👦「俳句って難しそう…」
👧「私には、センスや才能がないから無理だ…」
👴「ルールが多そうで、覚えられんのじゃ…」
俳句をはじめてみたいけど、俳句のはじめ方がわからない方はいませんか?
これらは、俳句経験ゼロの方から実際によく聞く言葉です。ひょっとすると、このTipsを読んでいるあなたも俳句に対して、同じ印象を抱いているかもしれません。
でも、安心してください。
これらのイメージは大きなまちがいです。俳句は難しいもの・高尚なものとして、何となく苦手意識を持たれやすいです。
しかし、俳句は決して難しいものではないです。
たしかに、俳句には特有のルールがあります。しかし、俳句のルールは野球やサッカーと比べて、決まりは少ないです。決まりもシンプルなので、ルールの多さは、俳句作りを諦める理由にはなりません。
また、じつは、俳句を作るためにセンスはそれほど重要ではありません。文学的な素養よりも、詠む人の観察眼や発想力の方が重要です。観察眼や、発想力は句作(俳句を作ること)の中で培われます。センスよりも正しい方向へ向けた努力の方が大切です。
私自身、俳句初心者の頃、俳句の始め方がまったくわかりませんでした。俳句を始めたての頃は、教えてくれる人が周りにいなかったので、自分のやり方が正しいのかすごく不安でした。
不安な思いを抱えながらも、俳句の先輩の指導を仰いだり、書籍を読んで、勉強を重ねました。努力の甲斐もあり、遠回りをしたものの、なんとか正しい俳句の始め方を習得できました。時間はかかっても、誰でも俳句の始め方を習得できます。
なので、俳句の始め方がわからず不安な方は安心して大丈夫です。
あなたには、正しい俳句の始め方を「最初から」マスターしてもらいます。
あなたも俳句の始め方を習得できます。時間がかかれば、誰でも始められると言っても、できる限り時間はかけずに、正しい俳句の始め方をマスターできた方が良いですよね。私がつまずいたことをあなたも一緒につまずく必要はないです。
私は、地図も持たずに俳句の世界に飛び込み右往左往しましたが、あなたには目的地とそこに至る道筋を描いた地図を最初から差し上げます。
自己紹介
申し遅れました。
俳句系TikToker・YouTuberのハヤテです。
「俳句で毎日を豊かに」をテーマに情報を発信しています。
これから俳句を始めたい、俳句とは何か知りたい、という方の助けになるべく、知識や情報を発信しています。
本書の目的
本書の目的は大きく3つあります。
- 超初心者に俳句の楽しさを伝える
- 実際に俳句を作れるようにする
- 日本の俳句文化を後世に遺す
まず、俳句を始めると、毎日が楽しくなります。日々起こることや、出会うことのすべてが「俳句のタネ」になります。私は、待ち合わせで相手が遅刻しても、街や駅を見渡して俳句のタネを探して楽しんでいるので、腹を立てることがありません。
俳句を始めると、人生の辞書から退屈の二文字が消えます。暇やつまらない、という感覚も俳句を始めてからは味わったことがないです。
次に、本書を読むことで、俳句を実際に作れるようになります。本書を読むことで、必ずしも良い句が作れるとは限りませんが、悪くない句は作れるようになります。
誰しも、生きていれば、辛いことや悲しいこと、苦しいこと、色々ありますよね。楽しいことばかりではないでしょう。そういったあなただけの経験は俳句のタネになります。
私自身「もう生きるのをやめたい」と思うような苦しい出来事がありました。ですが、そのときに救われたのは、自分の俳句です。自分の句から意外な気づきが得られ、生きる活力をもらいました。このように俳句には人を救う力があります。自分で俳句を作れれば、自分で自分を癒すこともできます。俳人には、自分の機嫌を自分で取るのが上手な方が多いと思うのですが、もしかしたら、俳句のおかげなのかもしれませんね。とすると、俳句は意外と実用的な趣味なのではないでしょうか。
最後に、本書の目的は、日本の俳句文化を後世に遺すことです。すごく壮大な目的に感じるかもしれませんが、これも大事です。テレビ番組「プレバト」等の影響で、俳句を新たに始める方もいますが、全体としては俳句人口は減少傾向にあります。
「俳句」の本当の楽しみを味わえるのは、日本人や日本に住んでいる方の特権です。
俳句は17音節からなる世界で一番短い詩です。その中に日本人の美意識、自然観、哲学、思想、情趣といった様々なものが込められています。
また、俳句には「有季定型(季語があり、五七五)」というルールがあります。これは、日本人が古来より、四季の移ろいに心を寄せ、自然を愛で、型を尊重して生きてきたということで、俳句に限らず、日本の伝統文化に共通しています。
海外にも”haiku”はあります。haikuに季語を入れるのが通例となっていますが、必ずしも入れなければならない訳ではありません。海外には、日本のように四季がないからです。
四季の移ろいを肌で実感し、俳句を楽しめるのは、日本人、日本に住んでいる方の特権なんです。せっかく、日本人に生まれたなら、俳句を楽しんでみませんか?あなたが俳句を学び、俳句を作ることが、日本の俳句文化を守ることにつながります。少し重く感じてしまったかもしれませんが、まずは楽しみながら作ることが大切です。
本書の内容
- 第一章:心がまえ
- 第二章:作句の必需品
- 第三章:表記と俳号
- 第四章:俳句の前提
- 第五章:季語とは
- 第六章:切字とは
- 終章:これからの勉強法
第一章の内容は、俳句を作る前の「心がまえ」です。絵を描くでも、ピアノを習うでも、何か新しいことを始める前の心がまえって大切ですよね。趣味が上達するかどうかは、最初のマインドセット、姿勢にかかっています。この章では、特に俳句で重要な心がまえを説明します。
第二章の内容は、「作句の必需品」です。テニスを始めるならラケットとボール、油絵を始めるなら絵の具とキャンバスが必要ですよね。それと同じように俳句の実作にあたって必要な道具があります。この章では、俳句を作るための必須アイテムを説明します。スマホだけで完結する裏技も紹介するので、お楽しみに。
第三章の内容は、「表記と俳号」です。俳句特有の表現のルールや俳号(俳句を作るときのニックネーム)を説明します。
第四章では、「俳句の前提」を説明します。俳句の構造や五・七・五の定型などについて学びます。ここで学ぶのは、俳句の基本です。難しく考えなくて大丈夫です。
ポケモンバトルでいえば「相手のHP(体力)がゼロになったら勝ち」「みずタイプは、ほのおタイプに強い」くらいの内容を学ぶんだな、思ってください。
将棋でいえば「相手の王を取ったら勝ち」とか「角は斜めならどこまででも移動できる」とかそのくらいの難易度です。
第五章では、「季語」について学びます。俳句では、季語を入れるのが原則です。ただ、五・七・五であれば良い訳ではなく、「季語を入れる」という縛りがあるんですね。この季語とは何か、ということから、季語の効果まで説明します。
第六章の内容は、「切字」です。あまり聞き慣れないかもしれませんが、切字も俳句の大事な要素です。切字とは何か、切字の要素について説明します。
そして、終章の内容は「これからの勉強法」です。じつは、このTipsの六章を読んでも、俳句を始めるスタートラインに立ったに過ぎません。最低限、俳句を作れるようになるくらいです。この章では「これから少しでも良い句を作りたい」「俳句を趣味の一つにしたい」という方向けに、これからの勉強方法を説明します。
とはいえ、本書の内容を読むだけで、脱初心者できるので楽しみながら読んでみてください。