私の師匠の「天城越え」制作秘話

私の師匠の「天城越え」制作秘話

ツカム

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近藤勝重:著「昭和歌謡は終わらない」を読んだ。

昭和歌謡研究家?の私としては嬉しい本。
昭和歌謡は日本が誇る芸術だと思っている。

最初に紹介されている曲は、
「天城越え」石川さゆり

私の師匠の故・吉岡治先生の作詞である。

この詞の素晴らしさは言うまでもないが、
作詞される時、
「作曲家がメロディつけられないような詞を書いてやる!」という意気込みだったらしい。

詞の構成に特徴があり、
繰り返しのある定型になっていない。

普通は、
Aメロ があり、A'メロがあったりして、
同じメロディがつくところがある。
サビの中でも、繰り返すメロディがどこかにある。

しかし、「天城越え」には、
最初から最後まで、
同じメロディが出てこない。

構成破壊!

作曲された、弦哲也さんも凄い。

吉岡先生との思い出はいろいろある。
まだ、カーナビがなかったころで、
東京の道をよく知らない私が運転していると、
「バカヤロー!銀座はそっちじゃないわー」
とよく叱られた。

また、
作詞の発想はどこから得ているのか?
こっそり盗ませていただきました。
(その成果が出てへんやん、とツッコまれそうですが)

昭和歌謡の歌謡曲部門の1位は「天城越え」だと思ってます。
ちなみに、POPS部門の1位は「ルビーの指輪」だと、勝手に思ってまーす。


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この記事のライター

ツカム

作詞・作曲家。日本著作権協会(JASRAC)会員。大阪市出身。同志社大学工学部卒業。 大学卒業後、広告代理店営業マン経て上京、レコード会社に作曲作品を売り込み始める。 木村みゆき「ミッドナイトボサノバ」で作曲家デビュー後、作詞家、故・吉岡治氏に師事。 代表作は鳥羽一郎「スペイン坂」の作曲。 2021年3月大阪芸術大学卒業。 2021年からストリーム配信開始。 「オー・ミドースジ」「免疫アップソング」「トナカイさんがウクレレ弾いた」など好評。 制作の血肉である昭和歌謡をリスペクトし、2023年7月「津軽海峡左きき」を完成。 好きな音楽家:ドヴォルザーク、ビリージョエル

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    ビジネスライター

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