突然ですが、ひとつ質問です。
次の2つの休日。あなたなら、どちらを「いい休日」だと思いますか?

- A|予定していたことを全部終わらせた休日
- B|予定の半分しかできなかったけれど、好きなことを楽しめた休日
どちらを選びましたか?
もしAを選んだなら、今日の話は少し意外かもしれません。
実は、休日を楽しめない人には、ある考え方が関係している可能性があります。
しかも、それは普段から「いいこと」だと思っている考え方かもしれないのです。
1時間も読めた。それなのに。
実は昨日、私にもこんなことがありました。
2時間読書するつもりだったのに、実際に読めたのは1時間。
好きな本を1時間も読めたはずなのに、残ったのは、
「あと1時間読みたかったな」
という残念な気持ちでした。
ここで、ひとつ疑問が浮かびます。
もし最初から1時間読む予定だったら、同じ1時間でも満足していたのでしょうか?
実際に読んだ時間は変わりません。
それなのに、時間の受け止め方は変わるかもしれない。
そんなことを考えると、休日の満足感には、何をしたか以外の要素もあるのではないかと思えてきます。

休日を台無しにする、ある思い込み
2021年、余暇に対する考え方と、その楽しさの関係を調べた研究が発表されました。
研究者たちが注目したのは、ある考え方です。
それは、
「余暇は時間の無駄だ」
というもの。
調査では、余暇を無駄だと考える傾向が強い人ほど、余暇を楽しめていないことがわかりました。
さらに実験では、余暇を無駄だと考えるよう促された参加者は、そうでない参加者よりも、余暇の活動を楽しめなくなりました。
つまり、休日の楽しさを左右するのは、何をするかだけではないのです。
楽しむための時間なのに、何かの役に立たなければ意味がないと思ってしまう。
そんな考え方が、楽しさを損なっている可能性があります。

もちろん、この研究は私の読書目標の話を直接説明するものではありません。
ただ、時間をどんな基準で評価するかを考えるうえで、興味深い結果だと思います。
休日まで「成果」で採点していないか?
休日には、やりたいことがたくさんあります。
読書、運動、勉強、部屋の片づけ。
どれもいいことです。
でも、こんなふうに考えたことはありませんか?
「今日は何も成長できなかった」
「もっと有意義に過ごせたはずなのに」
「せっかくの休日を無駄にした」
もし、好きなことを楽しんだ時間まで「成果が出なかったから失敗」と評価していたら。
それは、休日にまで仕事のような採点表を持ち込んでいるのかもしれません。
もちろん、目標を立てることが悪いわけではありません。
2時間読書したいと思うことも、運動を頑張ることも、素晴らしいことです。
ただ、ひとつ考えてみたいのです。
目標を達成するための時間と、楽しむための時間は、本当に同じものさしで測る必要があるのでしょうか?
休日の終わりに、何を数えていますか?
休日の夜。
あなたは、その日をどんな質問で振り返っていますか?
「今日は何ができた?」
もちろん、大切な質問です。
でも、それだけだと、できなかったことばかり思い浮かぶ日もあります。
そこで、もうひとつ質問を増やしてみる。
「今日は何を楽しめた?」
読書が予定の半分でも、面白い一節に出会えたかもしれない。
運動できなくても、気持ちよく昼寝できたかもしれない。
予定をこなせなかった日にも、楽しめた時間はあったかもしれません。
できなかったことを無視する必要はありません。
ただ、それだけで一日全体を評価しない。
「できたこと」と「楽しめたこと」は、別々に数えてもいい。
そう考えるだけで、同じ休日の見え方が少し変わるかもしれません。

TODAY'S ONE IDEA
休日の価値は、達成したことだけでは決まらない。
「何ができたか」と「何を楽しめたか」は、別々に考えてもいい。
TODAY'S MISSION
次の休日の夜、2つの質問に答えてみてください。
① 今日、できたことは何?
② 今日、楽しめたことは何?
2つ目の答えがひとつでもあれば、その時間にも目を向けてみてください。
NEXT QUESTION
「何もしていないと不安になる」のは、なぜだろう?
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参考研究
Tonietto, G. N., Malkoc, S. A., Reczek, R. W., & Norton, M. I. (2021). Viewing Leisure as Wasteful Undermines Enjoyment. Journal of Experimental Social Psychology.
