーシャ屋での罠
シーシャ屋は落ち着いた雰囲気で、さっきの居酒屋よりは話しやすい。俺たちは席につき、ゆっくりと煙をくゆらせた。
「てかさっきから思ってたんですけど、肌めっちゃ綺麗じゃないですか?!女の子よりもきれい!なんかしてるんですか?」
「全然なにもしてない!でも水はめっちゃ飲むようにしてる!」
本当は多少スキンケアをしてるけど、ここで「○○の化粧水がいいんだよね」とか言っても、男としての魅力が下がる気がした。だから、「生まれつき肌が綺麗な遺伝子を持ってるアピール」にとどめた。
話は弾んでいた。笑いもあったし、沈黙が気まずくなることもなかった。ただ、俺はここで決定的なミスをする。
「終電大丈夫?」
無意識に聞いてしまったのだ。
彼女は一瞬、「あっ」と表情を変えた。時計を見ると、終電まであと1時間。俺は、この質問をした瞬間に、流れが変わったのを感じた。

“ああ、もうここで終わりか。”
◆敗北の帰り道
結局、俺は何も言えずに駅まで送った。ホテル打診のタイミングを完全に逃してしまった。もし終電の話をしなかったら、もっと違う展開があったかもしれない。でも、今さらそれを考えても遅い。
駅の改札前、彼女は「今日は楽しかった!ありがとうね!」と笑顔で言った。その笑顔は、俺にとっては「また遊ぼう」ではなく、「お疲れ様でした」の意味にしか聞こえなかった。
電車のドアが閉まるのを見届けたあと、俺は深く息を吐いた。
「次は、もっと上手くやる。」
そう心に誓いながら、俺は静かに家路についた。