なぜ、整えても選ばれないのか?

──これは、デザイナーだけの話じゃありません。
投稿はきれいに整っている。
色も構図も、それっぽい。
トンマナも統一されていて、プロフィールも丁寧に書いた。
でも、なぜか依頼が来ない。
なぜか売れない。
なぜか伝わらない。
「え?なんで!?…」って、思ったことありませんか?
- 統一感あるけど「誰に向けてるのか」よくわからない
- 投稿は“おしゃれ”なのに「すごいですね」で終わってしまう
- 無料企画はくるけど、なかなか受注に繋がらない
そんな風に、モヤモヤしたこと、ありませんか?
もし少しでも心当たりがあるなら、
それはスキル不足でも、センスがないからでもありません。
結論を先に言うと──
“問い”が、見えていないから。
この講座は、「図解」や「デザイン」を入り口にしています。
けれど、本質はそこではありません。
“あなたの問いを、どう視覚化し、信頼へと変えるか?”
その設計と思考の組み立て方を、静かに深く掘っていく講座です。
だから対象は、デザイナーだけじゃない。
コンテンツを届けたい人。
サービスを選ばれたい発信者。
何をどう伝えるかに向き合うすべての人へ。
今って、AIがサクッとデザインを作る時代です。
背景を描いて、Canvaで文字を入れて、それっぽく整える。
きれい。見栄えも悪くない。
でも、それだけじゃ「選ばれない」んです。
パッと見は綺麗なのに、どれも同じように感じる投稿。
一言でいえば「記憶に残らない」ってこと。
今は、「整ってる」は当たり前。
だから、“その先” が必要になります。
たとえば。
あなたがSNSを見ていて、「この人にお願いしたい」と思ったとき。
なぜそう思ったのか、ちゃんと考えたことありますか?
それって、結局
その人の「世界観」に惹かれてるから なんです。
色のトーン?
おしゃれな投稿?
キレイなレイアウト?
……全部、大事っちゃ大事なんだけど、
本当に心が動くのは、“その人の世界を感じたとき” です。
じゃあ、「世界観」ってなんなのか。
雰囲気? センス? トーン?
……それだけじゃ、まだ半分。
世界観には、ちゃんと「中身」がある。
感情があって、
構造があって、
一貫性がある。
ただ整えてるだけじゃ、依頼は来ない。
“売れそうなデザイン”を作るだけじゃ、選ばれない。
選ばれるのは、“視点と思考”を育てた人です。
この講座では、
センスとか流行じゃなく、
「あなたの視点と思考」を育てて設計する世界観を一緒に作っていきます。
焦らなくて大丈夫。
世界観は、生まれ持った才能じゃない。
これから育てることができるんです。
じゃあまず──
そもそも世界観ってなに?
そこから、一緒にいきましょう
世界観とは、“あなたの問い”である。

さっき、世界観には「中身」があるって話をしましたよね。
じゃあ、その”中身”って何かというと
──それは、
あなた自身が、心の奥で抱えている問い。
たとえば、
• 「なんでこんなに頑張ってるのに苦しいんだろう」
• 「自由なはずなのに、どうして息苦しいんだろう」
• 「もっと、やさしい未来を作れないのかな」
そんなふうに、
ふと生まれる違和感や、静かな願い。
それこそが、
あなたの世界観の種です。
世界観って、感覚じゃなく「設計」です。
「世界観」っていうと、
ふわっとした雰囲気のことって思われがちなんですけど
わたしが伝えたいのは、もっと深い意味での“世界観”です。
それは

この3つが絡みあったもの。
これだけだと、まだちょっと抽象的かもしれません。
だから、ひとつずつ、具体的に言葉にしてみますね。

あなたが伝えたい違和感、ざわつき、願い、祈り。
たとえば、
• 「なんでこんなに頑張ってるのに苦しいんだろう」
• 「もっと楽に生きていいんじゃないか」
• 「わたしはこういう未来を信じたい」
その、言葉にならない小さな叫び。
それが、感情です。

その感情を、受け取れる形に翻訳すること。
• コピーにして
• 色にして
• 構図にして
ただ叫ぶんじゃない。
相手にそっと届くかたちに、組み立てること。
それが、構造。

「問い」を軸に、
何度でも、何度でも、伝え続けること。
たとえば──
どの投稿を見ても、
どんな商品を見ても、
「あ、この人だ」って、すぐにわかる。
それが、一貫性です。
これが、世界観に“人格”を宿すということです。
この3つが揃ったとき、
あなたの世界観は、ただの「おしゃれな感じ」を超えて、
本物の“生きた軸”になります。
でも、現実にはこうなりがちです。
- 流行の色を使って
- 他の人の投稿を参考にして
- それっぽく整えて…
結果、どこかで見たような「没個性デザイン」ができあがってしまう。

きれいだけど、誰のものでもない投稿たち。
スルー → 無関心
選ばれない → 価格競争
ファンが育たない → 未来が作れない
いちばん静かに、選ばれなくなる。
たとえば──こんな問いが世界を作る。
有名な例で言うと。
• ジブリの世界には、いつも「人と自然は共存できるのか?」という問いがある。• Appleのデザインには、「テクノロジーはもっと人にやさしくできるか?」という問いがある。• あるイラストレーターは、「日常の中にある小さな癒しって何だろう?」という問いを持って作品を描いている。
問いがあるから、
その世界は、静かに、確かに、生き続ける。
あなたの中にも、あるはずです。
大きな問いじゃなくていい。
• なんかモヤモヤする
• なんか、これ、変だと思う
そんな小さな違和感こそが、
あなたの世界をつくる種。
今日から、
それを大事にしていきましょう。
焦らなくていい。
うまく言葉にできなくてもいい。
むしろ、
「うまく言えないけど、どうしても無視できない」
そんな想いを、そっと育てていく。
それが、
未来に選ばれる世界観の、はじまりです。