計算障害(ディスカリキュリア/Dyscalculia)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「数字が苦手なのはみんな一緒でしょ?」と軽く扱う人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
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「わかってるはずなのに」数字が頭に入ってこない
計算障害(ディスカリキュリア)は、知的な遅れがないにもかかわらず、数の概念、計算、数量理解に特有の困難を抱える学習障害の一種
九九や筆算、時計の読み方、図形や割合といった基本的な数学的スキルが、極端に苦手となることが特徴となる
「勉強してるのに、ぜんぜん頭に入ってこない」
「何度やっても、数字がバラバラになってしまう」
そんな苦しさが、日常生活や自己評価に大きな影を落としていく
計算障害の主な特徴
・数の大小や順番、量の感覚があいまい
・暗算や筆算、繰り上がり・繰り下がりが混乱しやすい
・時計や時間の計算が極端に苦手
・買い物でのお金のやりとりがうまくできない
・数字を見た瞬間に頭が真っ白になる
・計算ミスが繰り返され、正しい方法を覚えても再現できない
これらの困難は「考えていないから」ではなく、脳の情報処理の特性によるものとなる
なぜ「計算できないこと」がこんなに傷つくのか
ディスカリキュリアのある人が抱える苦しみは、「苦手」というレベルを超えて、以下のような深層の痛みに及ぶことが多い
・数字や数学というだけで緊張し、避けるようになる
・できなかった自分を「頭が悪い」「ダメな子」と責めるようになる
・授業中の置いてけぼりが当たり前になる
・テストや宿題で「できない自分」を突きつけられる日々が続く
・将来の選択肢が狭まることへの不安や焦りが強まる
誰にも気づかれずに苦しんでいるケースも多く、自分でも理由がわからずに“劣等感”として蓄積されていく
学校・家庭・社会で起きやすい誤解
計算障害は「やればできる」「もっと練習すればいい」といった誤解を受けやすく、以下のような扱いをされることがある
・「集中してないだけでしょ」と言われる
・反復学習で追い込まれ、逆に苦手意識が強まる
・「頭が悪い」といったラベリングがされやすい
・できないことを責められ、やる気を失っていく
・数学だけでなく、自分そのものを否定するようになる
「計算できない」ことが「自分には価値がない」とつながってしまう前に、適切な理解と支援が必要になる
心理カウンセリングでの支援と「計算できない自分」との付き合い方
計算障害に対する心理的支援では、スキルアップよりもまず「自分を責めない感覚」を取り戻すことが最も大切となる
・計算ができなかった体験に伴う恥・恐怖・怒りを扱う
・苦手さを認めても、それで価値が下がらないことを確認する
・計算以外で得意なこと、好きなことを再認識していく
・補助ツール(計算機、図示、時間管理アプリなど)を使う工夫を学ぶ
・「できない=終わり」ではなく、「工夫しながら進める」を実感するプロセス
心理カウンセラーは、「がんばれ」と励ます人ではなく、「がんばらなくても、一緒に考えられる人」である必要がある
計算ができないことと、「生きる力」がないことは、まったく別の話
数字に弱いことは、あなたが劣っている証拠ではない
むしろ、それ以外の領域に才能や優しさを持っていることの裏返しかもしれない
「わからないことがあっても、自分を嫌いにならない」 その感覚を取り戻すことが、計算障害と向き合う一歩になる
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