こんにちは、ビーノです。
最近、YouTubeやX(旧Twitter)、noteなどの副業系コンテンツでよく見かけるワード、それが「AI絵本 × KDP(Kindle Direct Publishing)」という副業ジャンルです。
「文章も画像もAIが作ってくれる!」「Amazonで出版できて、不労所得!」「簡単に絵本作家デビューできる!」
……と、まるで夢のような甘い言葉が並んでいます。
果たしてそれは本当なのか?副業として成り立つのか?稼げるのか?そして、素人が気軽に参入しても大丈夫なのか?
今回は、実際に自分で絵本をAIで作成し、KDPに登録して販売してみたビーノのリアルな体験を全公開します。
そして、その結末は…「衝撃の結果」となりました。
コンテンツ|「リードキッズ × KDP」という副業の流れ
まず、今回の副業のベースになったのは「リードキッズ(ReadKidz)」というサービスです。
このサイトは、以下のような機能を提供しています:
- AIが絵本の**台本(ストーリー)**を生成
- 登場人物や世界観に合わせてイラストもAIで自動生成
- 音声読み上げ機能まで自動で付与
- 完成した絵本をPDFで書き出し可能
つまり、“自動で絵本をつくってくれる夢のようなサイト”です。もちろん、ちょっとした手直しや設定は必要ですが、ほぼノーコード・ノースキルで一冊の作品が完成します。
そして、この絵本をAmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)に登録・販売することで、「自作絵本を世界中に向けて販売できる」仕組みになります。
では、実際にこの流れを試した結果、どうなったのかを正直にお話ししましょう。
内容|絵本をKDPで売ってみた。そのプロセスと苦労
Step 1|絵本をAIで制作
まずはリードキッズで絵本を1冊制作。
今回は、テンプレを活用しつつ、オリジナル性を持たせた内容で構成し、イラストもAIが作成したものを選びました。完成までにかかった時間は約3時間。
タイトルや内容は“子ども向けのファンタジー系絵本”で、対象年齢は4~6歳を想定。
見た目はそれっぽく仕上がったので「これはいけるんじゃないか?」と正直思っていました。
Step 2|KDPに登録する苦労
ここで最大の関門が登場。
KDPの登録作業が、想像以上に大変だったのです。
- アカウント登録に時間がかかる
- 銀行口座や税務情報の入力が複雑
- フォーマットのミスでリジェクト
- 表紙サイズやレイアウト設定に試行錯誤
特に「AIで生成したPDFをKDPが認識しない」ケースがあり、調整に2日ほど要しました。さらに、リードキッズは全自動ではあるものの、KDP用の最適化がされていない部分もあり、手作業で直す必要が多々ありました。
Step 3|公開してみた!そして…
そして、ついにAmazon上で絵本が公開されました!
……が、待てど暮らせど、売れない。まったく売れない。しかも、同時に登録していた**吉田ゆうすけ名義の「点つなぎの本」**も、同じく売上ゼロ。
そう、ゼロ円。完全なる無風。
結果|売上0円。AI絵本副業は幻想だったのか?
7月末時点での結果を正直に言います。
- 絵本:売上0円
- 点つなぎ本:売上0円
- 制作・登録にかかった時間:合計約12時間
- 経費:0円(AIとKDPは無料)
つまり、「時間だけが消えていった」という、かなり悲しい結果になりました。
また、KDP登録後に感じたのは、「売るための導線が一切ない」という現実です。
- Amazonのランキングに載るには相当数の販売実績が必要
- SNSやブログなどで宣伝しないとそもそも見られない
- 表紙とタイトルに惹かれる“何か”が必要
つまり、「出せば売れる」という考え自体が完全な間違いでした。
最後に|素人がKDP絵本副業に手を出すべきか?
僕、ビーノの結論はこうです。
「KDP絵本副業は、甘くない。素人がノープランで手を出すと、まず売れない」
もちろん、出版経験があったり、SNSでの影響力があったり、リードキッズをうまく編集して独自性を出せるスキルがある人なら、話は変わってきます。
しかし、「AIで全部自動、あとは出すだけでOK」という発信者の言葉を信じて副業を始めるのは、本当に危険です。
現実はこんなに甘くありません。
でも、失敗から学べることもありました。
- KDPの出版プロセスは今後のスキルになる
- 絵本の構成力やレイアウトの基礎が少し分かった
- 「何が売れるのか」を逆算する必要があると痛感した
おわりに|次に繋がる副業を選ぶために
今回の副業チャレンジは、売上0円という厳しい結果に終わりました。
しかし、「簡単に稼げる」「誰でも成功できる」という副業の裏に潜む“真実”を、自分の手で確かめられたことは、何よりの収穫だったと思っています。
あなたも、副業を始める前に「現実と期待のギャップ」を一度確認してみてください。
次の記事でお会いしましょう。