今年の大学入試の共通テストで鼻出しマスクをした人が失格になったということが話題になっています。
このことに関して、個人的にはなぜわざわざそこまでして失格になる行為をしているのかが理解できません。
一部擁護するような声も上がっていて、不思議に思えます。
TVのコメンテーターのような仕事であれば、賛同するだけではなく擁護の声も挙げて、場を盛り上げなければいけないというのもあるのかもしれませんが。
擁護する声もあり
例えば脳科学者で有名な茂木健一郎さんはこのようなツイートをしています。
鼻を覆わなければいけないのは人権侵害にもなるというような論調だったりするわけです。
それに対して
・人生が決まるテストでこの措置は人権侵害だ。
・鼻を覆うと苦しくて集中できない人もいる
・試験要綱に鼻を出してはいけないまでは書いていない。
試験要綱には正しくマスクをつけるということが書かれていて、それが鼻を出すかどうかまでの判断は書かれていないということ。
ただ、それで鼻を出してもいいとは社会常識的には無理があるとも思われます。
感染するのは口・鼻を媒介するからであって、鼻を出していても大丈夫なんで保証は何一つありません。
そこで感染者が出た場合、責任に問われるのは試験運営側です。
鼻を出している人を無視して試験続行させたと逆にクレームをつけられてしまうリスクもあります。
失格の実態について
実態は該当の人がかなり怪しいという様子も見受けられます。
「鼻を出してマスクを着けていたため、鼻を覆うよう6回注意したが従わず、監督者が成績無効の可能性を知らせても鼻を覆わなかったため、不正行為と認定」
鼻を出したことによって即失格であれば、同情の余地というのも出てきます。
ただ6回注意して従わなかった、次は失格になるというような警告も受けた上で従わなかった。これは失格とすることに問題はないでしょう。
マスクから鼻を出していたかどうかではなく、試験監督に対して反抗しているようでは、試験として成り立たないからです。
マスクから鼻を出すかどうかを焦点にすることで、コロナ対策の問題として浮き上がり、話題になってしまいますが、実際のところはやや趣旨が異なります。
もし、本当にマスクから鼻を出さなければいけない事情があるのであれば、事前申請して別室で受けることも可能となっていましたし、注意されたときに息が苦しい等の説明もできたはずです。
社会への反抗を取り違えていませんか?
受験であっても、会社で働く、社会の中で生きるのであっても、ルールを守ることが大切です。
反抗することがかっこいいとか考えているうちはただの子ども。
本当に反抗したいのであれば、ルールを作る側になるのか、ルールに対して意見するべきであって、その場で違反してもただの迷惑行為です。
コロナはただの風邪とか、そんなことでは感染しないとか、人前でマスクをしないとか、どうにも自分勝手にルールを逸脱する人が増えているように感じます。
一部のおかしな人では済まないくらいマナーを守らない人もいますし、そんな人はこんな文章を読んだりはしないのでしょうけど、もう少し社会のルールを意識するようにみんなが考えていかないといけないのではないでしょうか。