駅を降りていざキャンパスへ
「暑い…」とつい口に出してしまうほどの日差しの中、僕は駅に降り立った。ここは小田急線成城学園前駅、文化的なオーラの漂う世田谷区の高級住宅街である。名前の通り成城大学のキャンパスが徒歩5分に存在しており、もはや存在しないキャンパスの名前を使う東急東横線都立大学駅・学芸大学駅とは一線を画している。駅から大学までの道のりには要所要所でオープンキャンパス委員の学生が立っており、下らない考え事をしながらボケっと歩いている自分でも難なくキャンパスにたどり着くことが出来た。しかし、午前10時とは思えない暑さにすっかり汗びっしょりになってしまった。わずか数分でこのダメージ、炎天下で立っている道案内の学生の体調が心配である。珍しく医者らしいことを考えながら、キャンパスの正門を通過した。
受付
キャンパスに入ると促されるままに3号館と言う建物に向かい受付を行った。混雑もあり正門から受付まで徒歩数分かかってしまい、汗のベタつきと暑さでイライラしていたが、受付の女子学生が可愛かったので許すことにした。どんな時も若くて美しい女性は正義なのだ。「美人女子大生の笑顔による治療効果で熱中症を回避した(エビデンスなし)」僕は、予約していた入試説明会に参加するべく会場の建物に向かった。
入試説明会
入試説明会の会場は澤柳記念講堂と言って、受付の建物からさらに徒歩5分程度の距離にあった。昼に向けてますます強くなる日差しは、美人女子大生による癒しなど一瞬で吹き飛ばしてしまった。うだる暑さの中会場に入ると、数百人は入るであろう講堂にはそこそこ人が入っていたが、満員と言うことは無くゆとりを持って座ることが出来た。(後から調べたところ、1500人収容出来るらしい)冷房の効きが今一つな気がしたが、外が暑すぎるせいだろう。様々な入試方式についての説明があったが、「私立文系は英語と世界史だけ出来れば、いつでも一般入試で再受験出来る」ことは揺るがないらしい。説明が終わるとキャンパス内を散策するべく、そそくさと講堂を後にした。
キャンパス散策
そんなこんなで散策に繰り出したが、酷暑のため屋外の移動は最小限にとどめた。都会の敷地にある限られた面積のキャンパスを有効活用するべく、渡り廊下で連結されたコンクリートジャングルが形成されていた。まるで迷路のようだった。一方、ラウンジや食堂などの要所では、名門人文系大学の文化資本を感じさせる意匠が施されており、偏差値以上の魅力を伺わせるキャンパスだった。
あとがき
キャンパス散策と「成城大学パン」による昼食を済ませ、満足した自分はもう一校のオープンキャンパスに向かうことにした。キャンパス散策で印象に残った写真を添えて終わりの挨拶とする。では、オーキャン#3までしばしお別れ。