2025年2月4日、世界各国でAI技術の急速な進展とともに、政府の規制、企業間の連携、さらには市場投資や採用プロセス、エンターテインメント分野における活用など多岐にわたる動きが見られました。ここでは、その主要なトピックをいくつかご紹介します。
1. 政策とセキュリティ対策
- DeepSeek利用の制限強化
台湾やオーストラリアでは、政府機関向けに中国新興企業が提供するAIサービス「DeepSeek」の利用に安全保障上の懸念から厳しい制限が導入されました。台湾では、政府機関での使用が全面的に禁止され、オーストラリアでは政府機器への搭載が即時停止される措置がとられています。これらの動きは、AI技術がもたらす利便性とともに、データ漏洩や不正利用などのリスクにも鋭く対応する必要性を浮き彫りにしています。(Reuters)
また、日本においても、林官房長官が記者会見でDeepSeekの個人情報管理に関するリスクを指摘し、利用者への注意喚起を行いました。(共同通信)

【参考リンク】
• 台湾政府機関におけるDeepSeek利用禁止(Reuters)
• オーストラリア内務省、政府機器へのDeepSeek搭載禁止(Reuters)
• 林官房長官による中国DeepSeek利用リスクの注意喚起(共同通信)
2. 企業間パートナーシップと新技術の展開
- グローバルパートナーシップの加速
アメリカのOpenAIは、韓国最大のSNSプラットフォーム「カカオトーク」を運営するカカオと戦略的パートナーシップを締結し、ChatGPTの技術を同社サービスに組み込むことを発表しました。