睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
いびきを放置する人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
睡眠時無呼吸症候群とは何か
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が何度も止まる、または著しく弱くなる状態が繰り返される睡眠障害である。1回あたり10秒以上呼吸が止まり、それが一晩に30回以上も起こることもある
この状態が続くと、脳や身体が十分に酸素を取り込めず、睡眠の質が極端に悪くなる。結果として、本人は眠っているつもりでも熟睡できておらず、起床時のだるさや日中の強い眠気に悩まされる。特に自覚のないまま放置されるケースが多く、健康リスクの見逃しにつながりやすい
主な症状と日常への影響
睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状には次のようなものがある ・大きないびき ・途中で呼吸が止まる(家族に指摘されて気づくことが多い) ・朝起きたときの強い疲労感や頭痛 ・日中の眠気、集中力の低下、記憶力の低下 ・性格の変化やイライラ、不安感
これらの症状は「年齢のせい」「疲れているから」と片づけられやすいが、実際には深刻な健康障害が隠れていることもある。長期的には高血圧、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞のリスクが高まるとされており、放置すれば命に関わる可能性もある
原因とリスク要因
睡眠時無呼吸症候群には「閉塞性」と「中枢性」の2種類がある。最も多いのは閉塞性で、これは喉や気道が睡眠中に物理的にふさがれることで呼吸が止まるタイプである。肥満、首周りの脂肪、扁桃腺の肥大、あごの形状などがリスク要因となる
中枢性は、脳からの呼吸指令がうまく働かずに起こるタイプで、心不全や脳の疾患などが関与していることが多い。いずれにしても、「体型」「加齢」「生活習慣」が絡み合って発症するケースが多く、改善には多面的なアプローチが必要となる
周囲の無理解と本人の鈍感さ
この障害は、多くの場合、本人が気づかないうちに進行する。自分では寝ている間のことを把握できないため、いびきや呼吸停止を指摘されても「そんなはずない」と否定するケースが多い。しかも、「ただ疲れてるだけ」と思い込み、医療に繋がらずにいる人が非常に多い
一方で、家族やパートナーは毎晩その「無呼吸」を目の当たりにし、不安やストレスを抱える。眠りの質が互いに悪くなり、家庭内の問題に発展することもある。「たかがいびき」と見ている間に、生活の質と人間関係がじわじわと削られていく構造がある
治療と支援の方向性
睡眠時無呼吸症候群の治療では、CPAP(シーパップ)という機械を使って気道に空気を送り続け、睡眠中の無呼吸を防ぐ方法が一般的である。ほかにも、マウスピースによる治療や、体重管理、生活習慣の改善、手術などが選択肢となる
何より重要なのは、「ただの眠気」や「ただのいびき」と思わずに、早期に専門機関での検査を受けること。ポリソムノグラフィーという睡眠検査で正確に診断し、自分の状態を客観的に把握することが出発点となる。「眠りを整える」ことが、身体と心を守るための最も根本的なケアになる