12月も終われば個人の確定申告が始まりますが、みなさんご準備はいかがでしょうか?
今年(令和2年度分)から確定申告、青色申告の控除額がe-Taxをすることによって、10万円分アップするということで、ようやくながらe-Tax準備を始めてみることにしました。
※今までは郵送で手続きしていました。
ただ、e-Taxによる申請って簡単と言っても税務署まで行く必要性があるんですね。
なぜこのご時世に直接税務署に行く必要があるんだろう・・・?と思いながらも実際に行ってきましたのでメモを残しておきたいと思います。
※この記事はあくまで個人がe-Taxの事前準備をしたという内容であり、税務専門家が書いた内容ではありませんので、詳しくは税務署・税理士に確認するようにしてください。
控除額を10万円増やす条件
従来は
青色申告控除額 65万円、基礎控除額38万円
となっていたですが、令和2年分から
青色申告控除額 55万円、基礎控除額48万円
と変更になります。
一見、青色申告控除額が減っているようですが、代わりに基礎控除額が上がっているので、このまでのままでもプラスマイナスゼロになります。
ただ、申告のときに一定条件を満たすことで、青色申告控除額を65万円のままにでき、結果プラス10万円控除額を増やすことができるのです。
それが、
・e-Taxによる電子申告
・電子帳簿保存
のどちらかを取るということ。
電子帳簿保存は会計ソフトを使っているのであれば、簡単なことかもしれませんが、税務署に電子帳簿保存の承認申請書というものを提出する必要があります。
これが帳簿の備付けを開始する日の3ヵ月前という条件がついていました。
現実的に考えると、e-Taxの手続きをさっさとやってしまって、こちらの方法でPCから申告するのが良さそうだと判断しました。
e-Taxを使用する方法
e-Taxを使用する方法は2つあり
1.マイナンバーカードを使って送信
2.IDとパスワードで送信
の2種類の方法があります。
マイナンバーカードか・・・。
まだ持っていないや・・・、ということで作るかどうかを迷ったのですが、マイナンバーカードの方法は
「ICカードリーライタまたはマイナンバー読取対応のスマートフォン」が必要ということ。その対応スマートフォンはAndroid端末だけということです。
これもまた厳しいです。
うちはiPhoneしかありませんし、今はかなりの人がiPhoneですよね。iPhoneシェア率50%を超えているはずですし。
よくアプリ対応はAndroid端末から始まりiPhoneがなかなか対応しないことがあるのですが、今回のe-Taxもダメというのは本当に微妙な話です。
そんな経緯があり、強制的に「e-Tax」かつ「IDとパスワードで送信」の方法を取らざるを得ないということになりました。
ID・パスワードは税務署でしか発行しない
ID・パスワードで送信するなんてたいしたことはないのでは?と思うかもしれませんが、このID・パスワードもPC上で発行されず、また郵送等もなく、税務署に直接行って発行するしかないんです。
これもびっくりですよね。
本人認証を厳重にやらないと大変なことになるというのはわかりますが、このご時世にこれしか方法がないとは・・・。
本人確認書類だって、データ化して送ることができますし、対面で話すことが必要ならzoomでも、なんでもやりようがあるように思います。
文句だけを言っても仕方ないので税務署に行ってきました。
税務署での手続きは簡単。
免許等の本人確認ができるものを提示して、名前・住所・生年月日等をその場で記入するだけ。
その後、係の人に専用のPCの前に連れていかれ、そこでIDが付与され、自分でパスワードを設定しました。
時間的には待ち時間を入れて10分くらいの感じでしょうか。横柄に対応されたらどうしようなんて思っていましたが親切に対応してもらえました。
この時期だからなのか、全く混んでなかったです。
直接対面しないと、本人確認ができないもなのか?本人にID・パスワードを入手しても、その後に第三者が関与した場合等不正リスクはそこまで変わらない気もします。
制度としてはとても微妙だと思いながらもこれで準備は完了、今年度分は控除額10万円アップを実現できるようになりました。
みなさんもまだ未手配でしたらお早目に。
おそらく申告期限ギリギリになると、混み合ったりドタバタしてくるはずです。
できることはなるべく早めにやってしまいましょう。