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目次

辞め方は、教えません。

教えるのは、

「辞めてもいい」と言える状態の、作り方です。

顔を出さない。

声も出さない。

人にも会わない。

営業を、無人化する。

30年、図面と制御盤の両方をやってきました。

人がいなくても動く仕組みを組むのが、仕事です。

同じ手順で、営業から人を減らします。

あなたが会議室にいる8時間も、

眠っている6時間も、止まらない仕組みを組みます。

サイレント・ロボット構築術

Web集客システム構築プログラム/全6工程

■ B2|先出しの免責

先に、この教材が売らないものを書いておきます。

後で「話が違う」となるより、今わかったほうが早い。

収入は保証しません。

金額の予測も、平均値も、成功率も出しません。出せないからです。

3ヶ月では終わりません。

最短で6ヶ月。仕組みとして機能し始めるまで、18ヶ月かかります。

不労所得ではありません。

無人化されるのは運転です。設計には、あなたの手が要ります。

人を集めて増やす話ではありません。

知人にも、家族にも、同僚にも、一度も声をかけません。

今すぐ会社を辞めたい人には、不要です。

これは、在職したまま退路を作るための技術です。

特別なものは、何もありません。

やることは、記事を書く。導線を組む。数字を見て直す。それだけです。

以上が仕様です。

ここまで読んで、話が違うと感じた方は、

このページを閉じてください。

引き止めません。

お互い、時間の問題です。

■ B3|現象の記述

朝、エンジンをかける前に、少し間が空くようになった。

会社の駐車場に着いてから、シートベルトを外すまでの時間が、延びた。

言い返す言葉は、毎回浮かんでいる。

浮かんだまま、飲み込む。回数はもう数えていない。

帰りの車で、ラジオをつけなくなった。

有給の残日数だけは、正確に覚えている。

転職サイトを開いて、3件見て、閉じる。

それを半年、繰り返している。

どれも、誰にも話していないはずです。

話す相手がいないのではなく、

言葉にすると、あまりに小さいからです。

これを、自分の弱さだと考えている人がいます。

違います。

会社は、あなたのエネルギーを使っているのではありません。

漏らしています。

結論の出ない会議。誰も読まない資料。同じ確認を3人が別々に行う手順。

そこで消えた時間は、成果に変換されていません。

熱として、外に捨てられているだけです。

意欲の問題ではない。

投入した分が、仕事になる前に抜けている。

だから、頑張っても減り方は変わりません。

穴を塞がずに、注ぐ量を増やしているからです。

この状態が何年続いたかは、あなたが知っています。

あと何年続くかも、計算すればわかります。

耐えることは、対策ではありません。

漏れを止めないまま、供給を増やす行為です。

では、何を塞ぐのか。

塞ぐ場所は、会社の中にはありません。

■ B4|構造分析

塞ぐ場所は、会社の中にはありません。

理由は単純です。

あなたに、あの系の設計権限がないからです。

会議の数を決めたのは、あなたではない。

承認の階層を引いたのも、あなたではない。

その手順が20年変わらない理由を、誰も説明できない。

図面を書いた人間は、もういません。

会社は、悪意であなたを消耗させているのではありません。

消耗する向きに、たまたま組まれています。

放置された系は、必ずこうなります。

手順は増える。判断は遅れる。責任は薄まる。

誰かが意図したのではなく、そちらにしか動かないからです。

秩序を保つには、外からエネルギーを入れ続ける必要がある。

入れる人間がいなければ、崩れる側に進む。

物理の話です。組織に限った現象ではありません。

悪意であれば、指摘すれば是正されます。

構造は、指摘しても是正されません。

指摘した人間が、余分な工程として処理されるだけです。

一度は試したはずです。結果も、ご存じのとおりです。

ここで、計算をします。

あなたが1日に投入できるエネルギーには、上限があります。

40代の後半から、その上限は下がります。

認めたいかどうかとは無関係に、事実です。

一方、漏出率は下がりません。

役職が上がるほど、責任範囲が広がるほど、上がります。

投入量は減る。

漏出率は上がる。

この2本の線がどこで交わるかは、

グラフを引くまでもありません。

「頑張る」は、投入量を増やす操作です。

「耐える」は、投入を継続する操作です。

どちらも、漏出率に一切触れていません。

穴の空いたタンクに、注ぐ量を増やしている。

それだけです。

15年やって状況が変わらなかったのは、量が足りなかったからではない。

操作の対象を、間違えていただけです。

では、どうするか。

漏れない系を、別に建てます。

あの会社は直せません。設計権限がないからです。

けれど、新しい系を一つ立ち上げることはできる。

そこには、最初から設計権限があります。

辞める必要はありません。

今日から、2本目のラインを並行して起こすだけです。

1本目が漏れ続けていても構わない。

2本目が漏れなければ、系全体の収支は変わります。

問題は、その2本目を、どう設計するかです。

ここで、ほとんどの人が間違えます。

■ B5|従来手法の否定

副業として一般に勧められる方法は、大きく2つです。

顔を出して発信する方法と、知人に紹介する方法。

どちらも、設計として欠陥があります。

好き嫌いの問題ではありません。構造の問題です。

単一障害点について

設計の現場で、最初に潰す箇所があります。

単一障害点。

そこが1つ止まると、全体が止まる場所のことです。

ラインを引くとき、我々はまずここを探します。

見つけたら、二重化するか、負荷を分けるか、設計から外す。

止まると全部止まる箇所を残したまま竣工させることは、ありません。

顔を出して発信する方法では、集客装置があなた自身です。

あなたの顔。あなたの声。あなたの人格。

それが客を引き寄せている以上、装置は1台しかありません。

疲れた日は、更新できない。

熱を出せば、止まる。

週末を家族に使えば、その分だけ落ちる。

装置が1台しかなく、その1台があなたである。

これを単一障害点と呼びます。

■ B6|職能の開示

私は、人がいなくても回る仕組みを、30年つくってきました。

本業はデザインです。

グラフィックとWeb。30年になります。

紙面を組み、サイトを設計する。

それが表側の職能です。

並行して、もう一方があります。

制御盤の設計。

PLCのプログラム。ラダーと、ニモニック。

2層基板の回路とパターン。

機械と、電気と、情報。

この3つを1本の動作に統合する仕事です。

勤め先は、製本機をつくるメーカーです。

紙を送り、位置を合わせ、綴じ、断つ。

この工程から、人の手をどこまで抜けるかを設計します。

抜けなければ、人が立ちます。

抜ければ、機械が同じ精度で繰り返します。

この仕事で、最初に覚えることが一つあります。

人がやっているのは、作業ではなく判断だということです。

紙が斜めに入っている。だから直す。

音が変わった。だから止める。

このロットは湿気ている。だから速度を落とす。

手が動いているように見えて、実際には判断しています。

作業だけなら、機械のほうが速い。

したがって、無人化とは人を減らすことではありません。

その人が現場で下していた判断を、全部書き出す。

条件と、分岐と、例外を洗い出す。

それを、稼働前にプログラムとして組み込む。

判断を、事前に済ませておく。

これが手順のすべてです。

30年、これしかやっていません。

ここで、営業の話に戻ります。

営業も、作業ではありません。判断です。

この客は何に困っているのか。

どこまで説明すれば納得するのか。

いま決めるのか、まだ決めないのか。

その判断を、営業担当が現場で下している。

だから人が立つ。だから顔と声が要る。

ならば、同じ手順が適用できます。

判断を、事前に書き出す。

条件と、分岐と、例外を洗い出す。

それを、稼働前に情報として組み込む。

現場に人を立てない。

私が特別に賢いわけではありません。

新しい発想でもありません。

製造業では、40年前から同じことをやっています。

対象を、機械から営業に変えた。

それだけです。

手順は変えていません。

変える必要がなかったからです。

技術というのは、そういうものです。

思いつきは再現しません。

手順は再現します。

私がやったから動いたのではなく、

手順どおりに組んだから動いた。

だから、あなたが組んでも動きます。

■ B7|パラダイムシフト

営業も、同じ手順で無人化できます。

まず、工程を分解します。

分解しないものは、無人化できません。

「営業」という塊のままでは、どこに人が立っているのか特定できないからです。

分解すると、3つになります。

集める。

温める。

渡す。

これだけです。

業種を問いません。増えません。

集める工程。

いま何に困っているのかを持った人を、こちらの視界に入れる。

従来は、電話をかける、名刺を配る、知人に頼む。人が立ちます。

温める工程。

その人が、判断できる状態まで情報を渡す。

従来は、面談する、説明する、質問に答える。人が立ちます。

渡す工程。

決めた人に、実際に手渡す。

従来は、契約書を出す、押印をもらう、確認する。人が立ちます。

3工程すべてに、人が立っている。

だから営業には、顔と声と時間が要ります。

では、置換します。

集める工程を、記事に置き換えます。

困っている人は、検索します。

その言葉に合わせて、先に文章を置いておく。

こちらから探しにいくのではなく、

向こうから通る場所に、待たせておく。

これは電話と違い、24時間鳴り続けます。

かける人間が要りません。

温める工程を、導線に置き換えます。

面談で説明していた内容を、順番どおりに並べた文章に変えます。

何を、どの順で、どこまで説明すれば納得に至るか。

その判断を、事前に書き出して組み込む。

読者は、自分のペースで通過します。

説明する人間が要りません。

渡す工程を、決済に置き換えます。

決めた人が、自分で押す。

押印も、立ち会いも、同席も要りません。

3工程から、人が消えます。

これがNo-Menプロトコルです。

人が立たないラインの、構造です。

置換が完了すると、稼働条件が変わります。

人が立つラインは、その人がいる時間しか動きません。

情報でできたラインは、時間の制約を持ちません。

あなたが会議室にいる8時間。

通勤している2時間。

眠っている6時間。

その間、記事は表示され続けます。

導線は通過され続けます。

決済は完了し続けます。

あなたの稼働時間と、ラインの稼働時間が、切り離される。

これが、無人化の唯一の目的です。

そして、B5で指摘した欠陥が、ここで解消します。

集客装置が、あなたではありません。

記事です。

だから、あなたが疲れても止まりません。

熱を出しても、家族と週末を過ごしても、止まりません。

単一障害点が、消えます。

顔も本名も出しません。

回収できないものを、外に置きません。

知人にも声をかけません。

有限の原資を、取り崩しません。

ここまでが、構造の話です。

理屈としては、そうなります。

問題は、これを実際に建てられるかどうかです。

建てられます。

ただし、順番があります。

■ B8|設計図の先出し

最初の工程は、記事でもサイトでも集客でもありません。

それを説明する前に、先に図を渡します。

無人化ラインの全体構成図です。

1枚です。

6工程が、着工から竣工まで、順番に並んでいます。

どこに何を置くか。

何と何が繋がるか。

どの工程を飛ばすと、後で全部やり直しになるか。

全部、その1枚に書いてあります。

無償で公開します。

登録も、入力も要りません。

理由を述べます。

設計図を隠す売り方があります。

全体像を伏せ、断片だけを見せ、続きは購入後に、とする方法です。

やりません。

概念には値段をつけません。

値段をつけているのは、時間です。

図を見て、自分で組める人がいます。

サーバーを契約し、WordPressを入れ、記事の構成を設計し、

検索の意図を読み、導線を引き、数字を見て直す。

全部、独学で到達できます。

私も、そうやって覚えました。

その人は、買わなくていい。

かかるのは、時間です。

私の場合、手探りで進めたことで組み直しが発生しました。

法人や規約の扱いを後回しにしたせいで、公開直前に計画の修正を余儀なくされました。

その回り道が、この教材の中身です。

売っているのは知識ではありません。

省略できる工程です。

図はこの下にあります。

見てから判断してください。

■ B9|第0章について

図の左端に、第0章があります。

記事より前。サイトより前。

ドメインの契約より前です。

ここだけ、単独で説明します。

一番怖いところだからです。

先に、事実を一つ。

完全な匿名でネット上のものを売ることは、できません。

通信販売には、販売者の情報を表示する義務があります。

氏名または名称。

住所。

連絡先。

特定商取引法が要求しています。

守らない選択肢はありません。

つまり、こういうことです。

個人事業主として教材や商品を売る場合、

販売ページに、あなたの氏名が載ります。

そして、住所が載ります。

事務所を持たなければ、自宅の住所です。

市区町村までではありません。

番地までです。

「顔を出さなければ大丈夫」と説明する情報を、ネット上でよく見ます。

不正確です。

顔を出さないことと、身元を出さないことは、別です。

前者は選べます。後者は選べません。

この区別を教えずに「匿名で稼げる」と書いてある教材は、

購入者を違法状態に置いています。

解決策を述べます。

隠すのをやめます。

別の身元を、正規に作ります。

法人を建てるかどうかを、ここで判断します。

法人を建てると、販売ページの所在地が、あなたの自宅住所ではなく、法人の本店所在地になります。

氏名は残ります。法人がネット上で販売を行う場合、代表者または業務責任者の氏名を表示する義務があるためです。

消えるのは、住所です。

いくつかの情報のなかで、守るべきものの筆頭が住所です。

番地は一意ですが、氏名には同姓同名が存在します。

これは抜け道ではありません。

法律が想定している、正規の形式です。

株式会社の名前で商品を売る。

世の中の商取引の、大半がそうです。

ただし、今日建てる必要はありません。

表示義務が発生するのは、販売を開始する時点です。記事を書いている段階では、まだ不要です。

第0章で決めるのは、いつ、どの形式で建てるかです。判断を先送りにせず、着工前に決める。

それだけです。

だから、第0章が図の左端にあります。

記事を書く前。

サイトを作る前。

ドメインを取る前。

理由は単純です。

順序を逆にすると、やり直しになるからです。

個人名義でドメインを取り、個人名義でサーバーを契約し、記事を100本書いた後に法人を建てても、契約情報も、決済も、表記も、全部差し替えになります。

第0章に含まれるもの

法人を先に建てる手順

設立の実費と、年間の維持費。実額で提示します。

想像より安く、想像より面倒です。その両方を先に知っておく必要があります。

本店所在地の決め方。自宅を登記しない場合の選択肢と、その費用。

就業規則の読み方

副業禁止という文字列が、実際に何を禁止しているか。

制限の根拠として機能するのは4点です。労務提供上の支障。秘密の漏洩。競業。信用の毀損。

この4つに触れない範囲がどこまでか。

そして、確定申告書の1箇所で、住民税の通知経路が変わること。

端末と回線の分離

会社のPC、会社のWi-Fi、会社のスマートフォンに、一度も触れない運用。

アカウント、決済手段、通信経路の初期設計。

一度混ぜたら二度と分離できないものの一覧。

工場で言えば、ポカヨケです。

注意力で防ぐのをやめ、構造的に不可能にします。

一つ、明確にしておきます。

「絶対にバレない」とは書きません。

そう書ける人間はいません。

できるのは、露出面を設計することです。

どこに、何が、誰から見える状態になるのか。

それを把握し、意図的に決める。

不安の正体は、たいてい把握していないことです。

把握すれば、判断できます。

第0章は、無料で公開します。

購入は要りません。

理由は2つあります。

一つ。

ここを知らないまま始める人が多すぎます。

知らずに個人名義で走り出し、後戻りできなくなった人を、何人も見ました。

二つ。

この章を読めば、私が法律を理解した上で設計しているかどうかが、判断できます。

判断してください。

その上で、残りの工程が要るかどうかを決めればいい。

図の左端は、ここまでです。

その右に、5つの工程が並んでいます。

■ B10|工程表

図の左端は、第0章です。

着工前。

ここは前の項で説明しました。

その右に、5つ並んでいます。

全6工程。

着工から竣工まで、順番は固定です。

入れ替えられません。

工程ごとに、想定の所要時間を書きます。

見えない工数が、一番人を止めるからです。

第0章|着工前

土地と登記

就業規則の制限範囲を確認する。

端末と回線を分離する。法人の要否を判断する。

作業自体は3時間で終わります。

(※法人設立は必須ではありません。第4章のリスト取得開始までに要否を判断します)

実作業:3時間

第1章|設計図

レイアウトを引く

手は動かしません。

読んで、決める工程です。

無人化ラインの全体構成。3工程の役割。

どこに何を置くか。

そして、週あたりの投入時間を決めます。

タクトタイムの設定です。

ここを飛ばした人は、第3章で必ず止まります。

何を書けばいいか分からなくなるからです。

原因は設計にあります。

実作業:2時間

第2章|躯体工事

建物を建てる。

名義の確定。

サーバー契約。

ドメイン取得。

WordPress の据付。

SSL、バックアップ、特商法表記・法定ページの設置。

考えることはありません。

画面の指示どおりに押していく工程です。

独自の複雑な設定はありません。各サービスが提供している公式の開設手順に従って、標準的な部品を連結するだけです。

休日1日で終わります。実作業は4時間。

残りは、反映を待つ時間です。

実作業:4時間

第3章|加工ライン

生産設備を動かす

検索語の選定。

AI への指示書の書き方。

音声入力による下書き。

経験の差し込み方。

そして、標準作業への落とし込み。

全6工程で、最も長い区間です。

1本目に8時間かかります。

5本目で3時間になります。

10本目で90分になります。

短縮されるのは、慣れではなく治具です。

毎回考えないための型を、この章で作ります。

実作業:1本あたり90分(21本目以降/初期は6〜8時間)

経過期間:3〜6ヶ月

第4章|搬送ライン

集めて、渡す

リスト取得と法人判断。記事同士の繋ぎ方。

決済までの導線。

空間としての配管を整えます。

作業は6時間で終わります。

ただし着手条件があります。記事が30本たまっていること。

在庫のないラインに、コンベアを繋いでも動きません。

第3章と並行はできますが、完了は第3章より後になります。

実作業:6時間(※法人設立等の待機期間:14〜21日)

着手条件:記事30本

第5章|予知保全

止まらないラインに育てる

見る数字は4つだけです。

それ以外は無視します。

順位が落ちた記事の直し方。

ボトルネックの特定。触らない判断。

毎日見てはいけません。

数字は日単位では動きません。

動いて見えるのは、揺れです。

月1回、30分。以後、恒久的にこれだけです。

実作業:月30分(補強時 90分)

合計します。

集中して手を動かす時間は、20時間弱です。

残りは、記事を積む時間と、反映を待つ時間です。

週7時間。平日1時間×5日、休日は1〜2時間。

この配分で、18ヶ月。

短くはありません。

ただし、見えない18ヶ月ではありません。

どの工程に、何時間かかるか。

上に全部書いてあります。

■ B11|記録

※以下は、この教材の制作時点での私の記録です。

ここまで、自分の話をしていません。

工程の話が終わるまで、必要ないからです。

先に人物を売る書き方を、私は信用していません。

ただし、この手順を私がどこで使ったかは、書いておきます。

一線を引いた日について

50代に入ってからです。

ある日、給与が10万円下がりました。

説明は、ありませんでした。

同じ時期に、工場長がいなくなりました。

組立の何人かも、いなくなりました。

理由は、私には知らされていません。

事実として書けるのは、ここまでです。

なぜそうなったのかを、私は書きません。

書ける立場にありません。

ただ、その日に一つ決めています。

この系に、これ以上エネルギーを入れるのをやめる。

制御の設計を、30年やってきました。

盤の中は、条件と分岐で構成されています。

この入力なら、この出力。

例外があれば、例外として書いてある。

盤の外には、それがありませんでした。

条件が書かれていない。分岐の根拠がない。

そして、図面を書いた人間に、質問ができない。

直せない系だと判断しました。

第1章に「設計権限のない系は直せない」と書いてあるのは、この日の結論です。

最初に建てたラインについて

当時、ある大手化粧品ECプラットフォームの販売網に、外部の立場で関わっていました。

そこには、紹介報酬型の仕組みがありました。

人を介して広げる仕組みでしたが、対面が前提の運用でした。

私は、対面をやりませんでした。

代わりに、システムを解析しました。

URLの構造を調べていて、末尾に個別の識別子が付いていることに気づきました。

誰が連れてきたかを、その文字列が判定していた。

つまり、会って説明する必要はない。

その識別子を含んだ導線を、検索の入口に置けばいい。

同じことに気づいた人間を、当時、周囲では見かけませんでした。

集客サイトを10本、立てました。

検索語を分けて、上位を取りました。ほぼ全部です。

平均して、1日に3人が、私の導線を通ってプラットフォームに登録していきました。

私は、一度も会っていません。電話もしていません。

「ネットの申し子」と呼ばれたことがあります。

そう呼ばれて、悪い気はしませんでした。

一太刀で消えたことについて

運営側が、規約の変更を宣言しました。

ネット経由の集客に対する監視を強化する、という内容です。

私は、10本すべてを自分の手で閉じました。

停止命令を受けたのではありません。

仕様が変わり、続ければ規約に触れる状態になった。だから閉じた。

判断としては正しい。ただし、結果は同じです。

1日3人の流入が、ゼロになりました。

数ヶ月かけて建てた設備が、こちらの操作なしに、全部止まりました。

原因は、規約変更ではありません。

土地を借りていたことです。

B5で、単一障害点という語を使いました。

私は長いあいだ、それを自分自身のことだと思っていました。

顔を出さなければ、回避できる、と。

違いました。

顔を出していなくても、判定するルールを他人が握っていれば、そこが単一障害点です。

私のラインには、私という単一障害点はありませんでした。

代わりに、プラットフォームという単一障害点がありました。

見えていませんでした。

他人の土地の上にいることが、当たり前すぎて。

この期間が、最も消耗しました。

正しく動いていた設備を、自分の手で止めた。

これは、種類の違う疲れ方をします。

残ったものについて

サイトは、全部消えました。

残ったものが、2つあります。

一つ。システムの構造を読む手順。

何が判定に使われているかを特定する。

この手順は、対象が変わっても使えます。

二つ。検索する人が何を入力するかを、推測ではなく実測で調べる手順。

これも、対象が変わっても使えます。

設備は消えましたが、治具は残りました。

第3章で治具の話をしているのは、この2つが残ったからです。

記事は、消えることがあります。

手順は、消えません。

設計し直したものについて

同じ間違いは、二度やりません。

条件を1つ足しました。

判定するルールを他人が握っている場所には、建てない。

自社のドメイン。自社のサーバー。自社の商品。

規約が変わったとしても、変えるのはこちらです。

And、法人。

表示される身元を、こちらで決める。

この2つを組み合わせたものが、いまお見せしている6工程です。

現在、独自の商標について、特許庁への出願を済ませたところです。

自分の名前を、自分で持つための手続きです。

他人の土地の上には、置きません。

現在地について

正直に書きます。

私はまだ、あの会社に籍を置いています。

ただし、出社はしていません。

給与の減額と人員の整理があった後、会社側から、期限を定めない休暇の提示がありました。

固定費を下げるための措置だと理解しています。

私は、それを受けました。

受けた理由は2つです。

心身を戻すため。

そして、2本目のラインを竣工させるためです。

会社が固定費を下げるために出した提案を、こちらは工期に使いました。

向こうの目的と、こちらの目的は、一致していません。

それで構いません。

これは戦いではありません。

同じ処置が、双方にとって別の意味を持っているだけです。

念のため書いておきます。

この休暇は、この教材の手順ではありません。

私の場合に、たまたま成立した条件です。再現できるとは考えないでください。

いま、6ヶ月目です。

まだ竣工していません。

なぜ、完成する前に売るのか

完成してから書いた記録は、正確ではなくなるからです。

うまくいった後に振り返ると、順序が整います。

迷いが省かれ、無駄が削られ、一直線の話になります。

サイトを10本、自分の手で閉じた日のことは、たぶん書かなくなる。

いま書いているから、書けています。

私が証明できるのは、逃げ切ったことではありません。

一度、他人の土地の上に無人化ラインを建てて、動かして、失ったこと。

そして、その手順を持ったまま、自分の土地の上に建て直していること。

それだけです。

同じ船に、まだ籍があります。

先に降りた人間の助言ではありません。

同じ船で、休暇を工期に変えて、退路を組み立てている最中の記録です。

必要な方だけ、持っていってください。

■ B12|18ヶ月後

※以下は、私の場合に起きた目安です。同じことが起きる保証はありません。

数字の話は、ここではしません。

いくらになるかは、私には分かりません。

分からないものを、書けません。

分かるのは、時間の経過とともに、何が手元に残るかです。

30日後

自分名義のサイトが、公開されています。

会社への依存度は、1ミリも変わっていません。

給料も、上司も、朝礼も、何も変わっていません。

収入は、まだゼロです。

変わったのは、一点だけです。

サーバーを契約し、ドメインを取り、自分の手で公開した。

その事実が、手元に残ります。

自分は、何もできない人間ではなかった。

15年ぶりに、それが確認できます。

確認できるだけです。それ以上のことは、まだ起きません。

6ヶ月後

記事が30本を超えています。

導線が繋がっています。

朝、スマートフォンを開くと、

昨日の夜から今朝にかけての数字が出ています。

あなたが眠っていた6時間に、

誰かが記事を読んでいます。

数は少ないはずです。

1日10人かもしれません。20人かもしれません。

金額としては、意味のない規模です。

意味があるのは、別のところです。

あなたが会議室にいた8時間、ラインが動いていた。

あなたの労働時間と、ラインの稼働時間が、初めて切り離された。

このとき、会社の見え方が変わります。

理不尽な指示が、消えるわけではありません。

出続けます。今までどおりです。

ただ、それが「絶対」ではなくなる。

世界に一本しかなかった線が、二本になった。

細いほうの線は、まだ何も支えていません。

存在している、というだけです。

それで足ります。

18ヶ月後

会議で、理不尽な指示が出ます。

これまでは、反射的に飲み込んでいました。

言い返す言葉は浮かんでいた。浮かんだまま、消していた。

18ヶ月後、そこに一拍が入ります。

言い返すわけではありません。

たいていは、結局飲み込みます。

違うのは、飲み込むことを自分で選んでいる点です。

反射ではなく、判断になる。

一拍の中で、何が起きているか。

計算です。

ここで受けるか、受けないか。

受けなかった場合、何が起きるか。

起きたとして、それは自分にとって致命的か。

致命的ではない、という答えが出る。

出る根拠は、細い二本目の線です。

これが、18ヶ月後に手に入るものの全部です。

会社は変わりません。

上司も変わりません。朝礼も、手順も、20年前のままです。

給料が跳ね上がるわけでもありません。

変わるのは、あなたの、その一拍です。

一拍あるかないかで、15年の意味が変わります。

■ B13|仕様

設備導入の検討として、必要な情報を並べます。

必要なもの

PC 1台

新しいものである必要はありません。文字が打てれば足ります。

週7時間

平日1時間×5日、休日は1〜2時間。この配分で進めます。

サーバー・ドメインの実費

月額 1,000〜1,500円程度。年間で 15,000円前後。

初期に必要な現金は、初月の契約分のみです。

法人設立の実費

第0章を実行する場合に発生します。設立の要否と判断基準は、第0章で説明しています。

合同会社で 6〜10万円程度、株式会社で 20〜25万円程度。

維持費として、年間の税負担が最低 7万円程度。

(※登記簿上の住所を非表示にする措置は、株式会社のみが対象です)

 含まれるもの

全6工程の構築手順書(テキストデータ) 第0章から第5章まで。

各工程の作業手順、判断基準、仕様を論理的に記述したテキストマニュアルです。

AI治具(プロンプトテンプレート一式)

AIへの指示書(構成生成・本文生成・検品ライン)、記事構成の型、特商法表記の雛形。毎回考えずに済むための標準工具です。

チェックリスト(自己検品用)

工程ごとの完了確認と、混ぜてはいけない情報(特定リスク)の一覧。注意力に頼らず、構造的にエラーを排除するポカヨケです。

閲覧期間

購入後、Tipsのアカウント上でいつでも閲覧可能。

含まれないもの

個別コンサルティング

一対一の面談、個別の戦略設計は行いません。そのため、この価格としています。

作業の代行

サイトの構築、記事の執筆、設定作業を、こちらで行うことはありません。

収入の保証

金額の予測、平均値、成功率。いずれも提示しません。

案件・組織の紹介

購入者を、いかなる組織にも登録させません。

本教材は「全6工程の構築手順書(テキストデータ)」および「AI治具(プロンプト一式)」の販売であり、それ以外の取引を含みません。

価格

29,800円(税込)

割引はありません。

期間の限定もありません。

人数の制限もありません。

値引きを設けない理由を、一行だけ書きます。

本来の価格が別にあるのなら、それは今の表示が正確でないということになります。

期限は、こちらでは設けていません。

設けているのは、工程のほうです。

18ヶ月かかります。

今日始めても、来年の今日には、まだ終わっていません。

それだけが、この設備導入における唯一の急ぎの理由です。

■ B14|想定問答

最後に、残っている疑問について書きます。

本当に会社にバレませんか

「絶対にバレない」とは書きません。

そう書ける人間はいません。

書いている場合、それは事実ではないか、責任を負う気がないかのどちらかです。

できるのは、露出面を設計することです。

販売ページには、販売者の情報を表示する義務があります。

これは回避できません。

回避するのではなく、そこに表示されるものを、あなたの氏名と自宅住所ではなく、法人の名称と本店所在地にする。

これが第0章です。

ただし、法人にも露出はあります。

商業登記簿には、代表取締役の氏名が記載されます。誰でも取得できます。

住所については、2024年10月から非表示にする手続きがありますが、氏名は非表示にできません。

つまり、能動的に調べられた場合の防御は完全ではありません。

偶然目に入る経路を塞ぐことはできます。両者は別の話です。

不安の正体は、たいてい把握していないことです。

どこに、何が、誰から見える状態になっているのか。

それを一覧にして、意図的に決める。

第0章でやるのは、それだけです。

PCが得意ではありません

第2章は、考える工程ではありません。

名義を確定し、サーバーを契約する。ドメインを取る。WordPressを入れる。

法定ページを設置する。SSLを有効にする。バックアップを設定する。

全部、画面に表示されているボタンを、順番に押すだけです。

判断は一つもありません。

操作を手取り足取り教える図解は含んでいません。画面の仕様は変わるため、常に最新である各社の公式マニュアルを見て進めるのが最も確実だからです。

実作業4時間。休日1日で終わります。

制御盤の配線ができる人にとって、Webの設定作業は、複雑なほうではありません。

工程数が少なく、間違えてもやり直せます。

配線とは違い、燃えません。

50代からでも遅くないですか

検索から来た人は、書いた人間の年齢を見ていません。

見ているのは、自分の困りごとが解決するかどうかです。それだけです。

年齢が表示される仕組みが、そもそもありません。

顔も名前も出さない設計なので、推測する材料もありません。

むしろ、この教材の想定読者は40代後半以上です。

理由は、書ける内容の差です。

20代が書ける経験は、20年分ありません。

30年現場にいた人間にしか書けないことが、検索されています。

不利な条件だと思っていたものが、この設計では、そのまま在庫になります。

これはMLMの勧誘ですか

いいえ、違います。

本教材は、構築手順書およびAIプロンプト治具の通信販売です。

購入者を、いかなる組織にも登録させません。

紹介制度、報酬プラン、下位会員の獲得。いずれも存在しません。

購入によって発生する取引は、教材の受け渡しのみです。継続課金もありません。

過去に、外部の紹介報酬型の仕組み(プラットフォーム)で集客を構築した経験はあります。だからこそ、他人のルールに依存しない自前ラインの設計にしています。先に仕組みの脆さを知ったから、この頑丈な系を組めました。

購入後に別の事業へ勧誘することも、ありません。

この教材で構築する仕組みを、購入者が何の販売に使うかは、購入者が決めることです。こちらから指定も紹介もしません。

なお、連鎖販売取引には、勧誘に先立って氏名、勧誘目的である旨、商品の種類を明示する義務があります。顔を出さない設計と、この義務は両立しません。技術的な理由からも、本教材はその方向を扱いません。

途中で挫折したらどうなりますか

返金はできません。

「デジタルコンテンツのため、閲覧開始後の返品・返金には応じていません。

例外は、こちらの側の不具合のみです。データが破損している、提供できない、二重に決済された。この3つは対応します。

それ以外は、理由を問わず応じません。詳細は特定商取引法に基づく表記(Tipsの利用規約等)に準じます。

挫折の発生地点は、把握しています。

私はかつて、プラットフォーム側の規約変更によって、稼働していたサイトを自らすべて封鎖し、ゼロに戻ったことがあります。他人の土地の上に設備を建てると、そうなるからです。

その区間に何を見て、何を無視すべきかは、第1章と第5章に書いてあります。

止まらない保証はしません。止まる場所が事前に分かっている、というだけです。

■ B15|最後に

会社を辞めろとは言いません。

辞めるべきかどうかは、私には分かりません。

あなたの家庭の事情も、残っている年数も、私は知りません。

判断材料を持たない人間が、他人の進退を勧めるべきではありません。

一つだけ、書いておきます。

選べない状態で15年過ごすのと、

選べる状態で15年過ごすのは、別の人生です。

同じ会社にいても、です。

同じ会議室で、同じ指示を受けて、同じように飲み込んでも、

反射で飲み込むのと、選んで飲み込むのは、別のものです。

外から見れば、区別はつきません。

中にいる人間には、はっきり分かります。

構築には、18ヶ月かかります。

今日始めても、来年の今日には終わっていません。

再来年の今日に、ようやく形になります。

期限は, こちらでは設けていません。

割引の締切も、募集の人数も、設定していません。

来月も、半年後も、同じ価格で置いてあります。

設けているのは、あなたの残り時間だけです。

それは、私が動かせるものではありません。

図は、無料で公開しています。

第0章も、無料で公開しています。

まず、それを見てください。

見た上で、残りの5工程が必要かどうかを判断してください。

不要なら、それでいい。

辞めるかどうかは、後で決めればいい。

まず、選べる人間になってください。

第0章|着工前 ── 土地と登記

導入

この章を、全6工程の先頭に置いています。

記事を書く前。サイトを作る前。ドメインを取る前です。

理由は一つです。順序を逆にすると、やり直しになるからです。

個人名義でドメインを取得し、個人名義でサーバーを契約し、個人名義の決済を設定する。そこから記事を100本書いた後で、この章の内容を知る。

そうなった場合、差し替えるものは以下になります。

ドメインの登録者情報。サーバーの契約者情報。決済サービスの事業者登録。販売ページの表記。サイト内に散らばった署名。外部サービスの登録情報。

移し替えは可能です。ただし、作業量は初期設定の10倍を超えます。そして一部は、完全には戻りません。一度公開された情報は、キャッシュとアーカイブに残るためです。

現場の言い方をします。

配線を全部通してから、盤の設置場所が違うと気づく。これと同じです。可能ですが、やる必要のなかった作業です。

この章は、その工事をしないための工程です。

作業自体は3時間で終わります。

セクション1|匿名神話の崩壊

1-1. 「顔出しなし」と「匿名」は、別のものです

まず、用語を分離します。

この2つを混同したまま進むと、あとの判断が全部ずれます。

顔出しなしとは、あなたの容貌、音声、実名を、コンテンツの中に露出させないことです。これは選択できます。この教材の設計全体が、そのために組まれています。

匿名とは、事業の主体が誰であるかを、外部から特定できない状態のことです。これは選択できません。

前者は運用の問題です。後者は法律の問題です。

ネット上には「顔出しなしで稼げる」と書かれた情報が大量にあります。その多くが、この2つを区別していません。区別していない情報を根拠に始めると、違法状態から事業を開始することになります。

1-2. 特定商取引法が要求しているもの

インターネットを通じて商品や情報を販売する行為は、特定商取引法上の「通信販売」に該当します。

同法第11条により、通信販売の広告には、以下の表示が義務付けられています。

  • 販売業者の氏名(法人の場合は名称)
  • 住所
  • 電話番号
  • 販売価格および送料等の負担
  • 代金の支払時期および方法
  • 商品の引渡時期
  • 申込みの撤回または契約解除に関する事項(返品特約)

このうち、事業者の氏名・住所・電話番号については、省略が認められていません。

同法には広告表示の一部を省略できる規定がありますが、これは「請求があれば遅滞なく提供する旨」を表示し、実際に提供体制を整えている場合に限られ、かつ対象となる項目が限定されています。事業者の特定に関わる情報は、その対象外です。

1-3. 個人事業主として販売した場合、何が表示されるか

具体的に書きます。

あなたが個人事業主として、屋号を持って教材や商品を販売する場合、販売ページの「特定商取引法に基づく表記」に表示されるのは、以下です。

販売業者: あなたの氏名(戸籍上の氏名です。屋号のみの表示は認められません)

所在地: あなたの住所

電話番号: 連絡の取れる番号

所在地は、市区町村までではありません。番地までです。事務所を借りていなければ、自宅の住所がそのまま表示されます。

電話番号も同様です。取得していなければ、個人の携帯番号になります。

これが、インターネット上に、常時公開されます。

1-4. 「非公開設定」について

一部の販売プラットフォームには、この表記を非公開にできる設定が存在します。「購入者から請求があった場合に開示する」という形式を取るものです。

この運用の適法性については、明確ではありません。行政の見解が固まっているとは言えない領域です。

この教材では、そこに依存する設計を採りません。

理由は、あなたが背負うリスクが、プラットフォーム側の運用変更で一方的に変動するからです。他社の判断で自分の防御が消える構造を、設計に含めるべきではありません。

1-5. この節の結論

匿名運営は、成立しません。

したがって取るべき手段は、隠すことではありません。

表示される内容そのものを、別のものに切り替えることです。

セクション2|露出面の切り替え

2-1. 発想の転換

隠蔽と切り替えは、まったく異なる操作です。

隠蔽は、要求されている情報を出さないことです。違法であり、かつ持続しません。

切り替えは、要求されている情報を、正規の別の主体のものに置き換えることです。合法であり、法律が最初から想定している形式です。

株式会社の名前で商品が売られている。世の中の商取引の大半が、この形式です。特殊なことは何もしていません。

2-2. 法人を立てると、表示はこう変わる

【特定商取引法に基づく表記の比較】

販売業者 ・個人事業主:あなたの氏名
 ➔ 法人:法人の名称

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

所在地 ・個人事業主:あなたの住所(番地まで公開)
法人:本店所在地(バーチャルオフィス等で防御)

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

電話番号 ・個人事業主:個人の電話番号
法人:法人の連絡先(転送・IP電話等)

最大の理由は、所在地です。

自宅の番地が、事業用の所在地に置き換わります。この一点だけで、防御の水準が変わります。

2-3. ただし、氏名は消えません

ここが、この章で最も誤解されやすい箇所です。正確に述べます。

特定商取引法施行規則により、法人がインターネット上で通信販売の広告を行う場合、代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名を表示する義務があります。

つまり、法人を立てても、氏名は表記から消えません。

表示は、こうなります。

販売業者: 株式会社◯◯

所在地: (本店所在地)

運営責任者: (あなたの氏名)

一人で運営している場合、この責任者はあなたです。

2-4. それでも法人を立てる理由

氏名が残るなら意味がないのではないか。そう考えるのが自然です。

そうではありません。防御の目的を、正確に定義します。

守るべき対象は、以下の順です。

第一に、自宅の所在地。 これが最も回復不能な情報です。氏名は同姓同名が存在しますが、番地は一意です。ここを守れるかどうかが、防御の成否を決めます。

第二に、検索されたときに主体として何が出るか。 個人事業主の場合、事業の主体があなた個人になります。法人の場合、主体は法人です。氏名は責任者として従属的に表示されます。この差は、偶発的に発見される確率に直接影響します。

第三に、事業と個人の会計・責任の分離。 これは防御ではなく、事業の構造の問題です。

守れないものも、明記します。

能動的に調べられた場合、あなたの氏名は判明します。 これは変わりません。

つまり、法人が防ぐのは、偶然目に入ることであり、意図的に調べられることではありません。この2つを混同しないでください。

2-5. 商業登記簿について

法人を設立すると、登記事項が商業登記簿に記録されます。

登記事項証明書は、誰でも、手数料を払えば取得できます。あなたの許可は不要です。

記載される主な事項は、商号、本店所在地、目的、資本金、役員の氏名です。株式会社の場合、代表取締役については氏名に加えて住所も記載されます。

つまり、法人を設立し、代表取締役に就任した時点で、あなたの氏名と住所は、取得可能な公文書に記録されます。

2-6. 代表取締役の住所非表示措置(2024年10月開始)

これに対する制度が、2024年10月1日から運用されています。

商業登記規則の改正により、株式会社の代表取締役等について、登記事項証明書上の住所を、最小行政区画(市区町村)までの表示に留める措置を申し出ることができます。番地以下が非表示になります。

適用の条件と制約を、正確に記載します。

  • 対象: 株式会社の代表取締役、代表執行役、代表理事。合同会社の代表社員は対象外です。
  • 必要書類(非上場の場合): 本店所在場所に実在することを証する書面。代表取締役宛の郵便物が本店に到達することを証する書面。住所を証する書面。
  • 非表示にできるのは住所のみです。氏名は非表示にできません。
  • 申出のタイミング: 設立登記と同時、または既存の登記に対する申出。

そして、デメリットがあります。

住所が非表示になることで、代表者の住所証明が必要な場面で追加の手続きが発生します。金融機関の融資審査、不動産取引、一部の与信審査において、不利に扱われる可能性があります。

この制度を使うかどうかは、あなたの状況によります。

融資を受ける予定がなく、不動産の取得予定もない場合、使う合理性があります。将来的に借入を検討する場合、慎重に判断してください。

実際の申出可否と必要書類は、司法書士に確認してください。制度は運用開始から日が浅く、実務上の扱いが変動する可能性があります。

2-7. 本店所在地の決め方

法人の本店所在地に自宅を登記すると、登記簿から自宅の住所が判明します。前節の措置を使わない限り、番地まで記載されます。

選択肢は3つです。

自宅を登記する。 費用はゼロです。ただし住所が登記簿に残ります。賃貸の場合、契約上、法人登記が禁止されていることがあります。契約書を確認してください。

レンタルオフィス・バーチャルオフィスを使う。 月額数千円から。住所の分離が可能です。ただし、金融機関の法人口座開設で審査が厳しくなる場合があります。また、同一住所に多数の法人が登記されている状態は、与信上マイナスに評価されることがあります。

実際に小規模な事務所を借りる。 費用は最も高くなります。制約は最も少なくなります。

判断基準は、法人口座を開設する必要があるかどうかです。決済サービスの入金先として法人口座が必要になる場合が多いため、開設可能性を先に確認してから、所在地を決めてください。順序が逆になると、やり直しになります。

2-8. 費用の実額

設立費用(概算)

合同会社

登録免許税 6万円(下限額)

定款印紙代 4万円 ※電子定款の場合は0円

定款認証 不要

実費合計:6万円〜10万円程度

株式会社

登録免許税 15万円(下限額)

定款認証手数料 3万円〜5万円(資本金の額により変動)

定款印紙代 4万円 ※電子定款の場合は0円

実費合計:20万円〜25万円程度

司法書士に依頼する場合、報酬として5万円から10万円程度が加算されます。電子定款は個人では設備要件があるため、依頼したほうが結果的に安くなる場合があります。

維持費用

法人住民税の均等割。赤字でも発生します。

資本金1,000万円以下、従業員50人以下の場合、都道府県分と市区町村分を合わせて、年間およそ7万円です。自治体により変動します。

これに、決算申告の費用が加わります。自分で行えばゼロですが、税理士に依頼する場合は年間10万円から。

個人事業主のままであれば、これらはかかりません。

法人を立てるということは、年間7万円以上を、住所の分離のために支払うという判断です。

その価値があるかどうかは、あなたが決めてください。この教材は、判断材料を出すところまでです。

2-9. 判断の順序

法人設立は、この章の必須項目ではありません。

販売を行わない段階では、不要です。

サイトを作り、記事を書き、アクセスを集める。この段階では特定商取引法の表示義務は発生しません。広告と販売を行っていないためです。

義務が発生するのは、商品または情報を販売する時点です。

したがって、現実的な順序は以下になります。

  1. 第2章から第3章の間に、法人を立てるかどうかを検討する
  2. 第4章の冒頭、リスト取得を開始する前に決定する
  3. 販売開始と同時に、法人名義で表記を作る

ただし、ドメインとサーバーの契約名義については、最初から慎重に判断してください。後からの変更が可能ではあるものの、手間が発生します。

判断が付かない段階では、契約を急がないでください。 第1章を読んでから決めても、遅くありません。

セクション3|就業規則と税金のポカヨケ

3-1. まず、前提を整理します

副業は、違法ではありません。

法律で副業を禁止する規定は、民間企業の従業員に対して存在しません。

例外があります。公務員です。国家公務員法および地方公務員法により、営利企業への従事等が制限されています。あなたが公務員である場合、この章の内容はそのまま適用できません。所属の規定を確認してください。

民間企業の場合、副業を制限しているのは、就業規則です。

就業規則は法律ではありません。会社と従業員の間の取り決めです。違反した場合に起きるのは、犯罪の成立ではなく、社内の懲戒処分です。

3-2. 就業規則の副業禁止は、どこまで有効か

労働時間外の時間は、本来、労働者が自由に使えるものです。判例上も、この原則が前提とされています。

したがって、就業規則による副業の全面的な禁止は、無制限には認められません。

厚生労働省が公表しているモデル就業規則では、2018年の改定以降、副業・兼業を原則として認める方向に整理されています。そして、制限・禁止できる場合を、以下に限定しています。

1. 労務提供上の支障がある場合

副業により本業に支障が生じる場合です。深夜労働による勤務中の居眠り、遅刻の常態化などが該当します。

該当を避ける方法は明確です。本業の時間中に、副業の作業を一切行わないことです。

2. 業務上の秘密が漏洩する場合

勤務先の技術情報、顧客情報、営業情報を、外部に持ち出す場合です。

該当を避ける方法。勤務先の業務内容、製品、顧客に関する記述を、コンテンツに一切含めないことです。 これは第3章で扱う執筆ルールにも直結します。

3. 競業により、会社の利益を害する場合

同業他社での就業、または同じ市場で競合する事業を行う場合です。

該当を避ける方法。勤務先と同一または近接する事業領域を、扱う分野から外すことです。

4. 会社の名誉や信用を損なう行為、信頼関係を破壊する行為

勤務先を特定できる形での批判、誹謗、内部事情の暴露が該当します。

該当を避ける方法。勤務先が特定できる情報を、一切出さないことです。

3-3. 第4項について、特に注意してください

この教材で構築する仕組みは、「消耗している会社員に向けた情報発信」を含む可能性があります。

その際、自分の勤務先を題材にしたくなる場面が必ず来ます。具体的なほど、文章は強くなるためです。

やめてください。

社名を出さなくても、業種、地域、規模、製品、時期が揃えば、特定は可能になります。特定された場合、第4項に該当します。この4項目の中で、最も重い処分に繋がりやすいのが、この項です。

書けるのは、あなた自身に起きた事象までです。組織に対する評価は書かない。これを守れば、第4項には触れません。

そして、文章としても、評価を書かないほうが強くなります。理由は第3章で説明します。

3-4. 会社に知られる経路

「マイナンバーで会社に知られる」という説明を見ることがあります。

誤りです。

会社は、マイナンバーを使って従業員の副業所得を照会することはできません。そのような照会制度は存在しません。

実際の経路は、住民税です。

3-5. 住民税の仕組み

構造を説明します。

住民税は、前年の所得全体に対して課税されます。給与所得も、事業所得も、合算されます。

会社員の場合、住民税は給与から天引きされます。これを特別徴収といいます。

このとき、市区町村から会社宛に「住民税決定通知書」が送付されます。ここには、天引きすべき住民税額が記載されています。

問題は、ここです。

副業で所得が増えると、住民税の総額が増えます。しかし会社が把握している給与額は変わっていません。

給与額に対して住民税が明らかに多い。経理担当者がこれに気づいた場合、給与以外の所得があることが推測されます。

これが、最も確実な発覚経路です。

3-6. 普通徴収の選択

これに対する対処が、確定申告書上の1箇所です。

確定申告書 第二表の「住民税・事業税に関する事項」欄に、以下の選択肢があります。

「給与、公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法」

→ 特別徴収 / 自分で納付

ここで「自分で納付」を選択します。これを普通徴収といいます。

選択した場合、給与以外の所得に対する住民税は、会社を経由せず、あなたの自宅に納付書が届きます。会社に送られる決定通知書には、給与所得分のみが反映されます。

チェックを1つ入れる。作業としては、それだけです。

3-7. 普通徴収の制約

3点、正確に把握してください。

1. 副業が給与所得の場合、選択できません。

アルバイト、パートなど、給与として受け取る副業は、給与所得同士が合算されるため、分離できません。

この教材で構築する仕組みは、事業所得または雑所得になります。したがって選択可能です。

2. 自治体の運用により、反映されない場合があります。

近年、総務省の方針により、特別徴収の徹底が進められています。自治体によっては、チェックを入れても特別徴収として処理されることがあります。

確定申告後、5月頃に、居住地の市区町村の課税担当窓口に電話で確認してください。 「給与以外の所得分が普通徴収になっているか」と聞けば、回答が得られます。

これを毎年行ってください。年に1回、5分の作業です。

3. 所得を申告しないことは、選択肢ではありません。

普通徴収は、所得を隠す手段ではありません。所得は全額、正しく申告します。

分離しているのは、徴収の経路だけです。税務署に対しては、完全に開示された状態です。

申告義務があるにもかかわらず申告しなかった場合、それは会社にばれる以前の問題になります。 この一線は、絶対に越えないでください。

3-8. 就業規則の確認方法

自分の会社の就業規則を、読んでください。

就業規則は、常時10人以上を使用する事業場では、労働者に周知する義務があります。閲覧を請求することは、正当な権利です。

閲覧そのものが不自然に映ることを懸念する場合、多くの企業では社内システムに掲示されています。まずそちらを確認してください。

確認すべきは、以下の3点のみです。

  1. 副業に関する条項が存在するか
  2. 全面禁止か、許可制か、届出制か
  3. 違反時の処分として、何が規定されているか

許可制の場合、無許可での実施は形式的な違反になります。ただし、前述の4項目に該当しない副業について、不許可としたうえで懲戒処分を行うことの有効性には、争いの余地があります。

個別の判断が必要な場合は、労働問題を扱う弁護士に相談してください。この教材は一般的な情報提供に留まります。

セクション4|物理的・ネットワークの完全分離

4-1. なぜ注意力に頼らないのか

現場では、注意喚起で防げる不具合を、不具合とは呼びません。

「気をつける」で解決する問題は、必ず再発します。人間の注意力は、疲労、繁忙、慣れによって低下するためです。低下する前提で設計します。

したがって、この節でやるのは、注意することではありません。

物理的に不可能な状態を作ることです。

工場でいうポカヨケです。逆向きに入る部品は、逆向きに入らない形状にする。作業者の注意力に依存させない。

4-2. 端末の分離

会社から貸与されたPC、スマートフォン、タブレットを、事業に一切使用しないでください。

「一切」です。

以下は、すべて禁止行為です。

  • 会社のPCで、自分のサイトを閲覧する
  • 会社のPCで、事業用のメールを確認する
  • 会社のPCで、記事の下書きをする
  • 会社のPCのブラウザで、事業用サービスにログインする
  • 会社のスマートフォンで、アクセス解析を見る

理由を述べます。

貸与端末は、会社の資産です。会社は、その利用状況を確認する権限を持っています。ブラウザの履歴、閲覧ログ、インストールされたソフトウェア、保存されたファイル。これらは、会社が確認できる範囲にあります。

多くの企業で、資産管理ソフトによる操作ログの取得が行われています。取得されていること自体を、従業員が知らない場合もあります。

そして、この経路で発覚した場合、状況は最悪になります。

副業の存在だけでなく、就業時間中の私的利用という別の違反が同時に成立するためです。前節の第1項、労務提供上の支障に、正面から該当します。

4-3. ネットワークの分離

会社のWi-Fi、会社の回線、会社のVPNを、事業に使用しないでください。

個人のスマートフォンやPCであっても、会社のネットワークに接続した時点で、通信経路のログは会社側に残ります。

社内Wi-Fiに個人端末を接続している場合、その接続を解除してください。

昼休みに、自分のスマートフォンで、自分のサイトのアクセス数を確認する。この動作を、社内Wi-Fi経由で行わない。

確認したい場合は、モバイル回線に切り替えてください。設定を1つ変えるだけです。

4-4. アカウントの分離

事業用のアカウント一式を、新規に作成してください。既存の個人アカウントを流用しないでください。

新規に作成するもの

  • Googleアカウント(事業専用)
  • メールアドレス(事業専用)
  • 各種サービスのログイン情報

理由:一度混ぜたものは、後から分離できません。

Googleアカウントには、検索履歴、位置情報、YouTubeの視聴履歴、連絡先、写真が紐付いています。個人アカウントで事業用サービスにログインすると、これらが同一の識別子の下に統合されます。

広告配信、レコメンド、関連アカウントの推奨。これらの機能は、統合された情報を前提に動作します。

具体的なリスクを1つ挙げます。

個人のGoogleアカウントには、連絡先が同期されている場合があります。同じアカウントでSNSやサービスに登録すると、「知り合いかもしれない」として、あなたの事業アカウントが連絡先の相手に表示される可能性があります。

連絡先には、同僚が含まれています。

この種の機能は、サービス側の仕様変更で、予告なく追加されます。あなたが把握していない経路が、来月生まれる可能性があります。

だから、最初から混ぜないでください。混ざっていなければ、仕様が変わっても影響を受けません。

4-5. 決済手段の分離

事業用のクレジットカード、または口座を、分けてください。

理由は2つあります。

1つ目。会計上の要請です。

個人の支出と事業の支出が同一の口座に混在していると、経費の抽出に膨大な時間がかかります。年に一度、数十時間を失います。

2つ目。名義の一貫性です。

サーバー、ドメイン、決済サービス。これらの契約名義と、後の法人名義が一致していないと、法人化の際に全件の名義変更が発生します。

法人設立を検討している場合、この時点では個人名義で契約せざるを得ませんが、どのサービスをどの名義で契約したかの一覧を、最初から作成してください。

一覧がなければ、移行時に必ず漏れます。漏れたものが、後で問題を起こします。

4-6. 分離チェックリスト

第1章に進む前に、以下を確認してください。すべて「済」になっていることが、着工の条件です。

  • 事業用のGoogleアカウントを新規作成した
  • 事業用のメールアドレスを取得した
  • 会社の貸与端末に、事業用アカウントでログインしていない
  • 社内Wi-Fiへの個人端末の接続を解除した
  • 事業用の決済手段を分けた(または分ける計画を立てた)
  • 契約するサービスの名義一覧を作成した
  • 自社の就業規則を確認し、副業に関する条項を把握した
  • 副業が給与所得ではなく事業所得・雑所得になることを確認した
  • 法人設立の要否について、判断の材料を把握した

4-7. この章で作らなかったもの

サイトは、まだありません。記事も、1本もありません。収入も、当然ゼロです。

外から見て、何も進んでいないように見えます。

それで正しい状態です。

この章でやったのは、基礎工事の前の、敷地の確保です。地盤を調べ、境界を確定し、名義を決めた。建物は、まだ1ミリも建っていません。

境界が確定していない土地に建てた建物は、後で全部壊すことになります。

土地の安全は、確保されました。

ここから先は、実際にラインを着工する本編(第1章〜第5章)となります。


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