ChatGPTを仕事で使いたいけれど、「何を入力すればいいのか分からない」と感じたことはありませんか?
AIの回答は、最初に渡す情報によって大きく変わります。ただし、長くて難しいプロンプトを暗記する必要はありません。大切なのは、目的・相手・条件・完成形を具体的に伝えることです。
この記事では、会社員や個人事業主が日常業務ですぐ使えるChatGPTプロンプトを10個紹介します。すべてコピペして使える形にしているので、[ ]の部分だけ自分の状況に合わせて書き換えてください。
なお、顧客情報、社外秘、個人情報は入力せず、数字・日付・固有名詞は必ず元資料で確認してください。
プロンプトを使う前に知っておきたい3つのコツ
1.目的を最初に伝える
「メールを書いて」ではなく、「取引先へ納期変更を相談するメールを書いて」のように、何を完成させたいかを伝えます。
2.不明点は質問させる
材料が足りないと、AIは推測で補うことがあります。「情報が不足している場合は、作成前に質問してください」と加えると安全です。
3.一度で完成させようとしない
最初の回答はたたき台です。「もう少し短く」「初心者向けに」「結論を先に」と追加で伝え、会話しながら整えましょう。
1.丁寧なビジネスメールを作る
用途:
取引先への連絡、お礼、依頼、日程調整など、失礼のないメールを短時間で作りたいとき。
プロンプト:
あなたはビジネスメールの編集者です。
以下の内容を、[相手との関係]に送る丁寧で自然なメールにしてください。
目的:[メールの目的]
伝えたい内容:
・[要点1]
・[要点2]
・[要点3]
条件:
・件名を3案出す
・本文は300文字以内
・結論を先に書く
・過度に堅い表現は避ける
・事実として書かれていない内容は追加しない
ポイント:
相手との関係を「初めて連絡する取引先」「長く付き合いのある担当者」など具体的にすると、距離感が合いやすくなります。
2.書いたメールを添削する
用途:
自分で書いた文章を、読みやすく、誤解のない表現に直したいとき。
プロンプト:
以下のメールを添削してください。
[メール本文を貼り付ける]
確認項目:
・結論が分かりやすいか
・相手が次に何をすればよいか明確か
・冗長な表現がないか
・失礼または強すぎる表現がないか
・誤字脱字がないか
出力は、
1.修正版
2.主な変更点
3.送信前に人が確認すべき箇所
の順にしてください。内容の事実関係は変更しないでください。
ポイント:
「変更点」を出してもらうと、AIに直してもらうだけでなく、自分の文章改善にも役立ちます。
3.会議メモから議事録を作る
用途:
箇条書きや走り書きのメモから、共有しやすい議事録を作りたいとき。
プロンプト:
以下の会議メモを議事録に整理してください。
[会議メモを貼り付ける]
次の項目に分けてください。
・会議の目的
・決定事項
・未決事項
・担当者別のタスク
・期限
・次回確認すること
ルール:
・メモにない情報は推測しない
・担当者や期限が不明な項目は「要確認」と書く
・重複する内容はまとめる
・重要な決定事項を最初に表示する
ポイント:
議事録へ顧客名や機密情報を入力する場合は、会社のAI利用ルールを確認し、必要に応じて匿名化してください。
4.長い文章を目的別に要約する
用途:
報告書、記事、社内文書などから、必要な部分だけ短時間で把握したいとき。
プロンプト:
以下の文章を[読む人]向けに要約してください。
[文章を貼り付ける]
目的:[何を判断・理解するための要約か]
形式:
・結論を最初に1文
・重要ポイントを5つ以内
・数字、期限、条件を別枠で整理
・専門用語には短い説明を付ける
・原文にない推測は加えない
最後に「原文を確認すべき箇所」も挙げてください。
ポイント:
単に「要約して」と頼むより、読む人と目的を指定すると、残すべき情報が明確になります。
5.資料の構成案を作る
用途:
プレゼンや社内提案で、何をどの順番で話すか整理したいとき。
プロンプト:
[テーマ]について、[対象者]向けの説明資料を作ります。
目的:[資料を見た人に理解・判断・行動してほしいこと]
発表時間:[ ]分
スライド枚数:[ ]枚程度
各スライドについて、
・見出し
・伝える要点
・入れるとよい図やデータ
・話すときの補足
を表で整理してください。
全体は「課題→原因→解決策→効果→注意点→次の行動」の流れを基本にしてください。
ポイント:
構成が決まってから各ページを作ると、途中で話がずれるのを防げます。
6.企画案を具体化する
用途:
漠然としたアイデアを、検討できる企画案へ育てたいとき。
プロンプト:
以下のアイデアを企画案として具体化してください。
アイデア:[考えていること]
対象:[顧客・社内・地域など]
解決したい課題:[課題]
使える予算・期間:[条件]
次の観点で整理してください。
・企画の概要
・対象者のメリット
・実施手順
・必要な準備
・想定されるリスク
・成功を測る指標
・小さく試す方法
肯定的な意見だけでなく、反対意見や実現が難しい点も挙げてください。
ポイント:
AIは企画の正解を決めるものではなく、検討材料を増やす相手として使うと効果的です。
7.一日のタスクと優先順位を整理する
用途:
仕事が重なり、何から手を付けるか迷っているとき。
プロンプト:
以下が今日のタスクです。
[タスク、期限、所要時間を書き出す]
勤務時間:[開始]〜[終了]
固定予定:[会議や外出]
集中しやすい時間:[午前/午後など]
次の条件で予定表を作ってください。
・重要度と緊急度を分ける
・似た作業はまとめる
・集中作業の間に休憩を入れる
・突発対応の予備時間を30分確保する
・今日やらない仕事も明示する
最後に、最優先の3タスクを示してください。
ポイント:
AIの予定表をそのまま採用せず、実際の移動時間や自分の集中力に合わせて調整しましょう。
8.Excel関数を作って説明してもらう
用途:
やりたい集計は分かるけれど、どの関数を使えばよいか分からないとき。
プロンプト:
Excelで次の処理をしたいです。
目的:[やりたいこと]
表の構成:
・A列:[内容]
・B列:[内容]
・C列:[内容]
使用環境:[Microsoft 365/Excel 2021など]
サンプルデータ:[個人情報を除いた例]
最適な数式を提示し、
1.数式
2.各部分の意味
3.入力するセル
4.エラーになりやすい点
5.別の方法
の順に説明してください。
ポイント:
Excelのバージョンによって使える関数が異なるため、使用環境を伝えるのが重要です。実データでは必ず検算してください。
9.アイデアを複数の視点から出す
用途:
自分だけでは似た案ばかりになり、発想を広げたいとき。
プロンプト:
[テーマ]についてアイデアを20個出してください。
対象者:[誰向けか]
目的:[何を改善したいか]
条件:[予算・期間・使える人員など]
次の5つの視点から4案ずつ考えてください。
・すぐ実行できる案
・費用をかけない案
・顧客体験を良くする案
・業務時間を減らす案
・常識を疑う大胆な案
各案に、期待できる効果と最初の一歩を付けてください。
ポイント:
数だけを求めず、視点を分けると案の幅が広がります。最後に自社へ合うかを人が判断します。
10.AIに「より良い依頼文」を作らせる
用途:
自分の依頼が曖昧で、どのようなプロンプトにすればよいか分からないとき。
プロンプト:
私はChatGPTに[やってほしい仕事]を依頼したいです。
最終的に欲しいものは[完成形]です。
良い回答を作るために必要な情報を、重要な順に最大5つ質問してください。
私が回答した後、その情報を使って実行用のプロンプトを作成してください。
プロンプトには、
・役割
・目的
・対象者
・前提情報
・条件
・出力形式
・推測を避ける指示
を含めてください。
ポイント:
最初から完璧なプロンプトを書く必要はありません。AIに質問役を任せると、抜けている条件に気づきやすくなります。
プロンプトは「保存して育てる」
一度うまくいったプロンプトは、毎回ゼロから作り直さず保存しておきましょう。
保存するときは、
・どんな場面で使うか
・入力前に準備する情報
・人が確認する項目
・実際に短縮できた時間
を一緒に残すのがおすすめです。
使うたびに条件を一つずつ改善すると、自分の仕事に合ったテンプレートになります。
安全に使うための最終チェック
送信・提出する前に、次の点を確認してください。
・個人情報や社外秘を入力していないか
・数字、日付、固有名詞は正しいか
・AIが事実にない内容を補っていないか
・相手や自社のルールに合った表現か
・最終判断をAIだけに任せていないか
特に、法律、医療、契約、採用、評価、金銭に関わる内容は、公式情報や専門家による確認が必要です。
まとめ
ChatGPTを仕事で活用するコツは、魔法の言葉を探すことではありません。
目的、相手、前提、条件、完成形を伝え、出てきた回答を人が確認しながら改善することです。
まずは10個すべてを使おうとせず、今の仕事で一番時間がかかっている作業を一つ選んでください。メール、議事録、資料構成、タスク整理のどれか一つでも、毎日使えば自分に合う頼み方が見えてきます。
この「AI業務メモ」では、明日から使えるAI仕事術を、具体例と注意点つきで紹介していきます。役立ったプロンプトがあれば、ぜひ自分用に書き換えて保存してみてください。
