契約更新の連絡、直前になって慌てていませんか?AIチャットで更新案内メール3通と確認リストを作る方法
AI実用ラボ
1. この記事で作るもの:更新案内メール3通と確認リスト
まず、完成した確認依頼メールの例を見てください。
会社名・人名・内容はすべて架空です。
件名:【ご確認のお願い】保守サポート契約更新のご案内(返信期日:3月10日)
本文:
山田様
いつもお世話になっております。
サンプル社の担当です。
保守サポート契約の更新について、以下のとおりご案内します。
- 更新期限:3月31日
- 変更点:月額料金の改定があります。
- お願い:3月10日までに、更新するかどうかをご返信ください。
ご不明点がありましたら、あわせてお知らせください。
このように、相手が最初に知りたい「期限」「変わった点」「してほしいこと」を上から順に置くと、読み飛ばされにくくなります。
契約更新の案内は、気づけば期限が直前になっていて慌てる、毎回文面を一から考えて時間がかかる、期限や変更点をどこから拾えばよいか分からなくなる、といった困りごとが起きやすい作業です。
この記事では、無料のAIチャットとブラウザだけを使い、架空化した契約情報をもとに、次の3通を下書きします。
- 予告:更新期限が近いことと、これから変更点を案内することを伝える
- 確認依頼:期限・変更点・返信のお願いを上から順に置く
- 未返信フォロー:確認依頼への返信がまだないことを丁寧に伝え、改めて返信期日を示す
3通に分ける理由は、一度にすべてを伝えようとすると、相手が「いつまでに何をすればよいか」を見失いやすいからです。
まず予告で心づもりをしてもらい、次に確認依頼で具体的な期限とお願いを伝え、返信がない場合にフォローする、という流れにします。
この記事で扱うのは、メール文面の下書きと、送信前の確認リストづくりまでです。
契約条項の法的な解釈、自動更新条項の有効性、更新拒絶や解約通知期限の判断は扱いません。
必要な場合は、契約書の原文を確認し、専門家に相談してください。
また、更新率や返信率が必ず上がるといった保証もできません。
あくまで、毎回の文面づくりと確認漏れを減らすための方法として使ってください。


契約書をそのままAIに貼ったほうが、正確な文面ができませんか?

貼らないほうが安全です。実名や契約金額は架空化するか削り、必要な項目だけを短いメモにして渡しましょう。
2. 準備:必要なものと、貼る前に気をつけること
準備するものは、次の3つです。
- 無料のAIチャットのアカウントと、ブラウザ
- 架空化した契約情報のテキスト
- 手元で確認するための契約書
追加費用は不要です。
コード、API、専門的な設定の知識も必要ありません。
AIチャットには「契約情報を貼り付けて指示文を送る」という使い方だけを行います。
契約情報として用意するのは、次の項目です。
- 相手の担当者名(架空の名前に置き換えたもの)
- サービス名
- 更新期限
- 変更点(例:月額料金の改定があること。金額は書かない)
- 相手にしてほしいこと(例:更新するかどうかを返信してもらう)
- 返信期日
たとえば、サンプル社の例なら「見本商事の山田様」「保守サポート」「更新期限は3月31日」「月額料金の改定がある」「3月10日までに更新するかどうかを返信してほしい」といった情報です。
ここで大切な注意点があります。
取引先の実名、担当者名、実際の契約金額、契約書の画像、契約番号はAIに貼らないでください。
架空の名前に置き換えるか、情報を削ってから使いましょう。
契約書そのものを読み込ませるのではなく、必要な項目だけを短いメモにした方が安全です。
また、予告・確認依頼・未返信フォローの3通に分ける整理、指示文、更新確認リストは、この記事での整理例です。
公式の方法論ではありません。
送る時期についても、たとえば保険代理店向けの解説では「60日前」「45日前」といった日数の例が紹介されることがありますが、これは一例です。
契約や業種によって適切な時期は異なるため、日数をそのまま当てはめず、自社の契約書にある更新期限と更新・解約の通知期限を優先してください。
契約書の期限を確認するのは読者自身の役割です。
AIチャットを安全に使うための設定も確認しておきましょう。
OpenAIのChatGPTをWebで使う場合は、SettingsのData controlsで「Improve the model for everyone」をオフにしてDoneにすると、これ以降の新しい会話はモデル学習に使われません。
ただし、すでに保存済みの会話は削除されません。
Claudeは、プライバシー設定でモデル改善を変更できます。
シークレットチャットはモデル改善に使われません。
画面や設定の場所は変わることがあるため、公式ヘルプで最新の情報を確認してください。
AIは下書きには便利ですが、更新期限や変更点をメモにない形で補ったり、取り違えたりすることがあります。
送信前に、必ず契約書と突き合わせる前提で進めましょう。
3. 手順①:契約情報を渡して、3通の下書きを作ってもらう
まず、AIチャットに渡す契約情報を用意します。
ここではすべて架空の例です。
実在の取引先名・担当者名・実際の契約金額・契約書の画像・契約番号はAIに貼らず、架空の名前に置き換えるか、削ってから使ってください。
必要なものは、無料のAIチャットを開ける環境と、契約書または自分の控えです。
コード・API・専門的な設定は不要です。
契約書は、あとでAIの下書きと見比べるために使います。
契約情報の例は次のとおりです。
- 自社:サンプル社
- 取引先:見本商事
- 相手担当:山田様
- 契約内容:保守サポート
- 更新期限:3月31日
- 変更点:月額料金の改定があること(改定があることだけを伝え、金額は書かない)
- 相手にしてほしいこと:更新するかどうかを3月10日までに返信してほしい
- 3通の役割:
- 予告:更新期限が近いことと、これから変更点を案内することを伝える
- 確認依頼:期限・変更点・返信のお願いを上から順に置く
- 未返信フォロー:確認依頼への返信がまだないことを丁寧に伝え、改めて返信期日を示す
この3通の分け方と、次の指示文は、この記事での整理例であり、公式の方法論ではありません。
そのままAIチャットに貼り付けて送れる指示文の例です。
あなたは取引先への連絡文を手伝うアシスタントです。次の契約情報だけを根拠に、見本商事の山田様宛ての契約更新の案内メールを、予告・確認依頼・未返信フォローの3通で下書きしてください。期限・変更点・返信期日は契約情報のとおりに書き、期限と変更点とお願いを上から順に置いてください。情報にない日付・金額・条件は書かず、分からない点は【情報なし】と書いてください。
【契約情報】
自社:サンプル社
取引先:見本商事
相手担当:山田様
契約内容:保守サポート
更新期限:3月31日
変更点:月額料金の改定があること(金額は書かない)
相手にしてほしいこと:更新するかどうかを3月10日までに返信してほしい
【3通の役割】
予告:更新期限が近いことと、これから変更点を案内することを伝える。
確認依頼:期限・変更点・返信のお願いを上から順に置く。
未返信フォロー:確認依頼への返信がまだないことを丁寧に伝え、改めて返信期日を示す。
AIチャットを開き、この契約情報と指示文を貼り付けて送ります。
サービスごとの画面操作やボタン名はここでは扱いません。
契約情報を貼り、指示文を送る、という流れだけです。
送信後に期待する状態は、次のとおりです。
- 下書きが1通にまとまらず、予告・確認依頼・未返信フォローの3通に分かれている
- それぞれに件名と本文がある
- 確認依頼では、上から更新期限、変更点、返信のお願いの順になっている
- 契約情報にない金額、割引、日付、条件が入っていない
もし1通にまとまってしまったら、「1通にまとめず、予告・確認依頼・未返信フォローの3通に分け、それぞれ件名と本文を付けてください」と追加で指示します。
期限や変更点が違っている場合は、「更新期限は3月31日、返信期日は3月10日です。
変更点は月額料金の改定があることだけです。
金額や割引は書かないでください」と訂正を伝えます。
それでも整わないときは、契約情報を短い箇条書きにしたうえで、「まず予告だけ作ってください」のように1通ずつ作ってもらうと確認しやすくなります。
AIの下書きはたたき台です。
期限や変更点の取り違えは起こり得るため、この後必ず契約書と見比べます。

4. 手順②:件名と順番を整え、契約書と突き合わせる
下書きが3通に分かれたら、件名と並び順を整え、契約書と突き合わせます。
メールでは「期限・変わった点・相手にしてほしいこと」を上から順に置くと、相手がいつまでに何をすればよいか見つけやすくなります。
これは一般的な案内文の組み立て方として使える考え方です。
3通の役割の違いを、もう一度確認します。
- 予告:更新期限が近いことと、これから変更点を案内することを伝える。まだ返信を求めない。
- 確認依頼:更新期限、変更点、返信のお願いをこの順で書く。相手に動いてもらう中心のメール。
- 未返信フォロー:確認依頼への返信がまだないことを丁寧に伝え、改めて返信期日を示す。
件名は、何の連絡かが一目で分かるようにします。
例として、予告は「【ご連絡】保守サポート契約更新の予告(見本商事 山田様)」、確認依頼は「【ご案内】保守サポート契約更新の確認依頼(返信期日3月10日)」、未返信フォローは「【再送】保守サポート契約更新の確認依頼(返信期日3月10日)」のように整えます。
いずれも例なので、自社の言い方に合わせて構いません。
何日前に送るかは、契約や業種によって異なります。
この記事では日数を断定しません。
自社の契約書にある更新・解約の通知期限を優先してください。
次に、AIの下書きを契約書と突き合わせます。
AIは更新期限や変更点を取り違えることがあります。
たとえば、正しい更新期限が3月31日なのに3月13日と書いたり、変更点が月額料金の改定だけなのに、契約情報にない割引を足したりする例が考えられます。
AIに「合っていますか」と聞くだけで済ませず、契約書や自分の控えと見比べ、違う箇所は自分で直してください。
確認する場所は、更新期限、更新・解約の通知期限、変更点、返信期日、宛名・宛先です。
特に更新・解約の通知期限は契約書によって異なるため、送信前に必ず契約書で確認します。
契約条項の法的な解釈、自動更新条項の有効性、更新拒絶や解約通知期限の判断はこの記事では扱いません。
必要なら専門家に確認してください。
下書きを直すときの指示例です。
更新期限は3月31日、返信期日は3月10日です。3月13日は誤りなので訂正してください。
変更点は月額料金の改定があることだけです。割引の追加は書かないでください。
見比べて問題なければ、この段階で送信前チェックに進みます。
期待する状態は、3通の役割が混ざらず、確認依頼の本文が期限、変更点、返信のお願いの順で、契約書の内容と一致していることです。
もし件名や順番が違う場合はAIチャットに戻して整え直し、契約書と違う場合は自分で修正してください。
判断に迷う場合は送信を止め、契約書の原文を確認するか専門家に相談します。
5. 具体例:更新案内メール3通の完成と、送る前の確認リスト
以下はすべて架空の例です。
実在の会社名・人名・金額ではありません。
サンプル社が、既存の取引先である見本商事の山田様へ、契約中の「保守サポート」の更新を案内する場面で考えます。
更新期限は3月31日、変更点は「月額料金の改定があること」だけで、金額は書きません。
相手にしてほしいことは「3月10日までに、更新するかどうかを返信してほしい」の1つです。
この3通の分け方、前の章で示した指示文、更新確認リストは、この記事での整理例であり、公式の方法論ではありません。
また、いつ送るかは契約や業種で異なります。
日数を決め打ちせず、自社の契約書にある更新・解約の通知期限を優先してください。
予告メール 件名:【ご予告】保守サポート契約更新のご案内(サンプル社) 山田様 いつもお世話になっております。サンプル社の担当です。 見本商事様との保守サポート契約について、更新期限が3月31日に近づいてまいりました。 改めて、更新期限・変更点・お願い事項を、確認依頼のメールでご案内いたします。まずはご予告まで。
確認依頼メール 件名:【ご確認のお願い】保守サポート契約更新のご案内(返信期日:3月10日) 山田様 いつもお世話になっております。サンプル社の担当です。 保守サポート契約の更新について、以下のとおりご案内します。
- 更新期限:3月31日
- 変更点:月額料金の改定があります。
- お願い:3月10日までに、更新するかどうかをご返信ください。
ご不明点がありましたら、あわせてお知らせください。
未返信フォローメール 件名:【再送】保守サポート契約更新のご確認(返信期日:3月10日) 山田様 いつもお世話になっております。サンプル社の担当です。 先日、確認依頼のメールをお送りしましたが、まだご返信をいただけていないようです。行き違いでしたら申し訳ありません。 改めて、更新期限は3月31日、変更点は月額料金の改定があること、3月10日までに更新するかどうかをご返信いただくことをご案内します。
下書きができたら、送信前に次の6項目を点検します。
- 契約書で更新期限と更新・解約の通知期限を確認した
- 期限・変更点・返信期日が契約情報と一致している
- 宛名と宛先に誤りがない
- 変更点にAIが足した内容がない
- 相手にしてほしいことが1つに絞られている
- 貼ってはいけない情報が入っていない
6番では、取引先の実名・担当者名・実際の契約金額・契約書の画像・契約番号をAIチャットに貼っていないかを確認します。
入っていた場合は、架空の名前に置き換えるか、削ってください。
次回も同じ指示文とこの確認リストを使い回せます。
契約情報だけを更新すれば、同じ流れで3通の下書きを作れます。


AIが書いた期限が合っているか、どう確かめればいいですか?

AIに「合っていますか」と聞くだけで済ませず、契約書や自分の控えと見比べてください。違う箇所は自分で直します。
6. 完了確認と、うまくいかないときの戻り方
完了の目安は3つです。
1つ目は、メールが予告・確認依頼・未返信フォローの3通に分かれていること。
2つ目は、更新期限3月31日、変更点は月額料金の改定があること、返信期日3月10日が契約情報と一致していること。
3つ目は、確認リストの6項目がすべて通ることです。
確認依頼メールでは、期限・変わった点・相手にしてほしいことが上から順に置かれているかも見てください。
うまくいかないときは、原因ごとに戻ります。
AIが情報にない日付や条件を足した場合は、指示文に「契約情報だけを根拠にする」「情報にない日付・金額・条件は書かず、分からない点は【情報なし】と書く」を入れ直して、もう一度下書きを作ります。
それでも直らないときは、その出力は使わず、契約情報を整えるところからやり直します。
お願いが複数になって相手が迷いそうな場合は、「相手にしてほしいことは、3月10日までに更新するかどうかを返信することの1つだけにする」と指示を足します。
未返信フォローが責める口調になる場合は、「相手を責めない丁寧な表現にする」「行き違いだったら申し訳ありません、という一文を入れる」と指示を足します。
貼ってはいけない情報を貼ってしまった場合は、その会話をそのまま使わず、実名・実額・契約書の画像・契約番号を架空化するか削って、新しい会話で貼り直します。
学習利用が気になる場合は、利用しているサービスの公式ヘルプでデータ設定を確認してください。
未返信フォローを送っても返信がないときは、電話など別の連絡手段を検討します。
ただし、契約条項の法的な解釈、更新拒絶や解約の通知期限の判断が必要なときは、この記事だけで決めず、契約書の原文と専門家に確認してください。
次の一歩としては、実際の契約情報をすべて貼るのではなく、相手の呼び方、更新期限、変更点、返信期日の数項目だけを架空の内容に置き換えるところから始めます。
その契約情報で3通を作り、確認リスト6項目を通してから、実際の送信先や文面を自社用に整えていきます。
初心者にも分かりやすいAI活用情報をこれからもお届けします。
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