食事障害（Eating Disorders）
寄り添わない心理カウンセラー【Y】：代表
こんにちは🍵
「ただのわがままでしょ？」と言う人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
食事障害は、体型や体重に対する過剰なこだわりや、感情のコントロール手段としての「食」がゆがんだ形で現れる、深刻なこころの問題です
ただ「食べすぎる」「食べない」といった行動の問題に見えますが、実際には自己評価の低さ、コントロール欲求、愛着の問題、ストレス対処の難しさなど、さまざまな心理的背景が関係しています 心と体、そして人間関係すべてに影響を与える病です
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主な食事障害のタイプと特徴
食事障害には、複数のタイプが存在し、それぞれに異なる特徴と心理的な背景がある
・神経性無食欲症（Anorexia Nervosa） 体重増加への強い恐怖と、極端な食事制限が特徴 制限型と過食・排出型に分かれる
・神経性過食症（Bulimia Nervosa） 大量に食べたあと、吐く・下剤を使う・極端な運動をするなどしてカロリーを排出する コントロールできない「食欲」との戦いが続く
・過食症（Binge Eating Disorder） 大量に食べるが、吐いたり排出する行動を取らない 罪悪感や自己嫌悪を伴いやすい
・非定型食物摂取障害（OSFED） 他の診断基準を完全には満たさないが、深刻な食行動の問題があるケース 拒食と過食の混在や、月経の有無に関係なく苦しみが続くタイプなどが含まれる
・その他の食関連依存：食物依存症、拒食症、整形依存との連動もみられる
体の問題ではなく、こころの叫びとしての「食」
食事障害は一見、体の問題のように見えるが、実際には以下のようなこころの要素が深く関わっている
・自己肯定感の低さ（「太ったら価値がなくなる」と思っている） ・感情のコントロールが苦手で、「食べる」ことで落ち着こうとする ・支配・被支配の関係や家族関係の葛藤が「食」に表れている ・「細くなる＝愛される」「痩せていれば大丈夫」という思い込み
そのため、「体重を戻す」だけでは根本的な回復にはつながらないことが多い
社会的な要因とプレッシャーの影響
食事障害には、社会や文化の影響も大きく関係している 特に以下のような圧力が症状の引き金や悪化要因となりやすい
・「痩せている＝美しい」という美の基準 ・SNSやメディアによる見た目至上主義の強化 ・家庭や学校、職場などでの評価と期待 ・女性らしさ、男性らしさといったジェンダー的価値観の押し付け
こうした外部の声が、自己評価に過度に影響し、「見た目でしか自分を評価できない」状態へと追い込まれていく
心理カウンセリングと回復のプロセス
食事障害に対する心理カウンセリングでは、「食べ方」ではなく「感じ方」に注目するアプローチが必要となる 支援のポイントは以下の通り
・身体の声を取り戻すための心理教育とサポート ・感情の扱い方を学び、食以外で落ち着ける方法を見つける ・「太っているかどうか」ではなく、「自分にどんな価値があるのか」を再構築する ・家族や周囲との関係性を見直す支援
長期的な関わりの中で、「食べる」ことと「生きる」ことをもう一度つなぎ直す作業となる
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