近藤勝重:著「昭和歌謡は終わらない」を読んだ。
昭和歌謡研究家?の私としては嬉しい本。
昭和歌謡は日本が誇る芸術だと思っている。
最初に紹介されている曲は、
「天城越え」石川さゆり
私の師匠の故・吉岡治先生の作詞である。
この詞の素晴らしさは言うまでもないが、
作詞される時、
「作曲家がメロディつけられないような詞を書いてやる!」という意気込みだったらしい。
詞の構成に特徴があり、
繰り返しのある定型になっていない。
普通は、
Aメロ があり、A'メロがあったりして、
同じメロディがつくところがある。
サビの中でも、繰り返すメロディがどこかにある。
しかし、「天城越え」には、
最初から最後まで、
同じメロディが出てこない。
構成破壊!
作曲された、弦哲也さんも凄い。
吉岡先生との思い出はいろいろある。
まだ、カーナビがなかったころで、
東京の道をよく知らない私が運転していると、
「バカヤロー!銀座はそっちじゃないわー」
とよく叱られた。
また、
作詞の発想はどこから得ているのか?
こっそり盗ませていただきました。
(その成果が出てへんやん、とツッコまれそうですが)
昭和歌謡の歌謡曲部門の1位は「天城越え」だと思ってます。
ちなみに、POPS部門の1位は「ルビーの指輪」だと、勝手に思ってまーす。