第一部 洗脳と裏切り
第1章 湾岸倉庫の奇襲
夜の東京湾。
潮の匂いと鉄錆の臭気が入り混じる、人気のない埠頭。
立入禁止の札が貼られた第七倉庫に、黒い影が忍び込んだ。
水野真由美――警視庁特捜課の警部補。
黒のスーツに白シャツ、短めのスカート。
その腰には、ミニスカ仮面ライダー5号への変身装置〈Gドライブ・ミニ〉が隠されている。

「こちら水野。第七倉庫に侵入。ショッカー残党の活動痕跡を確認。」
通信機越しに、上司の声が響く。
『慎重に行動しろ。応援は二十分後だ。』
「了解。」
通信を切り、真由美は拳銃を抜いた。
倉庫内は薄暗く、湿った鉄の匂いが漂っている。
パイプの隙間から、微かに動く気配。
彼女は一歩踏み出した。
「……誰かいるの?」
次の瞬間、背後から金属音。
反射的に振り返ると、暗闇から黒装束の戦闘員が降り立った。
骸骨の紋章。
かつて滅びたはずの――ショッカー。

「動くな! 警察だ!」
警告の声もむなしく、影たちは一斉に襲いかかってきた。
真由美は銃を捨て、構えを取る。
鋭い蹴りが風を切り、敵の顎を撃ち抜く。

肘、膝、掌打――一切の無駄がない。
鍛え抜かれた刑事の肉体が、瞬時に複数の敵を倒した。
「……これで終わり?」
その問いに答えるように、倉庫の奥から低い笑い声が響いた。
「いや……始まりだ。」
金属音。
鉄骨の間から、異形の女が姿を現した。
筋肉の鎧を纏ったような巨体。
肩から腕にかけて隆起する筋繊維が、赤黒く光を反射している。

「あなたが……筋肉女怪人。」
「ハルク・ドミナ。それが私の名だ。」
声は低く、重く響く。
「お前の力、悪くない。だが……人間の限界は見飽きた。」
「試してみる?」
真由美が微笑む。
ベルトのスイッチに手をかけ、低く呟いた。
「変身。」
光が迸り、装甲が展開する。
エンジのスーツが身体を包み、仮面が閉じた。
ミニスカ仮面ライダー5号、出動。

「行くわよ!」
勢いよく飛び込み、ハイキックがドミナの肩を撃つ。

だが、金属のような感触が返ってきた。
「……硬いっ!」
「効かない。私の筋肉は鋼を凌駕する。」
ドミナの腕が振り下ろされ、衝撃波のような拳が真由美の腹を貫いた。
吹き飛ばされ、背中が鉄骨に叩きつけられる。

「ぐっ……!」
必死に立ち上がるが、次の打撃がすぐに襲う。
何発も浴び、視界が揺らぐ。
ハイキックも

「……ま、まだ……!」
「その根性、気に入った。」
ドミナの手から電磁の輪が放たれ、真由美の身体を縛る。
激しい電流が走り、全身が硬直した。

「警視庁の女も悪くない素材だ。」
「……離して……!」
だが、言葉は途切れた。
戦闘員たちが現れ、真由美の両手を電磁鎖で縛り上げる。

「運べ。ドクトル・カミュが待っている。」
「了解。」
視界が滲み、遠ざかる意識の中で、
真由美は玲の顔を思い浮かべていた。
「……玲……。」
最後の言葉は、雨の音にかき消された。
第2章 暗闇の実験室
目を覚ますと、そこは白い光の部屋だった。
天井には無数のケーブルが這い、
。柱に両手は後ろ回しで縛られ、腰と片足を縛られ、スカートを剥ぎ取られていた。

「……どこ、ここ……。」
その時、扉が開き、白衣の男が現れた。

「おはよう、被験体S-05。」
「誰よ……あなた。」
「私はドクトル・カミュ。新生ショッカーの科学主任だ。」
男は穏やかな笑みを浮かべたが、その目は氷のように冷たい。
「あなたの身体には優秀な戦闘能力がある。
だが心は不安定だ。我々の技術で安定させてやろう。」
「ふざけないで!」
真由美が叫んだ瞬間、縛られた柱の装置が赤く光る。
次の瞬間、激痛が走った。
電流が全神経を駆け抜け、悲鳴も出せない。

「これが“スカル・コア”だ。
感情を抑制し、命令のみで動く戦士を作る。」
「や、め……て……!」
「その前にお前の体で楽しませてもらう。」
というとドクトルは5号に近ずき、パンティを下ろし、片脚を抱え上げて5号の中に入ってきた。
