はじめに
こんにちは、ビーノです。
今回は、ここ最近一気に広がっている「AIイラストって本当に稼げるのか問題」 について、実際に私がやってみた結果をまとめてお話しさせていただきます。
きっかけは、ライブ配信中に「AIイラスト、売れますよ」「副業になりますよ」という話が出たことです。
そこで、
- チャットGPT様に「売れそうなAIイラストのテーマ」やプロンプトを相談
- 実際にAIイラストを量産
- pixiv(ピクシブ)+ BOOTH で販売
- さらに、内容は公表できない別のAIイラスト販売も同時にチャレンジ
という流れで、「理論上は稼げると言われているやり方」を、そのまま試してみました。
この記事では、
- 私が実際に使ったツール・サイト
- AIイラストを作る具体的な流れ
- pixiv + BOOTH で販売してみた結果
- 公表できない別ルートでの収益
- 「AIイラスト副業は現実的か?」の正直な感想
このあたりを、できるだけリアルにお伝えいたします。
「AIイラストで稼ごうと思っている方」「X(旧Twitter)やYouTubeで“AIイラストで月◯万!”を見て気になっている方」
の参考になれば幸いです。
内容
1.今回使ったメインツール「NovelAI」とは?
まず、今回の検証で使ったメインツールは「NovelAI(ノベルAI)」 という画像生成サービスです。
ざっくり特徴を整理しますと、
- 有料プラン:月額約25ドル
- 画像生成し放題(上限はありますが、普通に使う分にはほぼ無限に近い感覚)
- 無課金でも毎日10〜20枚程度は生成可能
- キャラクターイラスト、特にアニメ・美少女系が得意
という感じで、「AIイラストで稼ぐ系の人がよく使っている定番ツール」 だと思っていただいて大丈夫です。
無料のままでも試せますが、顔やキャラをある程度固定したり、枚数をガッツリ作ったりする場合は、やはり有料プランに入らないと厳しい印象です。
私は今回、
- 最初は無料枠で遊びつつ
- 本格的に検証するために、月25ドルの有料プランを契約
という流れで進めました。
2.チャットGPT様に「売れるテーマ」を丸投げしてみた
ライブ配信中に、チャットGPT様に対して、
「AIイラストで売れそうなジャンルやテーマを教えてください」「具体的なプロンプトも考えてください」
とお願いしてみました。
その結果、提案されたうちのひとつが、
「金髪エルフのダークファンタジー系シリーズは紙売れします」
という、なかなか刺激的な回答でした。
紙売れって本当かよ、と思いながらも、せっかくなのでこの「金髪エルフ」をメインテーマにして、
- ダークファンタジー系の背景
- 同じ世界観の中で、ポーズや構図を少しずつ変えたシリーズもの
- 1キャラのバリエーションを増やしてパック販売
という形で作っていくことにいたしました。
チャットGPT様の生成したプロンプト(英語)をそのままNovelAIに入れると、本当に数秒でそれっぽい 「金髪エルフの美少女イラスト」 が出来上がります。
これが、AIイラストの恐ろしいところでもあり、面白いところでもあります。
3.AIイラスト制作の実際の流れ
私が実際にやった作業の流れはこんな感じです。
- チャットGPT様に「テーマ」と「プロンプト案」を出してもらう
- そのプロンプトをNovelAIにコピペ
- 出てきた画像を何枚も生成して「当たり」を選別
- 当たり画像をさらに微調整(構図・色味など)
- シリーズとしてまとまりが出るように、角度やポーズを調整
AIが生成してくれるので、1枚あたり数秒〜数十秒でどんどん画像が増えていきます。
ただし、
- 表情や顔が少しずつ違ってしまう
- 手や指がおかしい
- 背景が崩れている
- 服の柄が破綻している
といった“AIあるある”も多く、「売り物にできるレベル」を選ぶには、それなりの チェックと選別の手間 がかかります。
また、同じキャラクターとして成立させたい場合は、
- 顔の特徴
- 髪型
- 服装
- 配色
などの条件をしっかり指定しないと、「誰だお前」という別キャラが大量発生します。
このあたりは、単にボタンを押していればOKという世界ではなく、それなりに“絵作りのセンス”が問われる部分 だと感じました。
4.pixiv(ピクシブ)への投稿
画像がある程度揃ったところで、次は pixiv(ピクシブ) に投稿してみました。
pixivは、イラスト投稿サイトとしては定番中の定番で、
- Googleアカウントなどで無料登録
- イラストを投稿して閲覧してもらえる
- タグを付けることで検索やランキングにも引っかかる可能性
と、AIイラストの露出先としてもよく使われている場所です。
私は、
- 金髪エルフのダークファンタジーシリーズ
- いくつかの絵柄・構図違い
- R18ではなく健全寄りの路線
でアカウントを作り、コツコツとアップロードいたしました。
約1ヶ月ほどで、フォロワー数は416人 ほどになりました。
これが多いのか少ないのかは判断が難しいところですが、完全にゼロからのスタートで、特に宣伝もほぼしていない割には、「見てくださっている方はいるんだな」という印象です。
5.BOOTHでの販売と即BAN事件
次に、pixivと連携できる販売プラットフォーム「BOOTH(ブース)」 を利用してみました。
- pixivアカウントと連携
- デジタルデータを有料で販売可能
- AIイラストパックを販売している人も多い
ということで、「とりあえずここでやってみよう」と考えました。
私は、
- 金髪エルフシリーズをまとめて 200円 のパック
- 枚数は50〜100枚程度をまとめ売り
という形で販売をスタートしました。
結果として、最初に 1,200円分ほど売れました。
「お、もしかしてこれ伸びるか?」と一瞬期待したのですが、その数日後、BOOTH側から突然の アカウント停止(BAN) 通知。
理由としては、
- 規約的にNGな表現が混ざっていた
- AI生成物の扱いに関するルール
- 年齢制限や内容のラインが曖昧だった
など、いくつか考えられますが、詳細は公表されていないため、正確な理由は分かりません。
ただひとつ分かったことは、
「AIイラスト販売は、プラットフォームごとの規約をちゃんと読まないと一発アウトになる」
という現実です。
6.“公表できない”別サイトでのAIイラスト販売
BOOTHでBANされたあと、AIイラストで稼いでいる方から、別の販売ルートを教えていただきました。
ただ、その方から
「このやり方は動画や記事では具体的に出さないでほしい」
というお願いをされているため、サイト名や具体的な方法は伏せさせていただきます。
仕組みとしては、
- NovelAIで生成したイラスト
- あるジャンルに特化した構成
- それを特定のプラットフォームで販売
という形で、禁止されていない範囲の中で運用しています。
この“公表できないAIイラスト案件”の収益が、現時点(約1ヶ月ちょっと)で 8,800円 になりました。
一方で、NovelAIの有料プランに月額25ドル(約3,000円台)を2ヶ月ほど支払っているので、
- コスト:約50ドル(約7,000円前後)
- 売上:8,800円
ほぼ「ツール代が回収できたかどうか」くらいのライン というのが現状です。
結果
ここまでの内容を整理すると、AIイラスト副業の結果は次のようになります。
1.NovelAI + pixiv + BOOTH(=チャットGPT様の「紙売れ」金髪エルフ)
- 画像生成:ノベルAI(有料プラン+無料枠)
- 投稿:pixivに金髪エルフ・ダークファンタジー系シリーズをアップ
- 販売:BOOTHでAIイラストパックを200円で販売
- 一時的に 1,200円ほど売上発生
- しかし数日でBOOTHアカウントBAN
- 現時点で継続収益はほぼゼロに近い状態
正直に申し上げますと、「紙売れ」とまでは全くいっておりません。
チャットGPT様のアイデア自体は面白く、テーマとしては悪くないと思いますが、
- すでにAIイラスト市場が飽和している
- 類似ジャンルが多く、埋もれやすい
- 露出・宣伝・タグ付けなども含めた運用が必要
といった現実があり、「プロンプトを入れて画像を量産しただけでバンバン売れる」というほど甘い世界ではありませんでした。
2.公表できない別サイトでのAIイラスト販売
- NovelAIでひたすら画像制作
- 特定ジャンルに特化して出品
- 約1ヶ月で 8,800円の売上
- NovelAI代(約50ドル)でほぼ相殺
- 現状は「ツール代がなんとか出たかな」という程度
こちらに関しては、少なくとも 「実際にお金が動いた」という意味では成功体験の部類 に入ると思います。
ただし、
- 手法を公表できない
- 同じ市場に一気に人が流れ込むとすぐ枯れる可能性がある
- 継続的に伸ばせるかは未知数
といった事情もあり、大々的に「誰でも簡単に稼げますよ」と言えるものではありません。
3.AIイラスト副業としての現時点での評価
総合的に見て、AIイラスト副業は「不可能ではないが、簡単ではない」というのが、私の今の正直な感想です。
- 無課金でもノベルAIは毎日少し触れる
- センスと根気があれば0→1の収益には届きうる
- ただ、そこから安定収益にするのはかなり大変
- 規約違反やBANのリスクも常に存在する
- 「AI任せ」ではなく、人間側の工夫・戦略が必須
という感じで、「楽してポンと稼げる副業」というよりは、ちゃんと研究して作り込んでいくクリエイティブ寄りの副業に近いと感じています。
まとめ
最後に、今回のAIイラスト検証から得られたポイントをまとめさせていただきます。
● AIイラストは「簡単に作れる」けれど「簡単には売れない」
- 生成自体は本当に数秒で可能
- しかし、売るとなればクオリティ・構成・差別化が必要
- 同じようなイラストが世界中から量産されている状態
「作る」のハードルが下がった分、「選ばれる側」に回るのが難しくなっています。
● ツール代は意外と重いので、どこかで回収ラインを決めるべき
- NovelAI:月25ドル
- 2ヶ月で約50ドル(約7,000円)
- 8,800円の売上でなんとかトントン
「とりあえず課金してみるか」でズルズル続けてしまうと、いつの間にかマイナスだけ積み上がるパターンもあり得ます。
「◯ヶ月やってダメなら一旦やめる」など、自分なりのルールを決めて始めるのがおすすめ です。
● プラットフォームの規約・著作権は本当に要注意
- BOOTHでのBANは完全に痛手でした
- R18要素・AI生成物の扱い・二次創作など、ルールが厳しくなってきています
- 著作権キャラをそのままAIで出すのはほぼアウト
「個人で遊ぶぶんには楽しんでOK、販売は慎重に」この線引きは徹底した方が良いと感じました。
● それでも「0→1」を体験したい人にはいい教材かもしれない
- 完全無課金でも小さくスタート可能
- 副業としての“商品化の流れ”を学べる
- 「作る → 見せる → 売る」の一連の経験になる
AIイラストは、「副業の入口」や「練習台」としては非常に優秀 だと思います。
現時点での結論としては、
AIイラストで稼ぐことは不可能ではないが、期待しすぎず、遊び半分+研究半分くらいの気持ちでやるのがちょうどいい
というところに落ち着いています。
もし、
- 「この販売方法ならもっといけますよ」
- 「こういうジャンルはまだ狙い目です」
- 「このサイトが穴場です」
といった情報をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひBノに教えていただけると嬉しいです。
そして、AIイラストに限らず、
- 稼げそうな副業
- 怪しい匂いのする副業
- 検証してほしい配信者や案件
なども募集中です。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。今後も、良い意味でも悪い意味でも“体を張った副業検証”を続けていきますので、引き続きチャンネル登録・高評価・コメントなど、どうぞよろしくお願いいたします。
