「参加費1,480円、材料込み。10月18日午後7時に開催決定」
読みやすい案内文でも、元資料が「税込2,000円、材料は各自、10月20日開催予定」なら、そのまま使えません。文章を整える前に、日付と条件を戻す必要があります。
今回作るのは、依頼者のAI下書きを元資料と照合して返す小さなサービスです。渡す物は、修正した文章、変更理由、確認が必要な点の三つ。きれいな文章だけ返すと、依頼者には何を確認すればよいか分かりません。

練習では、架空の講座案内を1本直します。完成見本は編集部が作った答え合わせ用です。講座や講師、受注の実績ではありません。文章が見本と一字一句同じになる必要はなく、元資料の条件を保てているかを見ます。
なぜ、文章を「直して返す」副業なのか
ココナラは2026年5月29日、「ライティング」内に「AI生成文章の校正・修正」カテゴリを新設したと案内しています。AIで新しく文章を大量に作るだけでなく、生成済みの下書きを直す区分があります。ココナラの公式案内
ただし、カテゴリがあるだけで仕事を受けられるわけではありません。「AIっぽくなくします」では、どこまで直すのかも曖昧です。ここでは、資料のある短い案内文を対象に、事実の食い違いと確認点を返す範囲に絞ります。買い手の候補は、AIで作った下書きがあっても、公開前の見直しに手が回らない小さな事業者です。需要や受注を確かめた結果ではありません。
10月5日にはGoogleが、DriveでMarkdownの文書を整形して表示し、Docsで同じファイルのまま編集・共同確認できる更新を発表しました。今日の新発表ではありません。修正稿と理由を、依頼者が読んで確認する受け渡しに関係するため取り上げます。全Workspace利用者と個人Googleアカウントが対象ですが、10月5日から最大15日の段階導入です。Googleの発表
今回の練習はGoogleを使わなくても完結します。まずは、パソコンに保存した三つの文書を読めるところまで進めます。
最初にAIへ渡すのは、2ファイルだけ
パソコンのCodexとChatGPT Plusを使う前提です。Plusの公式掲載価格は月20米ドル。円の請求額は購入方法や税などで変わります。別のプラグインやAPI契約は、この練習では使いません。使用枠に達した場合は、追加購入せず再開できるまで待てます。料金・Codexの始め方
練習ファイルをダウンロードし、ZIPを解凍します。WindowsならZIPを右クリックして「すべて展開」。この中の source-material.txt が元資料、bad-draft.txt が誤りのある下書きです。
元資料には次の条件があります。
- 10月20日にオンラインで開催予定。開始時間は未定。
- 参加費は税込2,000円、定員8人。
- 布と糸は参加者が用意。材料セットは料金に含まない。
- 受付は10月10日開始予定だが、まだ未確定。
- 録画配布なし。講師の経歴や人気、参加者の評価は資料にない。
ファイルを保存できるよう、解凍した練習フォルダをCodexのローカルプロジェクトへ追加します。使うローカルプロジェクトのメニューから「Edit project」を開き、「Add folder」で練習フォルダを選びます。そのフォルダへカーソルを合わせて「Make primary」を選ぶと、新しいチャットの作業場所になります。そのプロジェクトから新しいチャットを開いてください。 これは公式説明に沿った設定手順で、今回その画面を操作した記録ではありません。表示が異なる場合はプロジェクトの公式説明を確認します。
example- から始まる完成見本と checklist.md は答え合わせ用です。先にAIへ添付しません。上で開いたチャットの入力欄に source-material.txt と bad-draft.txt の2本だけを添付します。表示を確認してから、下の全文を同じ入力欄へ貼り、送信してください。practice-input.txt にも同じ文があります。
添付した source-material.txt と bad-draft.txt を読んでください。
架空の講座案内を、依頼者が公開前に確認するために修正する練習です。
完成見本のexample-から始まるファイルは参照しないでください。
元資料に書かれた事実だけを使い、読みやすい案内文へ直してください。
予定を確定にせず、未定は未定のまま残してください。
資料にない開始時間、講師の経歴、評判、申込方法、体験談を足さないでください。
元資料と下書きが食い違う場合は元資料を優先し、不明点は質問へ分けてください。
相手が申込受付中だと誤認する表現は使わないでください。
次の三つをこのチャットで見せてください。
1. 修正稿
2. 変更前/変更後・対応/根拠の表
開催日と予定・開始時間・料金と税込・定員・材料・受付開始と未確定・録画・講師評価の8項目。
根拠には元資料の[01]〜[08]を付けてください。
3. 依頼者への確認事項。未定項目と、公開前の最終確認を分けてください。
変更が不要な事実はそのまま残してください。
まだファイルには保存せず、元資料や完成見本も上書きしないでください。
ここで「完璧に直しました」という返答が出ても、まだ終わりにしません。次は、自分で元資料に戻ります。
8か所を見れば、今回の文は確認できる
編集部の修正見本は、次の内容です。
手縫いの布コースター講座
2026年10月20日にオンラインで開催する予定です。開始時間は未定です。
参加費は税込2,000円、定員は8人です。布と糸は参加者がご用意ください。材料セットは参加費に含みません。
申込受付は10月10日開始を予定していますが、まだ確定していません。録画の配布は行いません。
見本をAIに再現させるためではなく、何を残し、何を消したかの答え合わせに使います。AIの出力と元資料を並べ、次の8項目を順に確認してください。
元資料へ戻る場所:[01] 開催日修正稿で見る所:2026年10月20日・オンライン・開催予定。「開催決定」にしていない
元資料へ戻る場所:[02] 開始時間修正稿で見る所:未定。午後7時などを補っていない
元資料へ戻る場所:[03] 料金修正稿で見る所:税込2,000円。「税込」を落としていない
元資料へ戻る場所:[04] 定員修正稿で見る所:8人。資料にない先着順を付けていない
元資料へ戻る場所:[05] 材料修正稿で見る所:布と糸は各自。材料セット込みにしていない
元資料へ戻る場所:[06] 受付修正稿で見る所:10月10日開始予定・未確定。受付中にしていない
元資料へ戻る場所:[07] 録画修正稿で見る所:配布なし。見逃し視聴を約束していない
元資料へ戻る場所:[08] 評価修正稿で見る所:人気や経歴、参加者の評価を作っていない
講座名も元資料と同じか確認します。表現が違っても、この条件がそろっていれば無理に修正させなくて大丈夫です。
変更理由の表では、たとえば「材料込み」を「参加者が用意」へ直した行に、元資料[05]を付けます。確認事項には、開始時間、受付開始が確定したか、資料にない申込方法を残します。答えをまだ持っていない部分を、AIに決めさせないためです。

「予定」が消えたら、その1点を戻す
よく見ておきたいのは、日付が合っているのに状態が変わった文です。次は失敗文の記入例で、今回AIが実際に出した記録ではありません。
申込受付は10月10日から受付中です。
元資料は「開始予定で未確定」。この文が出た場合だけ、同じチャットで下の修正を送ります。
修正稿に「10月10日から受付中」とありますが、元資料[06]は
「10月10日開始を予定しているが、まだ確定していない」です。
受付が始まったと読める表現を、
「申込受付は10月10日開始を予定していますが、まだ確定していません」
に直してください。
この一点に対応する変更表と確認事項も合わせてください。
元資料で確認できている開催日、料金、定員、材料、録画の条件は変えないでください。
修正後の三つをチャットに出し、まだファイルは上書きしないでください。
直ったら、修正稿の「開始予定」「未確定」、変更表の受付の行、確認事項の受付の質問を読みます。ほかの正しい料金や人数まで変わっていないかも見ます。
何度頼んでも別の数字を足す場合は、出力をそのまま納品しません。元資料[01]〜[08]を開き、食い違った箇所を1つずつ戻します。資料側の記載が矛盾する案件なら、どちらを採用するか依頼者へ質問して止めます。言い回しが自然という理由で、根拠のない方を選びません。
確認した内容を、別のフォルダへ保存する
三つの内容がそろったら、練習フォルダをエクスプローラーで開きます。上のアドレス欄をクリックして、フォルダのパスをコピーしてください。
下の「ここに練習フォルダの絶対パスを貼る」を、そのパスへ置き換えます。同じチャットへ全文を貼って送信します。save-input.txt にもあります。
保存先:ここに練習フォルダの絶対パスを貼る
今このチャットで確認した三つの内容を、上記フォルダの中に
my-work という新しいフォルダを作り、次の名前でUTF-8のテキストファイルとして保存してください。
・corrected.md:修正稿
・changes.md:変更前/変更後・対応/根拠の表
・questions.md:依頼者への確認事項
元資料、下書き、example-から始まる完成見本は上書きしないでください。
同じ名前の作業ファイルが既にある場合は上書きせず、保存前に教えてください。
新しい事実や言い回しの修正を加えず、今確認した内容をそのまま保存します。
保存した三つのファイルを読み返し、内容があるか確認してください。
最後に実際の絶対パスと、三つのファイルを開くためのリンクを出してください。
保存できない場合は保存済みと報告せず、できなかった理由を教えてください。
リンクを開き、チャットで確認した文と保存後の文が同じか見ます。Windowsでは my-work 内のファイルを右クリックし、「プログラムから開く」→「メモ帳」でも読めます。.md は見出しや表を書けるテキスト形式です。文章の内容を確認するだけなら、専用の編集アプリは要りません。
保存権限がない、保存先が違う、ファイルが空の場合は、上の絶対パスと実際に開いたフォルダを照合してから同じチャットへ戻ります。「保存した」という報告だけで相手へ送りません。
自分の仕事へ置き換える時は、元資料、AI下書き、用途、残したい言葉、確認する人を変えます。今回は日付や定員ですが、別の案内では営業時間や対象年齢になることもあります。数字だけ機械的に入れ替えるのではなく、何を根拠に確認するかをその資料に合わせます。intake-sheet.txt に受け取る項目をまとめています。
見本を用意してから、受ける範囲を決める
ココナラへ出すなら、「AI下書きの誤りを元資料と照合して直します」のように、何を返すサービスかをタイトルにします。今回の出品内容の記入例は練習セットの service-description.txt にあります。出品・受注を実行した記録ではありません。
最初の見積は、たとえば「短い案内文1本、下書き1,000字以内、元資料2点以内、修正稿・変更理由・確認事項を納品」という範囲から考えます。これは練習上のサービス案で、相場ではありません。価格は、文字数だけでなく、資料を読む量、食い違いの数、連絡、修正の時間を見て決めます。公式の最低価格や現在の出品条件も、登録画面で確認してください。
通常サービスの販売手数料は22%です。見積金額から手数料とツール費を引き、さらに作業時間を記録します。残った額を売上や時給の保証として見せません。ココナラの販売ガイド
連絡は、下書きと根拠資料を受け取るところから。AIへの送信や加工が許可されているか、使ってはいけない個人情報はないかを確認し、範囲・納期・金額に合意してから着手します。最初の見本を自分の紹介ページや出品欄へ置く場合は、架空素材で作り、元資料と修正理由が分かる一部を見せます。実案件の素材を許可なく実績に使いません。
初稿を出す時は、三つのファイルと一緒に「何を直したか」「まだ決まっていない点」を伝えます。delivery-message.txt の提出文は、合意後のやり取りへ置き換えて使えます。依頼者の確認が済むまでは、その人のアカウントへ投稿しません。追加資料で内容が増えた場合も、当初の修正と同じ範囲か確認します。提供する物がそろってから、サービスの手順に沿って正式な納品へ進みます。
反応がない時は、「何でも校正します」と対象を広げる前に、出品文で買い手が判断できるか見ます。どんな下書きを受け取り、どの資料と照合し、何が返ってくるのか。見本だけではそこが伝わらなければ、説明を直す余地があります。閲覧や問い合わせの記録を見て判断し、出品しただけで売れるとは考えません。
Googleで一緒に確認するなら
依頼者が希望する場合には、修正稿の .md をDriveへアップロードしてDocsで開き、コメントを受ける方法もあります。提供済みの環境では、ファイルをダブルクリックして開くと、タイトル横に .md の表示が出ます。これは公式ヘルプに沿った受け渡し案で、今回のGoogle画面の実践記録ではありません。公式操作ヘルプ
文字色や文字のハイライト、位置揃えは失われることがあります。色だけで「ここを直した」と示すと、相手には変更が分からなくなります。理由は changes.md の文章と表へ残してください。新しい表示がまだ使えない場合は、保存したファイルを読んでもらう方法へ戻れます。
開始時間が決まった、受付が確定した、と依頼者から返答をもらったら、その事実を元資料に追記して、該当箇所だけを直します。答えが来るまで未定のまま残る文書も、今回返す物の一つです。
