Claude Codeのauto modeを使っていて、ターミナルに次のような通知が出た経験はありませんか。実際の表示は英語で「We're changing auto mode to no longer charge for classifier requests in Claude Code. However, this session isn't eligible.」——直訳すると『分類器のリクエストへの課金をやめる方針に変更中ですが、このセッションは対象外です』という意味です。一見すると朗報のはずなのに、続けて対象外と言われて戸惑う人は少なくありません。
2026年9月18日公開のClaude Code v2.1.278で、auto modeの安全確認(分類器)にかかる課金の仕組みが変わりました。この記事では、何がどう変わったのか、誰が対象なのか、そして無人実行でclaude -pを使っている人にとって実はあまり関係が無いかもしれない理由を、公式ドキュメントの記載に沿って整理します。
auto modeの安全チェック(分類器)が、v2.1.278からサーバー側で動くようになり、対象プラットフォームでは課金されなくなりました。ただしゲートウェイ・プロキシ経由だとサーバー側チェックが届かず、従来どおり課金される「フォールバック」が起きます。さらにclaude -pはデフォルトでauto modeではなく手動確認モードで起動するため、明示的に設定しない限りこの変更自体が関係ありません。TL;DR

うちのcronもclaude -pで動かしてるんですが、この通知が来たらどう対応すればいいんでしょう?課金が増えるって話ですよね?

実はclaude -pは、明示的にauto modeを指定しない限りそもそも分類器を使わないモードで起動するので、多くの無人実行環境ではこの変更の影響を受けません。まずそこを確認するのが先です
この記事でできること
- auto modeの分類器(classifier)が何をしているのか理解できる
- v2.1.278で課金の仕組みがどう変わったかを把握できる
- 通知が出たときの原因(ゲートウェイ経由等)と対処の考え方が分かる
- claude -pを使った無人実行環境がこの変更の対象になるかどうかを判断できる
対象読者
- Claude CodeのCLIやAPIでauto modeを使っている人
- cron・CI/CDでclaude -pを使い、LLMゲートウェイやプロキシ経由で接続している人
- 課金明細でauto mode関連の項目が気になったことがある人
確認環境・確認日
- 情報源: Claude Code公式Changelog、公式ドキュメント「Auto mode classifier request charges」「Choose a permission mode」(code.claude.com)
- 確認日: 2026-09-23
- 対象バージョン: v2.1.278以降
何が変わったのか
auto modeでは、Claudeがシェルコマンドやネットワークアクセスを実行する前に、「分類器(classifier)」と呼ばれる別のモデルが安全性をチェックします。このチェック自体もこれまでAPIリクエストとして課金対象になっており、Bedrock・Vertex・Foundryでは2026年9月上旬時点(v2.1.273)でローカル分類器がデフォルトでした。
v2.1.278では、この分類器チェックをAnthropicのサーバー側で(セッション本来のモデルリクエストに相乗りする形で)実行するのがデフォルトになり、サーバー側が処理する場合は課金されなくなりました。
対象はClaude API・Enterpriseプランのユーザー、およびBedrock・Vertex・Foundry・各種ゲートウェイ経由の利用者です。Pro・Max・Teamプランではこの通知自体が出ません。
「対象外」と言われる理由
サーバー側のチェックがセッションに届かない場合、Claude Codeは従来どおり自前の分類器リクエストを使い続け、これは以前と同じように課金されます。最も多い原因は、Claude CodeとAPIの間に入っているLLMゲートウェイやプロキシが、リクエストヘッダーやレスポンスの一部(safeguardsフィールドやsafeguard_resultsフィールドなど)を書き換えたり削除したりしてしまうことです。
実際にGitHub上では、ローカルルーティングツール「CC Switch」を使っているユーザーが、通知文に自分のプロキシのアドレス(127.0.0.1:ポート番号のような形)がそのまま表示されるのを報告しています(cc-switch issue #7518)。
セッションが対象かどうかは、/statusコマンドで確認できます。「Auto mode server」という行が追加されており、Enabledならサーバー側チェック中(無課金)、Disabledならフォールバック中(課金あり)です。
| 状態 | /statusの表示 | 分類器の実行場所 | 課金 |
| サーバー側チェックが届いている | Auto mode server: Enabled | Anthropicサーバー側(本来のモデルリクエストに相乗り) | 無課金 |
| ゲートウェイ等でフォールバック | Auto mode server: Disabled | Claude Code自身(従来どおりのリクエスト) | 課金あり(従来と同じ) |

無人実行スクリプトでの実践:stderrで検知する
claude -pでauto modeを明示的に使っている場合、この通知は標準エラー出力(stderr)に出ます。cronやCIのログ収集で標準エラーを保存しているなら、通知文に含まれる「isn't eligible」という文字列を検索することで、そのジョブが無課金パスから外れていることを後から確認できます。
claude -p --permission-mode auto "..." 2> stderr.log
grep -q "isn't eligible" stderr.log && echo "課金フォールバック中: ゲートウェイ設定を確認してください"出力に何も表示されなければ、そのジョブはサーバー側チェック(無課金)を使えているか、そもそもauto modeを使っていないかのどちらかです。前者と後者を区別したい場合は、/statusを対話セッションで一度実行してAuto mode server行を確認するか、stream-json出力のsystem警告メッセージを監視する方法が公式ドキュメントに記載されています。
見落とされやすい点:claude -pはデフォルトでauto modeではない
ここが今回いちばん伝えたいポイントです。Claude Codeの公式ドキュメント「Choose a permission mode」によると、セッションの起動時パーミッションモードは実行方法によって決まっており、claude -pやAgent SDK経由の起動は、明示的な指定が無い限りデフォルトで「Manual(手動確認)」モードになります。
auto modeがビルトインの初期値になるのは、ターミナルまたはVS Code拡張で動くPro・Max・Teamプランのセッションだけです。
つまり、cronやCI/CDでclaude -pをそのまま使っている場合、明示的に--permission-mode autoを指定したり、settings.jsonのpermissions.defaultModeを"auto"にしたりしていない限り、そもそも分類器自体が動いていません。今回の課金変更の対象にもなりません。
まず確認すべきは「自分のclaude -p呼び出しはauto modeを指定しているか」です。

じゃあ、うちみたいに何も指定せずclaude -pだけ叩いている場合は、今回の話は完全に無関係ってことですか?

その可能性が高いです。ただし~/.claude/settings.jsonでpermissions.defaultModeをautoにしている場合は対象になるので、設定ファイルの中身は一度確認しておくのが安全です
ゲートウェイ経由でauto modeを使っている場合の対処
自分のゲートウェイがサーバー側チェックの要件(リクエスト・レスポンスのフィールドを書き換えずに通すこと)を満たせないと分かっている場合は、通知を毎回出さないよう、セッション開始前に環境変数を設定できます。
export CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0これを設定すると、常に自前の分類器(課金あり)を使う従来どおりの挙動になり、通知も出なくなります。ただしこの変数はBedrock・Vertex・Foundry・ゲートウェイ経由の接続にのみ効き、Anthropic APIへの直接接続では読み込まれません。
また公式ドキュメントには「これは一時的な設定であり、将来のバージョンで削除される可能性がある」と明記されています。恒久的な設定として頼り切らない方がよさそうです。
本記事の内容は公式ドキュメントの記載に基づく整理であり、実際の挙動が気になる場合は、まずclaude --versionで自分の環境のバージョンを確認してください。
早見表:関連コマンド・環境変数
| 項目 | 内容 |
| バージョン確認 | claude --version(v2.1.278以降が対象) |
| 状態確認(対話セッション) | /status → Auto mode server行がEnabled/Disabled |
| 課金フォールバックの検知(-p実行時) | stderrをisn't eligibleでgrep |
| ゲートウェイでの明示的な無効化 | export CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0(Bedrock/Vertex/Foundry/ゲートウェイのみ有効。直接API接続では無効) |
| auto modeの明示的な指定 | claude --permission-mode auto または settings.jsonのpermissions.defaultMode: "auto" |
| claude -pのデフォルト起動モード | default(Manual、分類器は不使用) |

結局、今日から何をすればいいのか整理すると……

まずclaude --versionでバージョンを確認する。次に、cronやCIのclaude -p呼び出しがauto modeを明示的に使っているかを確認する。使っていなければ今回の変更は関係ありません。使っていて、かつゲートウェイ経由なら、stderrをisn't eligibleでgrepして監視しておくと安心です
まとめ
- auto modeの分類器チェックは、v2.1.278からサーバー側で無課金実行されるのがデフォルトになった
- ゲートウェイ・プロキシがフィールドを書き換えると、従来どおりの課金にフォールバックする
- /statusの「Auto mode server」行でEnabled・Disabledを確認できる
- claude -pはデフォルトでManualモードのため、明示的にauto modeを指定していなければこの変更は関係ない
- CLAUDE_CODE_AUTO_MODE_SERVER=0は一時的な設定として提供されている(将来削除される可能性あり)
参考: Claude Code公式Changelog、公式ドキュメント「Auto mode classifier request charges」「Choose a permission mode」
