パニック障害とは
寄り添わない心理カウンセラー【Y】：代表
こんにちは🍵
パニック障害の人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
あまり気安く「パニックだ」と言ってしまうと、パニック障害のつらさはわかりにくくなります
あと、カフェインって本当に精神疾患には良くないんだなと感じる日々です
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1. パニック障害の概要
パニック障害とは、突然の強い不安や恐怖を伴うパニック発作が繰り返し起こる精神疾患である。特に、明確な危険がない状況でも発作が発生することが特徴であり、「また発作が起こるのではないか」という不安（予期不安）や、発作を避けようとする行動（回避行動）を伴うことが多い。
2. パニック発作の症状
パニック発作は、強烈な恐怖や不安とともに、身体的な症状が突然現れることが特徴である。発作は通常、数分から30分程度でピークに達し、1時間以内には治まる。
発症率：生涯有病率は約1～3%とされ、特に10代後半～30代前半の若い世代に多く見られる。
男女比：女性の方が男性より約2倍多いとされる。
▶ パニック発作の主な症状（DSM-5診断基準より）
（以下のうち4つ以上が突然発生する）
- 動悸・心拍数の増加（心臓がバクバクする）
- 息苦しさ・呼吸困難（空気が吸えない感覚）
- 胸の痛みや圧迫感（心臓発作のように感じることもある）
- 発汗（冷や汗）
- 手足の震え（ふるえ）
- めまい・ふらつき（倒れそうな感覚）
- 冷感またはほてり（熱感）
- 吐き気・胃の不快感
- 現実感消失・離人感（自分が自分でない感覚）
- 「このまま死ぬのではないか」という強い恐怖
- 「気が狂うのではないか」という恐怖
これらの症状が、突然何の前触れもなく起こることが、パニック障害の大きな特徴である。
3. パニック障害の原因
パニック障害の原因は完全には解明されていないが、以下のような要因が関係していると考えられている。
① 脳の神経伝達物質の異常
パニック発作は、セロトニン・ノルアドレナリン・GABAなどの神経伝達物質のバランスが乱れることで引き起こされるとされる。
特に、ノルアドレナリンの過剰な働きが、急激な心拍数上昇や過呼吸を引き起こし、パニック発作につながると考えられている。
② 遺伝的要因
家族内でパニック障害を持つ人がいる場合、発症リスクが高まることが研究で示されている。
③ 環境要因・ストレス
過度なストレスやトラウマ（仕事のプレッシャー、人間関係のトラブル、家庭問題など）
過去にパニック発作を経験したトラウマ（「また発作が起こるかもしれない」という恐怖）
急激な生活環境の変化（引っ越し、転職、離婚、出産など）
4. パニック障害の経過と合併症
パニック障害は放置すると悪化する可能性がある。特に、以下のような問題を引き起こすことがある。
① 予期不安
**「また発作が起きるかもしれない」**という強い不安が日常生活に影響を与える。
② 広場恐怖（回避行動）
「発作が起きたら逃げられない」と感じる場所（電車・エレベーター・映画館・人混みなど）を避けるようになる。
最悪の場合、外出が困難になり、引きこもり状態になることもある。
③ うつ病やアルコール依存症との合併
長期間の不安や恐怖が続くと、抑うつ状態になりやすい。
アルコールや薬に頼ることで、依存症を引き起こすケースもある。
5. パニック障害の治療法
① 薬物療法（抗不安薬・抗うつ薬）
パニック障害の治療には、脳の神経伝達物質のバランスを整える薬が有効とされている。
✔ 主な薬の種類
選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）（例：パロキセチン、エスシタロプラム）
不安を和らげ、発作を予防する効果がある
ベンゾジアゼピン系抗不安薬（例：アルプラゾラム、ロラゼパム）
即効性があるが、依存性があるため長期使用は注意
② 認知行動療法（CBT）
パニック障害には認知行動療法（CBT）が最も効果的とされている。
✔ CBTのアプローチ
発作のメカニズムを理解する（「発作が起きても死なない」と認識する）
「不安な状況」を少しずつ体験する（エクスポージャー療法）
過呼吸対策としての呼吸法・リラクゼーション法を学ぶ
③ 生活習慣の改善
カフェイン・アルコールを控える（カフェインは交感神経を刺激し、発作を誘発する可能性がある）
適度な運動を取り入れる（ウォーキング・ヨガ・ストレッチなどは自律神経を整える）
睡眠をしっかりとる（睡眠不足は不安を悪化させる）
6. パニック障害を持つ人への対応
パニック障害を持つ人に対しては、「理解」と「安心感」を与える対応が重要である。
✔ 適切なサポート方法
「気のせい」「甘え」などと決めつけず、不安を否定しない
発作が起きた際は、落ち着いて見守る（「大丈夫だよ」と優しく声をかける）
「無理に克服しよう」と圧をかけない（本人のペースを尊重する）
早めに専門医に相談するよう促す
7. まとめ
パニック障害は、突然の強い恐怖や不安を伴う「パニック発作」が繰り返される精神疾患である
放置すると「予期不安」「回避行動」「広場恐怖」などが悪化し、日常生活に大きな支障をきたす
薬物療法・認知行動療法（CBT）・生活習慣の改善が治療の基本
周囲の理解と適切な対応が、回復のカギとなる
パニック障害は適切な治療を受ければ回復する可能性が高い疾患であるため、一人で抱え込まず、早めに専門家に相談することが大切だ
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