From ブリュノ
隠しておきたい気持ちを隠しておける。そんなふうに自分を過信していたんだ。デミトリが近すぎた。生まれたときから一緒にいたような錯覚にさせる。デミトリ、僕が君に向ける気持ちを生涯兄弟愛だと思い込むことができたのに、こんなふうに白状しなければならなくなってしまった。良かったと思う、いや、でも良くなかったような気がしている。どちらでもないと言われたらそうなのかもしれない。
デミトリ、君が何はどう思っているのだろうか?
僕自身はこのプロジェクトはどうでもいいんだ。どうでもよかった。どうでもよかったけれど、君があまりにも乗り気で、珍しく前のめりに目が輝いていたから嬉しくなって僕も参加することにした。こんな内幕を話しても連中は驚きもしない。君が目を輝かせた意味が次第にわかるようになってきた。ここの連中は許容する力がある。だから僕は白状することにしたんだ。
出会って共に成長するたびに君を好きになっていった、デミトリ、君が好きだ。
From デミトリ
何度か女と付き合ってみた。本当のことを言えば、実は男とも付き合ったこともある。比べている、今もなお。俺はどっちが好きなのか、男が好きなのか、女が好きなのか、