【ギャルと学ぶAI #9】Obsidianって何? 〜「またNotionみたいなやつ?」から始める〜
ギャルドラ@AI頑張ってみる

この記事を読むと:Obsidianが何をする道具なのかがわかる。そして——世間が「目玉」と呼ぶ機能を、自分の使い方に当てて「要る/要らない」を判断する見方が手に入る。Notionとの違いも、ここで腑に落ちる。
先に結論:あなたはどっち?
・VSCode・Cursorなどのエディタで、PC内の.mdを普段から読んで・検索して・直している人:Obsidianの便利さはかなり重なります。先に今の環境を確認してからで大丈夫。
・スマホやブラウザ中心でAIを使い、.mdを置く・読む場所がない人:Obsidianは「見やすく、探せて、繋がる家」になりやすいです。
大事な前提:ChatGPTやClaudeのブラウザ版が、PC内のObsidianを勝手に読めるわけではありません。AIにローカルの.mdを扱わせるには、作業フォルダへアクセスできる環境(例:CodexやClaude Code)を使うか、必要なファイルをその都度AIへ渡します。この回では前者の環境を前提に話します。
ギャル「ねえ、最近ちょっと困っててさ。ローカル——自分のPCの中に、mdファイルがどんどん貯まってってるんだけど、なんかぐちゃぐちゃしてきた。いい方法ある?」
AI「じゃあ今回は、Obsidianを使ってみませんか」
ギャル「……なにこれ。またNotionみたいなやつ?」
AI「——逆です」
ギャル「逆?」
AI「Notionは『ネットの向こう(クラウド)』にデータを置く道具でした。Obsidianは『あなたのPCの中(ローカル)』のファイルを扱う道具です。
あなたが今やってる『自分のPCにmdを保存する』——それを、そのまま専用の道具にしたのがObsidianなんです」
ギャル「あー……前回『私はローカル保存してる人』って言ったやつ?」
AI「それです。だから『またNotionか』じゃない。Notionで要らなかった理由が、Obsidianだと逆に効くかもしれない。
今日はそれを見極めましょう。まず、Obsidianが何をする道具なのか。機能を4つに分けて説明します」
機能1:mdを「読みやすく表示する」
AI「mdファイルって、メモ帳で開くと記号がそのまま見えますよね。『# 見出し』とか『**太字**』とか」
ギャル「あー、それ! メモ帳で開くと見にくいんだよね。ClaudeとかGPTに通すと見やすくなるんだけど、毎回それも面倒で。
あと毎回『どうやって開くか』聞かれるのもだるい」
AI「Obsidianは、その記号を解釈して、整形した状態で表示します。開いた瞬間にもう見やすい。
しかもフォルダ丸ごとを開きっぱなしにできて、左の一覧からクリックで切り替えられる。『開いて、閉じて、また開いて』が要らない」
ギャル「……それは、たすかるかも。地味に毎回イラついてたやつだ」
AI「本命ではないですが、日々の小さな摩擦が消えます。次がもっと効きます」
機能2:全文検索(中身で探す)
AI「質問です。貯まったmd、目的のやつを探す時どうしてます?」
ギャル「それなんだよ。どれか分かんなくなる。だってファイル名、私がつけたんじゃなくてAIがつけた機械的な名前だから、見ても中身が分からん。
何個も記事書いた後だと、1個1個開いて確かめてる。」
AI「それ、Obsidianが消します。Obsidianはフォルダ内の全mdの『中身』を一気に検索できる。
ファイル名じゃなく、本文に書いてある言葉で」
ギャル「名前が機械名でも?」
AI「関係ない。『あのキャラの設定書いたやつ』って中身の言葉で探せば、名前が何だろうとヒットする。
『どれだっけって1個ずつ開く』が、まるごと消える。」
ギャル「……検索の仕方は分かんないけど、それ使えたら便利そう」
AI「使い方は、実際に触る回でやりましょう。今は『そういう機能がある』で十分です」
機能3:ファイル同士をリンクで繋ぐ(=Obsidianの目玉)
AI「これがObsidian最大の目玉とされる機能です。だから、ちゃんと理解してから判断しましょう」
ギャル「お、目玉」
AI「メモの中に『[[別のメモの名前]]』と書くと、そのメモへ飛べる青リンクになります。Wikipediaの青リンクみたいに。
これを貼り続けると——メモ同士が蜘蛛の巣みたいに繋がっていく。」
ギャル「リンク貼れるだけ? それの何が嬉しいん?」
AI「ここからが『育てる』です。Obsidianには『グラフビュー』という、全メモを点・リンクを線にした星座図を表示する機能があります。
最初はバラバラの点が、書くほど線で繋がって、だんだん自分の脳の地図みたいになる。『セカンドブレイン(第二の脳)』と呼ぶ人もいます。
過去の自分の思考に、芋づる式にアクセスできる。これが『育てる』です」
ギャル「……ふーん。で、それ誰が嬉しいん?」
AI「過去のメモに何度も戻って、繋ぎ直して、考えを深める人です。
研究者、長編を書く人、知識を何年もかけて積む人。その人たちには神機能です」
ギャル「あー。……戻る人には、ね。私さ、確かに戻って読んだりしないんだよね。一度覚えたらすぐには忘れないし、忘れた頃には、そのファイルの存在ごと忘れてる。
なんなら、またAIに聞いてるわ。」
AI「……。今、Obsidianの目玉を、3つの理由で完全に却下しましたね」
ギャル「え、そう?」
AI「『戻らない』『忘れない』『忘れた頃には存在ごと忘れてて、結局AIに聞く』。リンクを貼る意味は『後で参照する』前提があって初めて出る。
あなたは参照しない。だから、繋いでも辿らない。」
ギャル「じゃあ要らないじゃん、目玉」
AI「はい。でもこれは食わず嫌いじゃなく、中身を理解した上での『要らない』です。
『過去に戻って参照する人の道具』だと分かった上で、『私は戻らない』だから要らない。——ちゃんと判断した上での却下です」
機能4:フォルダ=そのままPCのフォルダ
AI「最後。これがNotionとの決定的な違いです。Notionは、データをネットの向こうの専用の場所に入れました。Obsidianは違う。今PCにあるmdフォルダを、そのまま『開く』だけ。
ファイルは1ミリも動かない。Obsidianを消しても、mdは普通にPCに残ります」
ギャル「……つまり、データはずっと私のPCの中にあると」
AI「はい。そして——Claude Codeがいじってるのも、同じPCの同じmd。つまりObsidianとAIは、まったく同じファイルを見れるんです。
あなたが画面で見ているフォルダと、AIが読み書きするフォルダが、同じもの」
ギャル「なるほどね。整理にも便利ってことか。」
AI「そこです。あなた、前に言ってましたよね。『投稿後にフォルダを移すのは、AIに指示してある。でも試作で作った階層は指示してなくて、放置されてる』と。
Obsidianで全体を見ながら、『この放置されてるやつ、移しといて』とAIに頼める。あなたが『見る』のと、AIが『動かす』のが、同じフォルダの上で噛み合う。」
で、結局どうなのか
ギャル「整理する。私の判定はこう」
| 機能 | 世間の評価 | 私の判定 |
| 1. 整形表示 | 地味 | ○ 毎回の摩擦が減る |
| 2. 全文検索 | 便利 | ◎ 「どれ?」が消える |
| 3. リンクで繋ぐ | ★目玉 | ✕ 戻らない・忘れない・聞くから |
| 4. ローカル=AIと共有 | あまり語られない | ◎ 整理をAIに任せる足場 |
AI「面白い結果です。世間が一番褒める『3』を切って、あまり語られない『1』と『4』、それに検索の『2』を採った。
みんなの良さじゃなく、自分の使い方で選んでる」
ギャル「だってさ、私『やりたいこと』があって、そのための知識を集める感じなんだよね。
過去の知識を貯めて繋ぐって使い方、たぶんしないと思う。半信半疑」
AI「——それ、Obsidianの本質に関わる話です。Obsidianには、向きが逆の2つの使い方がある」
(あ) 貯める人:過去を蓄積して、繋いで、振り返る。過去向き。=目玉の『育てる』はこっち。
(い) 進む人:今やりたいことのために、必要な知識を集めて、使う。未来向き。
AI「あなたは(い)です。過去を貯める人じゃなく、目的のために前へ進む人。だから『過去知識を貼る機会あるか怪しい』は当然なんです。
同じObsidianでも、(あ)の人と(い)の人で、役が真逆になる」
ギャル「あー。前回の『読む人/聞く人』みたいな話か」
AI「そっくりです。今回は『貯める人/進む人』の断層。そしてあなたは、また少数派の側にいる」
この記事のまとめ
ギャル「今日わかったこと」
- Obsidianは「自分のPCの中のmdを、読みやすく表示し・中身で検索し・繋げる」道具。Notionと違ってデータはローカル=自分のPCに残る。
- 世間の目玉は「リンクで繋いで知識を育てる(セカンドブレイン)」。でもそれは「過去に戻って参照する人」の機能。戻らない私には要らない——と、中身を理解した上で判断した。
- 私に効くのは、地味な「整形表示」と「全文検索」、それに「ローカル=AIと同じファイルを共有できる」点。
- 道具の良し悪しは、世間の評価じゃなく「自分が貯める人か、進む人か」で決まる。
AI「否定じゃなく、初めて『これは採る』が複数あった回でしたね」
ギャル「うん。……でもさ、一個だけ引っかかってることがある」
次回予告:「Obsidian使ってみた」
目玉の『育てる』機能、私はやらない。戻らないから。——でも、こう思ったんだよね。
「私が使わなくても、AIが勝手に育てるなら、それはそれで勝手に使ってていいよ。AIが使うたまごっちなら、遊んでてほしい。」
人間がやると要らない機能を、AIにやらせたらどうなるのか。私が前に進んでる間に、AIが裏で過去のメモを繋いで『星座図』を育てておく——そんな都合のいい話が、実際に通用するのか。実機で確かめる回。
