前頭側頭型認知症(Frontotemporal Dementia)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
前頭側頭型認知症の人にも寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
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前頭側頭型認知症とは何か
前頭側頭型認知症(FTD)は、脳の前頭葉や側頭葉の神経細胞が異常に減少することで発症する認知症の一種である
アルツハイマー病とは異なり、発症が50〜60代と比較的若く、認知機能よりも性格や行動、感情の変化が先に現れることが特徴となる
「最近、妙に怒りっぽくなった」「急に無口になった」「空気が読めなくなった」など、家族が最初に気づくのは“人が変わった”ような印象だ
記憶はしっかりしているため、周囲は「認知症ではない」と思い込んでしまいやすく、支援が遅れる原因になる
行動の変化がもたらす混乱
前頭側頭型認知症では、社会的なルールやマナーを守れなくなる
例えば、無遠慮に発言する、大声を出す、万引きのような行動をしてしまうことがある
感情をコントロールする前頭葉の働きが落ちるため、善悪の判断や共感力が失われていく
このような変化は、周囲から見ると「非常識」「性格が悪くなった」と誤解されやすい
だが、本人は意識しているわけではなく、自分の変化に気づいていないことも多い
結果として、家族が恥ずかしさや怒り、罪悪感を抱え込む構図ができあがる
言語障害が先に現れるタイプもある
前頭側頭型認知症には、言語の障害が先に出るタイプも存在する
これは「意味性認知症」や「進行性非流暢性失語」といった亜型に分類される
言葉の意味がわからなくなったり、うまく言葉が出てこなくなったりする症状が、日常会話を困難にしていく
ただの「言い間違い」や「歳のせい」と片づけられがちだが、病的なレベルでは、文章を組み立てられない、言葉が単語単位に分解されるような会話になることもある
コミュニケーションの断絶が、孤立や誤解を招きやすい
本人の苦しさと周囲の限界
前頭側頭型認知症の厄介な点は、本人が自分の変化を認識できないことにある
記憶の問題がないため、「自分は問題ない」と強く思い込んでしまい、家族や医療者の助言を拒否しやすくなる
一方、家族は「人が変わってしまった」という喪失感と、「どう支援すればいいかわからない」という無力感に直面する
介護疲れや関係の崩壊、施設入所の決断など、長期的に重い選択を迫られるケースも少なくない
介入のポイントと支援のあり方
前頭側頭型認知症では、「記憶力」ではなく「行動と感情」に焦点を当てた支援が必要となる
問題行動を叱責するのではなく、刺激を減らしたり、予測可能な環境を整えたりすることで、安定を目指すことが重要となる
また、本人の尊厳を守るためには、できるだけ早く専門医を受診し、診断を得ることが第一歩となる
病気であることが分かれば、家族も本人も「どう接するべきか」が明確になり、関係性が再構築しやすくなる
「性格のせい」にして終わらせず、病気として理解する視点が求められる
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