アルコール依存症（Alcohol Use Disorder）とは何か
寄り添わない心理カウンセラー【Y】：代表
こんにちは🍵
お酒で他人に迷惑をかける人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
アルコール依存症は、飲酒のコントロールが効かなくなり、身体的・心理的・社会的な問題が生じても飲酒をやめられない状態を指す慢性の依存症です
「ただの酒好き」「意志が弱い」と誤解されやすいが、実際にはストレス、不安、孤独、トラウマなど、深いこころの問題と結びついています
本人の意思だけではやめられず、支援なしでは悪化していく病です
DSM-5における診断基準と特徴
DSM-5では、アルコール使用障害は以下のような基準のうち2つ以上が12か月の間に当てはまる場合に診断される
・飲酒量や頻度を制限しようとしてもできない ・飲酒に多くの時間を費やしている ・飲むことで仕事や家庭に支障が出ている ・危険な状況（運転など）でも飲んでしまう ・飲まないと離脱症状（イライラ、不安、手の震え）が出る ・飲酒のことで人間関係が悪化している ・飲酒への渇望（強い欲求）がある
このような状態が続くと、身体的ダメージ（肝機能障害など）に加えて、精神的な不調や社会的孤立も深まっていく
飲酒行動の背後にある「こころの穴」
アルコール依存は、単に習慣になっただけではない 多くの場合、次のような感情や背景が隠れている
・不安や寂しさを感じたくないから飲む ・孤独感や虚無感を麻痺させたい ・自分を抑え込んできた反動として「酔うこと」で解放しようとする ・感情を処理できないまま大人になってしまった
アルコールは「何もかも忘れさせてくれる」一時的な薬で、飲んでも根本的な問題は消えず、むしろ大きくなっていく
社会や文化が依存を正当化してしまう現実
日本をはじめ多くの国では、アルコールは合法であり、「飲むこと＝悪」とはされない それどころか、次のような文化が依存を隠してしまう
・飲み会文化（飲みにケーション）や「とりあえず一杯」の空気
・飲めない事を否定する風潮 ・「酒の失敗は笑い話」とする風潮 ・メディアが酒をストレス解消の手段として描きすぎる ・「酔ってたから」で許される場面があること
こうした環境では、依存が進んでも本人も周囲も気づきにくいまま、静かに破綻へと向かっていく
一般的な心理カウンセリングでの支援と向き合い方
アルコール依存症に対する心理カウンセリングでは、「なぜ飲むのか」「何を飲酒で避けていたのか」を一緒に掘り下げながら、飲まない生活を訓練する 支援の焦点は以下のような点となる
・感情をお酒以外で扱えるようにするスキルの構築・依存というラベルに対する自己否定のケア・トリガー（きっかけ）や状況を整理して、行動のパターンを理解する・「酒がない自分」を想像し、支える生活の再設計
心理カウンセラーは、「お酒をやめなさい」という存在ではなく、「飲まなくてもやっていけるあなたを一緒に見つけていく存在」である必要がある
飲まなければ耐えられなかった日々も、あった
依存には必ず「理由」がある それがどんなに自分勝手に見えても、本人にとっては「それしか方法がなかった」日々がある
だからこそ、心理的支援は、「飲んでしまったことを責める」のではなく、「その苦しさにひとりで耐えてきた」事実に向き合うところから始まる お酒を手放すのは、「生き方」を変えるということでもある
今後も寄り添いませんが、続きが気になったら「スキ」で応援しておいてください
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