有名な摺り師や彫師の作品を販売しているので、木版画の東京工芸館の作品として知られています。木版画とは絵師がデザインを考えて彫師が木版の土台を作り、摺師が作品を仕上げることで成り立ちますまさに三者一体の作業で様々な作品を仕上げていくことができます。
様々な木版画の東京工芸館で扱っている木版画の中でも特におすすめしたいのが松崎啓三郎氏の作品です。東京都在住の松崎啓三郎氏は昭和27年に東京で生まれて有名な木版画家に師事して修行を積んでいきました。彼の優れた技術や木版画に対する考え方は、今の日本でも重要な芸術品という位置づけになります。松崎氏の素晴らしい功績が認められて、天皇陛下から勲章を授与された経歴も持ち合わせています。
松崎氏が作品を仕上げる際に使われる和紙にもこだわっていて、安価なものではなく昔から伝わる伝統的な越前和紙を採用しています。福井県越前地方で今でも作られている越前和紙は、その美しさと丈夫さに定評があり、今評価されているだけでなく当時から最高品質の和紙として扱われていました。このような素晴らしい和紙を使って葛飾北斎などの有名な浮世絵師の作品を見事に再現していて、その作品が木版画の東京工芸館で販売されています。