コンテストおじさんズ

コンテストおじさんズ

イル

イル

ことの始まりはレントンさんと工藤さんが企画した🐙のナイトプール遠征への参加表明だった。この遠征の主旨としては"ボディメイクしてナイトプールで目立とう!"みたいな感じだったと思う、たしか。

コンテストおじさんズ

主な登場人物

ジムでのトレは日常でボディメイクはしたことはなかったけどダイエットはしたことあったしそれで体重を落とせてたのでまあなんとかなるだろうと軽い気持ちだった。

おそらく企画自体のポストは2023年の夏の終わり頃から始まり、レントンさんが「デブは痩せろ、ガリは筋肉をつけろ!みんなで乗り込むぞ!」と煽ったポストを定期的にしていたと思う。

参加表明後、即時に減量を始めずに調子こいてバルクアップという名のデブ活から始めた。

減量はゴールデンウィーク明けの78.7kgからスタート。専門知識はないけど今までの経験から脂質を控えれば摂取カロリーを抑えられるのは知っていたのでひたすらそれを行い2ヶ月で6キロぐらいは落とせたと思う。

減量は順調にすすんでいたがここで事件というかことの分岐点があった。

レントンさんが主催しているベンチプレス同好会に参加し、終了後にみんなでご飯を食べていた時に

レントンさん「イルさん秋のコンテスト出ましょうよ、準備にまだ数ヶ月時間あるし」と。

以前からなんとなく出場打診はされていたがいまいち参加の意思というか自信がなかったので決めかねていた。

俺(うーん、こんなハゲがコンテストかぁ、筋量も足らんだろ。あと数ヶ月しかないのか。)

その場に同席していたコンテスト出場経験豊富なタイガーやなぎさんに

「コンテスト出れます??この筋量で」

やなぎさん「フィジークとかだとあれですけど、初心者向けの部門なら出れます。数ヶ月あるんで大丈夫ですよ。」と

(出れるんだ、無理だって一刀両断してほしかったのに)

なぜか腹を括り「わかりました、じゃあ出ます」と言ってしまった。

こうして夏の🐙への遠征が終わり次第、ラーメンやらジャンクフードを食べる生活に戻る計画は秋のコンテスト終了後まで延期になってしまったのだ。

しかしコンテストへの参加を表明をしたものの具体的にどんな準備をしたらいいのかわからない俺はただ漠然とトレと減量を進め、まずは🐙遠征に備えていた。

そして当初のゴールであった🐙遠征は惨敗。

ナイトプールなんて若いマッチョたくさんいるし、ハゲジジイの中途半端な体では全く通用しなかった。普段通りTinderで1人をホテルに搬送したのみ。しかも鯛one人。

🐙に来たら🐙の子としたかったが仕方がない。

この辺からコンテストへの不安感が増してきたし、なによりこのタイミングでもバルクアップするのか絞るのかの方向性もイマイチ定まってなかった。

🐙から帰ってきてからこっちの海で挨拶運動をしていたが挨拶を返してくれた子と話していても

👩「うーん、普通体型だよね」と

(…ヤバい。アプリなんていう競合が弱いとこでなら俺の体でも通用するけど筋肉が集まったところだと話しにならない)

いよいよコンテストに対しての焦りが出てきた。

海の帰りにレントンさんとコンビニの前でご飯を食べながらコンテストに向けての方向性について色々アドバイスをもらった。

レントンさん「今からバルクアップ狙っても難しいし、コンテストは絞りゲー、絞ってもそこまで筋肉も落ちないからそっちに注力した方がいいです」と

これで完全に方向性は決まった、残りの期間は絞りだけに集中する。

この時点で体重は71~69kgあたりを行ったり来たりしていた。

絞りに焦点を定めて摂取カロリーをおおよそで計算して食事を摂っていたが全く体重が減らない。間違いなくアンダーカロリーなのに体重がいったりきたりで減らないのだ。それは大会まで1ヶ月半に迫っても変わらないので流石にマジで焦ってきた。

本来であれば減量最終段階まできてないとまずいし、レントンさんはすでに数ヶ月前から体は仕上がっていたので余計にヤバいと。

そこでレントンさん、やなぎさん体刺し一門のエースくんの3人でコンテストおじさんズというグループLINEを作っていたので相談してみたところ、今回コーチとして参加してくれているやなぎさんからアドバイスをもらった。

やなぎさん「代謝が下がってる可能性があります、この摂取カロリーで体重が減らないのは異常ですね。1回カーボ増やして代謝を戻しましょ。明日からは 2日間は3200カロリー目安で。まだ大会まで1ヶ月以上あるので勇気を出して炭水化物を摂りましょ。」

「わかりました。」

勇気を出すどころか2日間米をたくさん食べられるのが嬉しくて即スーパーへ他にアドバイスをもらった鯖やら鶏胸肉を買いに行った。

ここから毎日グループLINEに食事と体重の推移を報告しアドバイスをもらっていた。

やなぎさん「これはなにかの意図があって食べてるならいいですが、ないなら代わりに目玉焼きを食べて下さい」など。

体も見たことあるし、最初に食事のアドバイスでこの言葉をもらった時に本物だと確信した。

やなぎさん「この2日で枯渇した体に良い脂質も入ったので筋肉が喜んでますよ」

“筋肉が喜んでる”こんな表現を使う人は間違いない。

指示通りカロリーとPFCを計算、ひらすら実行していき停滞していた体重は再び落ち始めた。

ところどころ軽い停滞はあったものの、その都度的確な指示をもらい最終的には65キロ前後に仕上げることが出来た。

減量と同時に課題となっていたポージング練習もしていた。

出場する団体の公認講師のレッスンも受けたが一回では出来るはずもなく、ジムでのインターバル中に鏡に向かっての自主練習とやなぎコーチの下、レントンさん、エース君、俺でポージング研究会を行っていた。

そんな研究会のある日、事件が起きた。

遅れてきたレントンさんが入ってきた瞬間、その場がざわついた、正確にいうとその瞬間に誰もなにも発しなかったがその場にいた全員が無言のざわつきを感じた。

レントンさんは減量の影響でフラフラだった。

ほんとにコンテスト出られるのかというぐらいフラフラで心配になった。

レントンさんは数ヶ月前からいつでもコンテストに出られる体に仕上がっていたが、それを維持するのに相当な負担がかかっていたはずだ。

実際俺も普段は年に1回あるかないかぐらいなのだが今年は覚えているだけで4回は風邪引いたし、体調悪いこともかなりの回数あった。

正直、この競技は体に悪いと思った。

ちょっと話はそれるが、俺は減量はすすんでいたものの多少の立ちくらみや目眩程度で性欲はあったので体の仕上がり具合の効果測定を兼ねて☕️る喫茶に行ってみたら体がぶっ刺さりすぎて男女問わず声をかけられた。

👨‍🦱「めっちゃ締まってしまってますね」

👩「体ヤバい」

🧔‍♂️「彼女がカッコいいって言ってるので是非遊んでください」

などなど

ちなみにここまで減量する前に行った時は多少は褒められるもののそうでもなかったし、いざ始めるとなった時に相手の👩が急に喘息発作が起こして「ちょっと水飲んで来ますね」と出て行ってから部屋に戻って来ないという怪奇現象などいつものグダもあった。

ここで確信を得た。

ハゲは変わってないが体は間違いなく変わっていると。

そこからまた数週間、ジムでのトレとポージングの自主練習を行い、大会前日に最後のポージング研究会の日を迎えた。

ここではコンテストを想定して実際のコンテストの音声をYouTubeから流しやなぎコーチからステージ上での立ち回りやポージングの修正を行っていた。

レントンさん、エース君と並びポジションをスイッチしながらポージングをしていたが2人とも上手いのだ。

俺はいまいち変な癖が抜けておらず当日に対して不安が残ったがここまで来たら出たとこ勝負なのでまあいいやと。

ポージング練習が終わったあとみんなで雑談をしていたが話の内容はコンテスト後の打ち上げで行くシュラスコのことばかりだった。

そりゃそうだ、みんな数ヶ月と減量をしてきて腹が減りすぎてそこがほんとに楽しみだったんだ。

コンテストも楽しみではあったが色んな意味で早く終わって欲しいという気持ちも少なからずあった。

そしていよいよ当日を迎えた。

不思議と緊張はなく意外とリラックスしていた様に感じる。

みんなと会場に入るとルールやコンテストの流れなどの説明を受けた後に控え室で出番を待っていた。

ほどなくして自分の出番時間が近くなり舞台袖?でパンプアップする為にタオルを使ったアップをやなぎさんとしていた。

アップをしてる時に所々でフロントポーズとバックポーズを入れてパンプ具合を確認してもらっていたがその際に「あー、いい!デカい!」などとやなぎさんから言葉をかけられどんどん気分が上がっていった。

正直、上を狙うとかそういう意識はなくてある意味自分との戦いだと思ってたんだけど出番直前には完全にスイッチが入っていて”こいつら全員やっつけてやる”と戦闘モードに入った。

普段は物事に大して興味もなければやる気もないしメシ食えてセックス出来て寝れればそれで満足していたのでこんな気分は久しぶりだった。

同じカテゴリーにはエースくんもいて同じステージに立つことになっていた。

いよいよ出番の時間になり、やなぎさん、エース君とエース君のサポートに来ていた体刺し一門のTAKUYA君と握手をしてからステージ向かった。

正直、ステージ上の景色は全然覚えてないけど知らない女性が俺の番号を呼んでいたのは覚えている。

ハゲだからこその純正体刺し!

ステージはほんとに一瞬だった、同時に数ヶ月の挑戦も終わった。

ほんとはここでの挑戦は終わりにするつもりではあったけど、もうコンテスト前から2025年もコンテストに出ることを決めていたので再延長戦がスタートした。

今度はまた1人仲間が増えたので5名で挑戦することとなった。

ここで誘ってれたレントンさん、真剣に指導してくれたやなぎさん、一緒のカテゴリーで戦ってくれたエース君、応援してくれた皆さんに改めて感謝します、ありがとうございました。

そして2025年もやってやりましょ!

コンテストおじさんズ、一部完


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