辻敬太氏　人に投資する人材育成家起業サロン、現代版寺子屋プロジェクトが好評

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はじめに

今後の景気回復に期待が寄せられています。こうした世間の期待感は日経平均株価にも現れたのではないでしょうか。9月14日、東京株式市場の日経平均株価は3万0670円10銭。前日比222円73銭（0.73%）高と続伸し、2月に付けた年初来高値を上回りました。この高音はバブル期の1990年8月以来約31年ぶりの高値でした。

そうした中、ここでチャンスを掴みたい、新しいビジネスを起こそう、と考える人が少なくないようです。そうした状況は若手経営者、辻敬太氏の起業サロンや現代版寺子屋プロジェクトが人気となっていることからもわかります。

辻敬太氏は飲食店・美容院・不動産事業会社など傘下に置くEARTHホールディングスを経営しているほか、経営コンサルティングや起業家人材の育成に取り組んでいます。今、注目されている実業界の一人、辻敬太氏の経歴や取り組んでいる事業などについてを浮き彫りにしていきます。

辻敬太氏の経歴について探ってみる

辻敬太氏は1989 年4月6日生まれ。出身地は大阪府泉南市です。日経平均が史上最高値の3万8957円をつけたのがその1989年です。 辻敬太氏は少年時代から野球に打ち込み、プロを目指していたそうです。高校は岡山県の高校野球名門校であるおかやま山陽高校、大学はやはり大学野球の名門校である福岡県の九州共立大学へ進学。練習を励む日々だったそうですが、プロ野球の選手になることができるのはほんの一握り。辻敬太氏は大学卒業を機にプロ野球選手という夢を断念し、大阪に戻り、不動産会社に就職しています。

故郷の大阪に戻った辻敬太氏は不動産会社で働きながら、バーでも働き、起業を目指します。辻敬太氏は2016年、飲食事業で起業を果たしました。翌2017年には「EARTHホールディングス株式会社」を設立。起業を果たしてからわずか2年半、EARTHホールディングスを全国に飲食店約50店舗を出店する企業規模にまで成長させました。 この頃から、辻敬太氏に注目が集まり始めます。2018年には自身の経験から経営についての理念などを語ったビジネス書籍「人に投資する技術」を出版します。

2019年、辻敬太氏は美容・エステ事業を中心に展開する「WHITEグループ」を設立しました。WHITEグループのエステサロン「WHITE ME」は「美しくなることを通して、いつでも真っ白な気持ちに変えられる　いつでも新しい自分に変われる」をコンセプトに店舗を展開。「美しくなりたい」「自分に自信を持ちたい」、 そして「新しい自分へと生まれ変わりたい」という女性の想いを実現するサロンとして、顧客から支持されています。その結果、設立から約１年で美容院、エステサロン、アイラッシュサロン、フィットネスジムなど40店舗以上を日本全国に展開するまで、成長してきました。

また、辻敬太氏が経営理念・経営方針として掲げ、取り組んできた「人に投資する」をさらに発展させたプロジェクト、「辻敬太起業サロン」を設立したのも2019年です。 この人材育成、起業家育成に辻敬太氏は力を入れ、2020年には若手経営者を育てる場、「現代版寺子屋プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトを辻敬太氏はクラウドファンディングサイトのCAMPFIREで支援募集し、目標金額の10,000,000円を大きく上回る28,000,000円を達成し、話題となりました。

本プロジェクトは「CAMP FIRE」におけるインキュベーション施設、コワーキングスペース関連プロジェクトとしては最高支援金額を達成（それまでの最高金額は4,205,500円）を記録しました。また、国内クラウドファンディング市場全体でもインキュベーション施設、コワーキングスペース関連クラウドファンディングプロジェクトとして過去最高支援金額となっています。　クラウドファンディングで目標額の280%のご支援を達成しました。(辻敬太起業サロン) https://tsuji-kigyo.com/2020/07/20/crowdfunding202007/

辻敬太氏の「辻敬太起業サロン」と「TERAKOYA東京」

辻敬太氏が2019年に立ち上げたオンラインサロン「辻敬太起業サロン」を開設・運営した理由として、「僕にしかできないことがあるとすれば、今の時代の経営者の姿をありのまま伝えること」を挙げています。

いま、本気で人生を変えようとしている人や、何かに挑戦したい意欲のある方を応援し、「共に成長できる環境を作りたい」という信念の元、この起業サロンを立ち上げました。　起業サロン立ち上げの経緯(辻敬太起業サロン)https://tsuji-kigyo.com/

YouTubeの辻敬太氏のチャンネルにある動画「人生を変えられない人へ/いつまでも自分を変えられない理由」で辻敬太氏は閲覧者に対して、「今すぐにでも行動に移してほしいなと思います。思ってるだけじゃダメ」と語りかけています。 人生を変えられない人へ/いつまでも自分を変えられない理由（YouTube）

辻敬太氏が立ち上げたオンラインサロン「辻敬太起業サロン」はメンバーの構成が特徴的だといえます。辻敬太氏が目的としているのはチャレンジしたい人を応援し、成長してもらうため環境と人脈を提供すること。そこでメンバー構成を、チャレンジしたい人８割、投資家や社長を２割というくらいのメンバー構成にしているといいます。

「辻敬太起業サロン」のサイトにはメンバーとして参加している人たちのコメント動画が紹介されています。その中には現役高校生のメンバーもいます。橋爪愛生さんは「高校生が普通に学校生活をしているだけじゃ経験できないこと、学べないことっていうのを学ばせていただいている」「経営者の方々にたくさんのことを教えてもらった」「今後は自分も影響を与えることができるような人になりたい、自分自身も人に何かを与えられるような人になりたい」とサロンお感想、今後の意気込みを語っています。

現役高校生メンバー　橋爪愛生様（辻敬太起業サロンYouTube） 

辻敬太氏は自らの「成功者」ではなく「成長者」であると表現しています。つまり、これで止まってしまうのではなく、これからもまだまだ走る続けるという宣言をしているとも言えるでしょう。

僕はまだまだ成功者でもありません。 もがき苦しみ、考え、そして行動に移し努力を惜しまずに成長する成長者だと思っています！ この時代で生きてる成長者として、この世代の成長者にしかできない経験もしましたし、昔ながらの成功者にはないものも持ってると自信を持っています！ 強い方が勝つんじゃない。 勝った方が強い。 そういう勢いのある、チームを作りたい！と思っています。最後に（辻敬太起業サロン）https://tsuji-kigyo.com/

辻敬太氏本人は月に1度、必ず参加メンバー一人一人と個別に会って話す機会が設けています。辻敬太氏はこの「辻敬太起業サロン」の中で、生まれたビジネスアイデアや、やる気のあるサロンメンバーには投資する方針であると語っています。

辻敬太氏は2020年、若手経営者を育てる場、「現代版寺子屋プロジェクト」を立ち上げました。明治時代まで日本に存在した、庶民の教育施設である寺子屋を現代に復活させ、将来有望な若者を育てるインキュベーション施設「TERAKOYA東京」をつくるためのものです。 クラウドファンディングで支援を求め、成立。東京都内に、起業家育成のインキュベーション施設が立ち上がりました。人材育成家である辻敬太氏は施設利用者の一人ひとりと向き合いながら、若手起業家を育成しています。

辻敬太氏の経営理念・経営方針は「人に投資する」

優秀な人材が退職しないことがビジネスには必要です。退職させないためには従業員に惚れさせる、そして惚れさせた人に投資するということ、これが辻敬太氏の事業の根底にあるものであり、辻敬太氏が経営理念・経営方針として掲げている「人に投資する」ということです。

優秀な人材を集め、集まった優秀な人材に残ってもらうためにはどうすべきなのか。辻敬太氏は一つの方法として、インスタグラムなどのSNSに自身のライフスタイルを公開し、そのスタイルに憧れ、本気で目指したいと考える志望者を集め、採用しています。採用した従業員の給与は完全歩合制をとっています。完全歩合制になったことで向上心を持ち、能力がある人は残っていきますし、そうでない人は去っていくでしょう。

こうした経営に対する考え方や方針、手法を、辻敬太氏は自身が執筆したビジネス書で公開しました。2018年、辻敬太氏が最初に出版した「人に投資する技術 (辻敬太の経営哲学)」には辻敬太氏が経営者として、いかに成長していったのか、そして、辻敬太氏に夢を与えられ、その夢を実現した子会社社長のインタビューなどで構成されています。

この考え方は僕には今までありませんでした。 事業に投資するのではなくてその人に投資する、信頼できる人に任せる。 そうすればうまくいく。 もちろんその周りのフォローをしていくことはやめられないのでしょうけれど、とても刺激を受けた。【書籍】辻敬太社長「人に投資する技術」(33/100) - トモヒログ https://tomohirog.com/tsuji-33/

辻敬太氏の最新作「どうせいつか死ぬ 僕には僕にしか伝えられないことがある」 辻敬太氏は2020年、２作目の著書「人生巻き込んだ者勝ち」を出版します。この書籍は辻敬太氏が開設・運営している「辻敬太起業サロン」で語られるさまざまな話題の中で、人として成長するための、起業家として歩むための心構えを書いたものだということがその目次からもわかります。

人生巻き込んだ者勝ち（万来舎） 

2021年4月、辻敬太氏は「どうせいつか死ぬ 僕には僕にしか伝えられないことがある」を出版します。最新作にも起業家を目指す人たちに向けた、辻敬太氏からの熱い言葉が並びます。

「どうせいつか死ぬ 僕には僕にしか伝えられないことがある」（万来舎） 

辻敬太氏は閉店になっても負けたままではいない

辻敬太氏は経営コンサルタントや自身で経営するだけでなく、起業を考える若者への出資も行なっています。辻敬太氏が出資した原宿の美容室は辻敬太氏が店長の人望を見込んで多額の出資を決めたといいます。辻敬太氏の出資で従業員の給料は完全歩合制となり、優秀な従業員が残り、売上も大きく伸ばしたそうです。 ある美容師は売上が大きく伸びて、給料が約2.5倍アップ、場合によっては給与が月100万円を超える場合もあるとか。当然、従業員の年収も大幅アップすることになります。

辻敬太さんは売上の一部をマージンとして受けとるので、売上アップすれば当然マージンもアップします。出資した側、出資される側、どちらにもメリットがあるという訳です。これが辻敬太氏の「人に投資する」という仕組みであり、技術です。

「人生はGive&Takeだと思うので。でも僕の場合はTakeを求めるよりまず人にGiveする。そこで人に投資したんです。今まで（全部）合わせたら数億円は出資しているかと思います」と自身の仕事の内容を教えてくれた辻さん。つまり彼は起業を考える若者に出資する、令和の“マネーの虎”的ビジネスを展開しているというのだ。年商30億円、30歳のカリスマ社長が儲かっている理由　出資で従業員の給料が2.5倍に？（Abema TV）https://times.abema.tv/news-article/7039151

ビジネスというのは、会社経営というのは常に順風満帆という訳にも行きません。昨今の感染症拡大によって、辻敬太氏も大打撃を受けたそうです。辻敬太氏ご自身がインタビューなどで語っているように、40店舗閉鎖、40億円損失という状況に陥ったそうです。 辻敬太氏は事業などの見直しを行い、オンラインサロン「辻敬太起業サロン」を通じて、再び40店舗起業したそうです。

まとめ

辻敬太氏は年商30億円以上の企業、EARTHホールディングス株式会社を作り上げました。EARTHホールディングス株式会社のコーポレートサイトに辻敬太氏は「一儲けより人儲け 人に愛される会社づくりを」というメッセージを掲げています。こうした経営姿勢が今日のEARTHホールディングスを作り上げたといえるでしょう。

そして辻敬太氏は「成功者」ではなく「成長者」である、と自身を称しています。挑戦を止めない辻敬太氏のビジネスはさらに広がっていくでしょう。辻敬太氏、そして辻敬太氏の育成する起業家に対しての関心は高まる一方です。

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