(10年前の記事です)
羽生善治さん。
「私が10代のころに、一生懸命勉強して、苦労して覚えた戦型などは、今ではほとんどあらわれす、『あの時の苦労はなんだったのか』と呆然とすることは珍しくありません。」
「過去に何回勝ったとか、優勝したかというのは何の力にもなりません。実績にしても、戦法にしても、この二、三年でどれだけがんばっているか、何を成し遂げているかが、激しく問われていますね。」
「一番の原因は、情報化でしょうね。」
二一世紀に入った10年間で、僕たちの前を通過していく情報は、500倍になったといいます。
もちろん、インターネットの普及と、携帯やスマホの情報端末の普及。
そして、ツイッターやフェイスブック、ユーチューブといった、個人が発信する情報。
ネットが使えない、SNSを使わない人と、使いこなす人との情報量の差は、計り知れないものになった。
本当に、90年代以前に、一花咲かせた人たちは、この情報化についていけなければ、もう化石みたいな人たちとなる恐れがある。
情報の良し悪しは別。
うまく使いきった人が勝ち残る。
まだまだ進化する。
そのスピードは驚くことになりそうです。