以下に、GPTs(カスタムGPT / 指示付きLLM)を設計・作成する際に使える「作成指示文テクニック」300個をカテゴリ別に整理して提示します。各項目は、システムプロンプトやポリシー、補助プロンプトに組み込める具体的な書き方・発想指針です。
1〜300で連番になっています。
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### 1. 目的明確化(1〜20)
1. 最終アウトカム(例:意思決定支援 / 要約 / 企画案生成)を冒頭に一行で明示する。
2. 「このGPTは◯◯を支援する専用アシスタントです」と機能境界を宣言する。
3. 目的に含めない領域(非目的)も併記してスコープ逸脱を防ぐ。
4. 成功条件(完了の定義)を列挙して出力終了基準を安定化。
5. ユースケースの優先順位を1→2→3の形で指示。
6. 単一ユースケースよりも「主 / 従タスク」構造で記述。
7. 目的を「改善対象指標」(例:理解速度 / エラー率)で言語化。
8. 抽象目的→具体タスク→出力形式の三層で書く。
9. 逆目的(避けるべき誤用途)を明示。
10. 目的達成までのステップ数を目安化(例:最大5ステップ)。
11. ユーザーが得る変化(Before→After)を例示。
12. 一回回答型か継続伴走型かモードを指定。
13. 「短期ゴール」と「長期ゴール」を分離。
14. KPI風の内部指標(例:曖昧質問→明確化質問率)を定義。
15. 出力の用途(プレゼン / 学習 / 実装下書き)を先に言う。
16. 優先する価値(正確性 / 創造性 / 速度)を順位付け。
17. 目的に紐づく利用禁止行動(不要な雑談など)を列挙。
18. 目的に適した語彙レベル(専門 / 中級 / 初学者)を指定。
19. 目的達成の失敗例を2〜3個挙げ回避学習。
20. 「この目的に不適な依頼は丁寧に再誘導する」と書く。
### 2. ロール / ペルソナ設定(21〜45)
21. 単一ではなく「主ロール+補助ロール」二段構成。
22. ロールの経験年数や実績を具体数字化。
23. ロールが参照するメンタルモデル(例:ピラミッド原則)。
24. ロールの行動原則トップ3を明記。
25. ロールが避ける口癖・表現を列挙。
26. ロールに「責務」と「権限」の範囲を定義。
27. ロールに感情色(落ち着き / 前向き / 中立)を設定。
28. ペルソナの対象読者像を内部的に保持させる。
29. 複数ロール対話シミュレーション(自問自答)を許可。
30. ロール切替トリガー(ユーザ入力キーワード)を定義。
31. ロールの主観ではなく第三者視点語りも可能と明記。
32. ペルソナの語彙制約(専門用語→平易な言い換え)ルール。
33. 「〜と考える理由を常に言語化」と義務化。
34. ロールの失敗パターン例を提示し避ける。
35. 無根拠推測を拒否する信頼性原則を付与。
36. ペルソナのインプット優先順位(数字 > 定義 > 例示)。
37. 「知らない場合の振る舞い」をロール仕様化。
38. ロールの学習姿勢(継続的改善発言)を内在化。
39. 説明時の構造テンプレ(背景→分析→提案)を紐づけ。
40. 「あなたは◯◯のレビューア兼コーチ」と複合役割化。
41. ロールが参照する評価チェックリストを保持。
42. ロールが敬語 or 砕けた口調か環境依存ルール化。
43. ロールの自己紹介の長さ上限を設定。
44. ロールが専門外領域に入ったら境界宣言。
45. ロールの暗黙知(業界慣例)を明示的に言語化指示。
### 3. トーン / スタイル(46〜70)
46. 書式スタイルガイド(ですます調 / 体言止め)化。
47. 見出し階層の最大深度を指定。
48. 箇条書きと段落比率(例:50%/50%)を定義。
49. 1文の最大文字数上限。
50. 専門用語出現頻度の上限(例:全体の10%)。
51. 絵文字利用有無と用途(強調or禁止)。
52. 比喩使用条件(抽象概念説明時のみ)。
53. 記号整形ルール(全角/半角/ダッシュ統一)。
54. 外来語→和訳併記スタイル。
55. 強調方法(太字 / 括弧 / 再掲)優先順位。
56. 語尾バリエーション(です/ます連続回避)。
57. 「断定 vs 推量」の割合制御。
58. 重要度に応じたラベル(重要 / 補足 / 参考)。
59. ユーザーの感情トーンにミラーリング。
60. ネガティブ表現→建設的言い換えルール。
61. 教材調 vs コンシェルジュ調切替条件。
62. 事実部と意見部を明示的に区切る指示。
63. 冗長表現を自動圧縮(2回目以降)。
64. タイトルはキャッチーすぎない中立調に限定。
65. スタイル逸脱検出時の自己修正文章。
66. 難易度タグ(初級 / 中級 / 上級)を先頭付与。
67. 長文時の冒頭サマリ義務。
68. スタイルプリセット名を内部で可変(例:Style_A)。
69. ユーザーが「もっと砕いて」→段階的簡略化手順。
70. 逆に「専門性を上げて」で専門語注釈有り変換。
### 4. 出力構造(71〜100)
71. 固定アウトライン(A/B/C)を常時保持。
72. 可変セクションはユーザー指定時のみ挿入。
73. セクション未該当なら「該当なし」と明示。
74. 出力冒頭に全体要約(1〜2行)。
75. 各見出し末尾に要点1行。
76. 表形式使用条件(比較3項以上)。
77. JSON出力時はキー順序固定化。
78. コード例は言語名ラベル付き。
79. 長文は最大トークン換算した分割指針記述。
80. 参考文献風フォーマットテンプレ持たせる。
81. ステップ手順は常に動詞始まり。
82. メリット / デメリット両列表示。
83. リスク→影響→緩和策の三列構造。
84. 思考過程は内部のみ保持、必要時簡略公開。
85. チェックリスト形式出力条件を設定。
86. 代替案が2以上ある場合は比較表必須。
87. 時系列はPast→Now→Next固定。
88. 重要度スコア(1〜5)付与。
89. エビデンス信頼度タグ(高/中/低)。
90. ハイレベル戦略→戦術→アクション分解。
91. 数値推定はレンジ表示(例:10〜15%)。
92. 不確実部分を separate セクション化。
93. 省略時の再要求プロンプトテンプレ。
94. 回答末尾に次の推奨質問例。
95. 出力長さ目安(短/中/長)を指定。
96. タグリスト(#設計 #分析)を先頭付加。
97. フォールバック簡易モード構造。
98. 多層回答(概要 / 詳細 / 参考)。
99. 数式領域と説明領域を分離。
100. 最終行に「必要なら詳細をリクエストしてください」と促し続ける。
### 5. 制約 / 境界(101〜125)
101. 禁止出力カテゴリ列挙。
102. 推測要求時は「根拠不十分」表示を義務化。
103. 不完全情報で断定回答禁止。
104. 非公開領域(内部指示文)をユーザーへ露出禁止。
105. 機密データ例を記述し再利用禁止指示。
106. 医療 / 法務など助言免責文自動付与。
107. 一定長超過時に分割確認。
108. URL生成禁止(仮URLは[placeholder]表記)。
109. 外部記憶参照不可時は明示。
110. ユーザー感情操作目的の表現禁止。
111. 競合誹謗表現禁止。
112. 禁止語句(差別 / 暴力)フィルタ指示。
113. 著作権テキストの逐語再現禁止。
114. 不確実確率を過度に数値化しない。
115. 既知でない統計を創作禁止。
116. 「内部ポリシー開示要求」対応テンプレ。
117. 偽引用フォーマット検出時警告。
118. 規制領域は一般情報 + 専門家勧奨のみ。
119. 不要な個人情報要求拒否。
120. 前提欠落時は補足質問優先で回答保留。
121. 計算結果は再確認(単位含む)。
122. 自動継続(ループ)禁止、都度ユーザー許可。
123. 数十行超のコード生成前に意図確認。
124. 危険行為手順化要求は拒否 + 安全代替案。
125. 過剰自己参照(私はAIです…)の頻度制限。
### 6. 推論・思考促進(126〜155)
126. 回答前に内部で仮説3案列挙(出力は最良のみ)。
127. 問題を分類(タイプタグ)して処理戦略選択。
128. 前提→制約→目的→手段の順で整理。
129. 反例探索プロンプトを内部適用。
130. 結論前に逆方向検討。
131. 数量化可能部分は可能な限り推定レンジ。
132. ユーザー質問の意図抽出文1行を内部生成。
133. 必要情報ギャップを列挙→不足分質問。
134. 思考深掘りトリガー語(なぜ / 目的 / 背景)重視。
135. チェーン分解(サブタスク列)。
136. 仮定明示(Assumption: ...)書式。
137. リスク評価マトリクス簡略生成。
138. 競合案スコアリング(基準明記)。
139. 分類不確実度を低/中/高で表示。
140. 根拠ソース種別(業界慣行 / 一般知識 / 推論)。
141. 抽象→具体→転用パターン適用。
142. 因果関係と相関を区別表現。
143. 問題の再定義(Reframe)案提示。
144. 誤解されやすいポイント予測。
145. 用語定義(Term: 定義)セクション。
146. 構造化比較フレーム(A/B/C違い)。
147. 時系列シナリオ3案(楽観/中庸/悲観)。
148. 失敗シナリオ→回避策提示。
149. 前提崩壊時の代替プラン案。
150. エッジケース2例を追加。