信じられないかもしれないが、週末の営業で、誰も遊ばないために、ルームがほとんど使用されないハプバが存在する。ここではそれをルームゼロ稼働店と呼んで、実態を分析したい。
まずルームゼロ稼働店の実態であるが、これは一様ではない。平日はルーム稼働なし、週末もイベント以外はほとんどルームが使用されていないという店もある。一方で、通常は週末であれば、そこそこルームは稼働するが、その日のメンバー次第ではゼロ稼働になり得るといった店も存在するからだ。
しかしなぜ、ルームゼロ稼働店なるものが存在するのだろうか。ここでは以下の要点だけを紹介しよう
- 新店で客にハプバ経験者がいない
- 場を回すスキルのある店員がいない
- 遊ぶ気のない常連が多い
①については、男女共に全くの初心者が店にいても、単なるバーの雰囲気になり、何も起こらないのだ。一定数の遊び慣れた男女が店にいることで、ハプバの空間が成立する。このようにハプバ経験者が少ない状況は新店に発生しがちである。
新店については①の状況になりがちであるが、そのために店員がルームが回るように場を盛り上げたり、陰でサポートして、遊びやすいような空間作りの手助けをすることになる。もっとも、店員にそのスキルがなければ、ルームゼロ稼働は解消されない。
②のように場を回すスタッフがいないと起こるのが③の深刻な事態だ。お酒を飲みながら、ダーツをしたりして時間を過ごすことに、居心地がよくなり、男女ともに常連化するというケースだ。
しかし、ルームゼロ稼働にも関わらず、それなりに影響が成立してしまうのが、ハプバの強みでもある。何も知らない新規の男性客がハプバというだけでお金を落とすからだ。
はっきりと言えることは、相葉氏の「ハプバランキング2020」のセミファイナル8店舗であれば、週末のルームは予約待ちのフル稼働であり、ルームゼロ稼働とは無縁であるということである。
裏を返せば、有名店以外で落ち着いて、ハプバ本来の遊びを楽しみたい場合は、ルームゼロ稼働店か否かは見極めが必要であるし、全くの初心者であれば、まずは有名に行った方がいいということなのだ。
【了】