イソトレチノイン治療の全記録
治療前の絶望と決意
ニキビに悩んでいた僕は、皮膚科に通いながらベピオを使用していたが、思うような効果は得られなかった。鏡を見るたびに絶望し、どれだけスキンケアを試しても良くならない現実に打ちのめされていた。ある日、ネットで偶然「イソトレチノイン」という薬の存在を知った。これが最後の切り札だと思ったものの、不安も多かった。特に「自殺願望が起こる可能性」「乾燥の副作用」「本当に治るのか」という点が気がかりだった。
それでも、「試さずにこのままずっとニキビのままでいること」のほうが何よりも怖かった。藁にもすがる思いで、東京の「肌のクリニック」で診察を受けた。費用は約5万円。服用初日は不安を振り払うように、「ここまできたらやるしかない」と自分に言い聞かせた。
1ヶ月目:体の変化を実感する
1週間ほどで唇の乾燥を感じ始めた。肌の変化はなし。精神面にも特に影響はなく、医師の指導で乾燥を懸念しベピオの使用を中止した。
1ヶ月目の後半になると、唇の乾燥がさらに進み、1時間に1回リップを塗るほどだった。その頻度の多さが恥ずかしかった。肌の変化は依然としてなかったが、鼻血が週に1回ほど出るようになり、明らかに体が薬に反応しているのを実感した。
2ヶ月目:過去最大の絶望