算命学では、個人の本質的な性質や特徴を「十干(じっかん)」であらわします。自分を知り、受け入れることで“運命”はいつでも変えることができるのです。
世間一般に知られるポジティブシンキングや瞑想、成功の法則なども、全員に有効なものではなく、性質に合わなければ単なる遠回りになりかねません。
自分にとって報われる努力とは何なのか、まずは自分の宿命である十干をぜひ知ってください。この世のあらゆる事象を“木・火・土・金・水”の5元素に当てはめて考える五行思想と、“陰・陽(天と地・男と女など)”に分けて考える陰陽説を組み合わせて占う算命学。
なんだか古めかしく難解に感じるようなこの占いには、現代人が求める「もっと自分を高めたい、満足感を得ながら生きていきたい、運を磨きたい」という心へのヒントがたくさん詰まっています。
幸せのレベルを上げる開運法は、本質的な“自分の本能と性質”を知り、受け入れること。そこから全てが始まります。
今回の記事では十干ごとの「本能」「本質」「気をつけること」「開運ポイント」「代表的な著名人(おまけ)」を解説しています。
自分の「十干」を調べる
下の手順でまずは自分の【干支番号】を算出します。
1.下の図から、自分の生まれた年と月が交差する数字を出します。

2.①の数字に生まれた日にちを足します。
3.合計数が60を超えた場合は、60を引いた数字が自分の干支番号です。
4. 干支番号がわかったら、末一桁の数字を確認します。
その数字があなたの【十干(シンボル)】を表します。
例:1980年8月8日生まれ42(表から算出) + 8(生まれた日)= 50干支番号は「50」末尾「0」=十干「癸(きすい)」
干支番号下一桁の数字が
「1」の人:甲(こうぼく)/大木
「2」の人:乙(おつぼく)/草花
「3」の人:丙(へいか)/太陽
「4」の人:丁(ていか)/灯火
「5」の人:戊(ぼど)/山岳
「6」の人:己(きど)/大地
「7」の人:庚(こうきん)/鋼鉄
「8」の人:辛(しんきん)/宝石
「9」の人:壬(じんすい)/大海
「0」の人:癸(きすい)/雨
となります。身近な人の十干も調べてみましょう。

甲・乙=木質 丙・丁=火質 戊・己=土質 庚・辛=金質 壬・癸=水質
それではそれぞれの本能と本質をみていきましょう。
【五つの本能】
・木質「守備本能:守りたい」
陽の木「大木(甲)」の気質=人に染まらない事で自分を守る。マイペース。目標に向かう強い意志力を持つ。不器用。
陰の木「草花(乙)」の気質=グループを作る事で自分を守る。リーダー気質。協調性。外柔内剛。同等意識。寂しがり。

・火質「伝達本能:伝えたい」

陽の火「太陽(丙)」の気質=観察眼を持ってありのままを伝える。周りを明るく照らす。自然体。楽天的。大雑把。
陰の火「灯火(丁)」の気質=目に見えないものを照らす。芸術的に伝える。情熱的。デリケート。反抗心。あまのじゃく。
・土質「引力本能:引きつけたい」

陽の土「山岳(戊)」の気質=行動で惹きつける。父性的。スター性。現実的な力。誰に対しても優しい。見栄っ張り。
陰の土「田畑(己)」の気質=心で惹きつける。母性的。庶民性。蓄積の力。秘密主義。身内に優しい。節約家。
・金質「攻撃本能:正したい」

陽の金「鋼鉄(庚)」の気質=行動で正す。意志頑固。爽やかな行動力と突破力。義理人情。個人の正義。自他ともに厳しい。
陰の金「宝石(辛)」の気質=精神で正す。鋭い感性。華やかさ。特別な美意識。プライド。責任感。世の正義。細かい。