大うつ病(Major Depressive Disorder)とは何か ――深く、重く、消えない悲しみの正体

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

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落ち込んでいる人に「元気出して」としか言えない人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です

  

「うつ病」という疾患名は有名ですが、「大うつ病」はまだまだ知名度が低いです

「うつ病」には、「大うつ病」というものもあります

大うつ病は、気分障害の中でも、深刻な影響を及ぼす精神疾患の一つです

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大うつ病とは

大うつ病(Major Depressive Disorder)は、気分障害の中でも最も広く知られ、深刻な影響を及ぼす精神疾患の一つだ

単なる「気分の落ち込み」ではなく、日常生活における機能を著しく損なうほどの強い抑うつ状態が、少なくとも2週間以上継続することが特徴となる

この障害の核心にあるのは、「喜びの消失」と「絶望感の持続」だ

以前は楽しいと感じていたことに全く関心が持てず、毎朝起きることすら苦痛になる

仕事や学業、家庭の中で役割を果たすことができず、自責の念や無力感が日々の思考を支配する

大うつ病の診断基準と主な症状

大うつ病の診断には、DSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル)に基づいた明確な基準がある

以下の症状のうち、5つ以上が2週間以上にわたってほぼ毎日続いていることが診断の条件とされる

そのうち、少なくとも一つは「抑うつ気分」または「興味・喜びの喪失」でなければならない

・ほとんど一日中続く憂うつな気分 ・日常の活動に対する興味や喜びの著しい減退 ・著しい体重減少または増加、食欲の変化 ・不眠または過眠 ・精神運動性の焦燥または制止(動きが遅くなる) ・疲労感または気力の低下 ・自己評価の低下、罪悪感の増大 ・思考力や集中力の低下、決断困難 ・死についての反復的な思考、自殺念慮または自殺行動

これらの症状は、単なるストレス反応や気分の浮き沈みとは質的に異なる

相談者の生活全体に暗い影を落とし、時には命の危険を伴うほど深刻な状態に至る

心理的メカニズムと背景要因

大うつ病の背景には、生物学的要因、心理的要因、社会的要因が複雑に関係している

生物学的には、脳内のセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質のバランスが乱れていることが多く、これが感情や意欲のコントロールに支障をきたす

また、うつ病の家族歴を持つ人では発症率が高まることも知られており、遺伝的な脆弱性も無視できない

心理的な側面では、否定的な思考のクセ(認知の歪み)が深く関与する

たとえば、「自分は何をやってもダメだ」「他人に迷惑ばかりかけている」といった自動的な思考が積み重なり、無価値感と自己否定を強化する

社会的要因としては、孤独、失業、人間関係の葛藤、過労、家庭内の緊張などが挙げられる

これらのストレスが慢性的に続くことで、心が耐えきれず、うつ病が発症しやすくなる

特殊な大うつ病の形と見過ごされやすいケース

大うつ病は、明確な悲しみや涙といった「典型的な」症状だけで現れるわけではない

いくつかの特殊な型が存在し、それゆえに見過ごされやすい

たとえば、「仮面うつ病(masked depression)」では、感情の落ち込みではなく、頭痛や腰痛、倦怠感といった身体症状が前面に出る

本人も周囲も「うつ病」とは気づかず、長期間にわたり誤った対応がなされることが多い

また、思春期や高齢者のうつ病は、その年代特有の表現で現れる

思春期では反抗的な態度や無気力、高齢者では物忘れや体調不良の訴えとして症状が現れやすく、単なる「年齢のせい」「性格の問題」と片づけられてしまうことがある

さらに、育児中の母親に見られる「産後うつ病」も大うつ病の一形態であり、環境的・ホルモン的要因が密接に関係している

育児への不安や疲労に加え、「母親として失格」という自己否定が強まりやすく、早期介入が必要となる

回復への道と心理カウンセラーの役割

大うつ病の治療では、薬物療法と心理カウンセリングの併用が基本とされている

抗うつ薬によって脳内の神経伝達物質を安定させることができれば、感情や思考のバランスも徐々に回復していく

心理カウンセリングでは、相談者が抱える否定的な思考パターンに気づき、それを修正していく支援が行われる

特に認知行動療法(CBT)は、大うつ病の治療においてエビデンスが確立された心理的アプローチの一つだ

また、再発を防ぐためには、回復後も継続的な支援とセルフケアが重要になる

生活リズムを整え、ストレスを溜め込まない環境をつくることが、再発予防において効果的とされている

一方で、大うつ病は再発率が高く、「一度治ったからもう大丈夫」と安心しきってしまうと再び落ち込んでしまうリスクがある

心理カウンセラーは、相談者が「再発しても対処できる自分」になることを目指して、回復期の支援にも力を入れる必要がある

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