副業で稼ごうとすると、多くの人は同じ発想にたどり着く。
商品を作る。
ECサイトを立ち上げる。
ブランドを作る。
SNSで集客する。
しかし米国では今、まったく逆の発想から巨大市場が生まれている。
それが「返品商品再販市場」だ。
Amazonで返品された商品。
Walmartで返品された商品。
Targetで返品された商品。
こうした商品を買い取り、再販する市場である。
実は米国の小売返品総額は2024年に約8,900億ドル(約140兆円)に達したと推計されている。
さらに返品・回収・再流通を含むリバースロジスティクス市場は約7,100億ドル(約110兆円)規模まで成長している。
なぜここまで巨大になったのか。
理由は単純だ。
ECが伸びれば返品も増えるからである。
消費者は複数サイズを注文する。
気に入らなければ返品する。
企業は返品を受け付ける。
そして大量の返品商品が発生する。
ここまでは誰でも理解できる。
しかし本当に面白いのはここからだ。
多くの人は、
「返品商品を安く仕入れて転売している」
と思っている。
実際には違う。
米国で利益を出している人たちは、
返品商品を売っているのではない。
企業の在庫問題を解決しているのである。
返品市場の本質は「在庫処理」である
例えばAmazon出店者を考えてみよう。
100個仕入れた。
70個売れた。
20個返品された。
10個は売れ残った。
企業からすると問題はここからだ。
返品品を保管する。
検品する。
再出品する。
倉庫代を払う。
人件費もかかる。
正直面倒である。
だから多少安くても手放したい。
米国ではこのニーズを解決する企業が急増している。
彼らは返品商品を買っているのではない。
企業の「困りごと」を買っているのである。
なぜ日本人には見えにくいのか
日本人は転売と聞くと、
安く買って高く売る。
という発想になる。
しかし米国の再販業者は違う。
彼らが考えるのは、
どの商品を売るかではない。
どの企業が困っているかである。
だから利益が出る。
実際、米国ではB-StockやLiquidation.comといった巨大市場が形成されている。
企業は返品品を流す。
再販業者は引き取る。
消費者へ再流通させる。
結果として全員が得をする。
企業は処理コスト削減。
再販業者は利益獲得。
消費者は安く買える。
非常に合理的な仕組みだ。
ここまで読むと、
「結局アメリカだから成立する話では?」
と思うかもしれない。
しかし私はむしろ逆だと思う。
日本の方がチャンスが大きい。
なぜなら日本企業は在庫処理が圧倒的に苦手だからだ。
そして多くの人がまだこの市場に気付いていない。
