【はじめに】 カエルの合唱しか聞こえない夜、私のスマホだけが「ドル」を稼いでいる
窓を開けると、聞こえてくるのはカエルの合唱と、遠くを走る軽トラの音だけ。
私が住んでいるのは、コンビニまで車で15分かかるような、いわゆる「ド田舎」です。おしゃれなカフェもなければ、刺激的なイベントもない。夜になればあたりは真っ暗で、やることはスマホをいじることくらい。
そんな、どこにでもいる26歳の事務職OLの私が、今、「世界の音楽プロデューサー」として活動していると言ったら、あなたは信じますか?
「プロデューサー? 昔からピアノでも習ってたの?」
「英語がペラペラなんでしょ?」
「どうせ、都会のIT企業でバリバリ働いてる人なんでしょ?」
いいえ、全部ハズレです。
私は楽譜なんて読めないし、ピアノは「猫踏んじゃった」が限界。英語なんて高校のテストで赤点を取っていたレベルだし、普段の仕事は地元の小さな会社で伝票整理をしているだけ。
それでも、私のスマホには毎月、ニューヨークから、ロンドンから、ブラジルから、チャリンチャリンと「外貨」が振り込まれ続けています。
私が寝ていても、会社で上司に愛想笑いをしていても、お風呂に入っていても。
私が作った音楽が、地球の裏側で誰かの「眠り」を助け、その対価としてお金を生み出し続けているのです。
「そんなの、怪しすぎる」
そう思ったあなたこそ、この本のターゲットです。かつての私もそうでしたから。
「楽して稼ぐ」なんて言葉、詐欺の常套句だと思っていました。汗水流して働くことだけが美徳だと、田舎のおばあちゃんに教わってきました。
でも、時代は変わったんです。それも、とてつもないスピードで。
今、私たちの手元には「AI(人工知能)」という魔法の杖があります。そして、田舎の部屋と世界中のリスナーを直結する「インターネット」という扉があります。
これらを組み合わせれば、音楽の知識がゼロの高校生でも、資金ゼロの田舎のOLでも、「自分の代わりに働いてくれる資産」を作り出すことができるのです。
この本は、特別な才能を持たない私が、AIという最強のパートナーと手を組み、世界最大の音楽プラットフォーム「Spotify」や「Apple Music」に自分の曲を並べ、権利収入を得るまでの全記録です。
難しい話は一切しません。
使うのはスマホと、いくつかの無料ツールだけ。
初期費用は0円。
田舎の静かな夜、カエルの声をBGMにしながら、私と一緒に「世界への扉」を開いてみませんか?
これは、あなたの人生を「労働」から解放する、小さな革命の物語です。
第1章:田舎の26歳OLが、0円で「世界の音楽プロデューサー」になった理由
1-1. 副業=バイトだと思ってない?「働かない収入」という新しい選択肢
「何か副業を始めたいな」
そう思ったとき、あなたの頭に浮かぶのはどんなことでしょうか?
仕事終わりにコンビニでバイト?
クラウドソーシングでデータ入力?
週末だけイベントスタッフ?
これらはすべて、素晴らしい仕事です。でも、収入の質という面で見ると、これらはすべて「労働収入」に分類されます。
つまり、「自分の時間を切り売りして、その対価をもらう」という働き方です。
1時間働けば、1時間分のお金がもらえる。でも、熱を出して寝込んだら収入はゼロ。旅行に行っている間も収入はゼロ。
これって、本業の事務職と変わらないですよね?
むしろ、本業で疲れた体に鞭打って働くわけですから、いつか限界が来ます。私も最初は、ポイ活やデータ入力の副業をやってみましたが、結局続きませんでした。疲れて帰ってきて、さらにパソコンに向かうなんて無理だったんです。
