増配とは、企業が株主に支払う「1株あたりの配当金」を増やすことです。例えば、1株あたり年間50円の配当を出していた企業が、翌年に55円へ引き上げれば、10%の増配になります。
増配の魅力は、株を買い増さなくても受け取る配当金が増えていく可能性があることです。仮に年間配当10万円が毎年10%ずつ増えるとすると、約7年後には年間配当が20万円近くになります。さらに、その配当金を再投資して株数を増やせば、「増配」と「株数増加」の両方によって配当収入を成長させることができます。
ただし、増配率が高い企業なら何でも良いわけではありません。一時的に大幅増配しても、その後に利益が落ちれば減配される可能性があります。そのため、売上や利益が継続して成長しているか、配当性向に無理がないか、過去に安定した増配実績があるかを確認することが重要です。
長期投資では、高配当株だけでなく「増配を続けられる企業」を持つことが大切です。最初の配当利回りが低くても、長期間増配が続けば、購入価格に対する実質的な配当利回りは高くなっていきます。増配株は、将来の配当収入を育てたい人にとって有力な選択肢の一つです。
