100即以下は「非モテ」なのか
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序論
インターネットのナンパ師界隈では「100即していないやつは非モテwww」「100即していないくせに女を語るなww」という言説が定期的に流れる。
ナンパ師を定点観測する身としては論点として興味深く見ているが、その言説にどれほどの正当性があるのだろうか。
そんなわけがない。
結論を述べよう。至極当然であるが、100即と「モテor非モテ」は無関係である。もっといえば、モテ/非モテと即数は無関係である。なぜなら、「モテ」という印象は他者の実績(即数)に宿るのではなく、観察者がふんわりと感知することで生じるからだ。
まず、風俗で100人抱いているおっさんを想像してほしい。彼がモテ男でないことは自明であろう。次に、『今日、好きになりました。』に出演しているイケメン高校生を想像してほしい。彼らは100即はしていないだろう。我々はそれを知ることができないが、どうみても「モテ」側の人間だ。
このように、即数とモテ/非モテの関係は無関係である。そして、「100即していなければモテていない」や「100即していればモテている」という言説は事実無根の暴論だ。
統計的事実
まず、世の中の経験人数の中央値は0-1人に収束している。ただ、それを平均化すると約11名程度になる。もちろん、これは一部の人間が平均値を大幅に上げていることで生じている。
算数科で習うような計算をすると、経験人数が100人であることは「偏差値94.5」に相当する。つまり、平均から大幅に乖離している。
他の例を上げれば、「40歳で年収1200万円」「体重60Kgの人が230kgのベンチプレスを挙上する」ことに相当する。つまり、異常値であり、外れ値である。
界隈は「100即」という異常な基準を設定しているのである。
統計的事実の考察
それでは、どうして「100即」が基準値になっているのか。そして、それは誰が言っているのか。
まず、上記の言説を採用している人は以下のように分類される。
マーケティング:コンプレックス商法
ポジショントーク:ビジネス・マウンティング
頭が悪いやつ:上記の商法にズッポリ洗脳されている
つまり、基本的に「100即以下は非モテである」と発言をして利益を得ている人が発信をしている。「誰が利益を得ているのか」を念頭におけばバカでもわかる。問題はそのような業者の発信を真に受けている人間である。彼らは教祖の戯言を金言のごとく受け取っている。
思い出してほしい。いくら経験人数を稼いでも「モテ」「非モテ」の印象にさしたる影響はない。無論、その過程で「堂々とした振る舞い」「身なりや髪型に気を遣う美意識」「女を喜ばせるようなトーク」などが醸成されれば話は別だ。
しかし、ただ盲目的に経験人数を増やしても意味がない。喩えると、ゲームのプレイ時間や英語学習のようなものだ。いくら時間を費やしていても下手くそなやつは下手くそだ。
結論
界隈の常識は社会の非常識であり、タコツボ化した世界ばかり見ていると井の中の蛙になる。