愛着障害とは? 詳しく解説

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
愛着障害のある人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
「愛着」という名がついているので、家族関係だけではなく、恋愛関係においても間違いなく、問題行動がある障害です
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1. 愛着障害の概要
▶ 愛着障害とは?
愛着障害とは、乳幼児期に適切な愛着(アタッチメント)が形成されなかったことによって、人間関係や感情の安定に困難を抱える状態を指す。
愛着とは何か?
- 幼少期に、親(養育者)との間で築かれる安心感や信頼感のこと
- 「困ったときに助けてもらえる」「愛されている」という感覚を持てるかどうか
愛着の形成が不十分だと、人との関係が不安定になったり、自分自身の感情をコントロールするのが難しくなる。
▶ どのような症状があるのか?
- 人間関係が極端(過度に依存する / 逆に誰も信じられない)
- 感情のコントロールが難しい(怒りや不安が強い)
- 自己肯定感が低い(自分は価値がないと思い込む)
- 見捨てられることを過度に恐れる
2. 愛着障害の原因
愛着障害は、生まれつきのものではなく、幼少期の養育環境が大きく影響する。
▶ ① 養育者の不適切な関わり
- 無視・放置される(ネグレクト)
- 過干渉・過度な支配(子どもの意思を尊重しない)
- 親が感情的で不安定(怒ったり優しくなったりを繰り返す)
▶ ② 幼少期のトラウマ(心的外傷)
- 親の離婚・死別・虐待などの大きなストレス
- 安心できる大人がいなかった経験
▶ ③ 環境の変化が激しい
- 施設で育つ・里親を転々とする
- 引っ越しが多く、人間関係が安定しない
3. 愛着障害のタイプ
▶ ① 回避型愛着障害(回避型アタッチメント)
- 人に頼ることができず、自立しすぎる傾向がある
- 感情を抑え込み、他人と深く関わるのを避ける
- 「人を信用すると傷つく」という考えを持っている
例: ✔ 恋人や友人に本音を言わない ✔ 一人で何でも解決しようとする ✔ 頼られるのは平気だが、自分は誰にも頼らない
▶ ② 不安型愛着障害(不安型アタッチメント)
- 人に強く依存しやすい(見捨てられる不安が強い)
- 些細なことで「嫌われたのでは?」と不安になる
- 感情が不安定になりやすい
例: ✔ 返信が遅いだけで「嫌われた」と思う ✔ 相手のちょっとした態度の変化に過敏になる ✔ 恋愛で相手に振り回されやすい
▶ ③ 無秩序型愛着障害(恐れ・回避型アタッチメント)
- 近づきたいのに、近づくのが怖い
- 人間関係が極端で、近づいたり遠ざかったりを繰り返す
- 幼少期に虐待や極端に不安定な養育環境があった場合に多い
例: ✔ 仲良くなりたいのに、関係が深まると怖くなって距離を取る ✔ 相手を疑ってしまい、信頼関係が築けない ✔ 「どうせ嫌われる」と思い込み、先に相手を遠ざける
4. 愛着障害の影響と問題点
愛着障害があると、人間関係や仕事、恋愛、結婚などの場面で問題が起こりやすい。
▶ ① 恋愛・結婚のトラブル
- 依存しすぎる / 距離を取りすぎるため、関係が続きにくい
- 相手の気持ちを疑いすぎる / 過度に不安になる
- 感情のコントロールができず、喧嘩が多くなる
▶ ② 仕事での困難
- 上司や同僚とうまく関係を築けない(人間関係が極端)
- 失敗を過度に恐れる / 過剰に自信を持ちすぎる
- 周囲の評価を気にしすぎて疲れる
▶ ③ メンタルヘルスの問題
- うつ病、不安障害、パニック障害のリスクが高い
- 自己肯定感が低く、「自分には価値がない」と思いやすい
- 対人ストレスで過度に疲れやすい
5. 愛着障害の克服方法
愛着障害は、適切な支援やセルフケアを通じて改善できる。
▶ ① 自分の愛着スタイルを理解する
- 自分がどの愛着スタイルなのかを知る
- 「人との関係がうまくいかないのは、自分の性格ではなく、愛着の問題かもしれない」と気づく
▶ ② 安全な人間関係を築く
- 信頼できる人と少しずつ関係を深める
- 「傷つくかも」と恐れずに、相手に気持ちを伝える練習をする
▶ ③ 感情のコントロールを学ぶ
- 認知行動療法(CBT)を活用し、思い込みを修正する
- 瞑想やマインドフルネスで、衝動的な感情を抑える
▶ ④ カウンセリングや心理療法を受ける
- 愛着障害に詳しい専門家のサポートを受ける
- カウンセラーとの関係を通じて、安全な愛着を学ぶ
6. まとめ
- 愛着障害は、幼少期の愛着の形成が不十分なことが原因で起こる
- 対人関係のトラブルやメンタルヘルスの問題につながることがある
- 回避型・不安型・無秩序型の3タイプに分かれる
- 自分の愛着スタイルを理解し、少しずつ安全な関係を築くことが大切
- 適切なカウンセリングや心理療法で改善が可能
愛着障害は「生きづらさの原因」に気づくことが、克服への第一歩である
無理に完璧を目指すのではなく、「少しずつ信頼関係を築く」ことを意識すると良い
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