第1章 “どうして私だけ…”と泣いた夜 あなたの苦しさに寄り添うストーリー
1-1 誰にも言えずに、ひとりで抱え続けてきたあなたへ
もしかしたらあなたは、今日もスマホで 「妊娠しやすい体」「妊活 食事」「卵子の質 改善」と 検索しながら、このTipsにたどり着いたのではないでしょうか。
仕事から帰ってきて、家事を終えた深夜。布団の中で、誰にも聞こえないようにため息をつきながら、胸の奥がジワっと痛くなる…
「どうして私は授からないんだろう…」 「友達はすぐ妊娠したのに」「何が悪いんだろう」 「もう、疲れた…でも諦めたくない」
そんな想いが毎日のように心に重くのしかかっていませんか?
妊活をしている女性の多くは、“身体の悩み”よりも“心の痛み”のほうが大きいと言います。妊娠検査薬の結果を見るたびに、SNSでマタニティ投稿を見るたびに、「喜びたい気持ち」と「焦りや悔しさ」が同時に押し寄せる。
その混じり合う感情に、心が耐えられなくなる瞬間がある。
でも…あなたはひとりではありません。
そして、あなたの体は「授からない体」ではありません。ただ“妊娠スイッチ”がまだオンになっていないだけです。
このTipsでお伝えする食事と生活リズムの改善で、そのスイッチはオンにできる可能性が高くなります。必ず妊娠できるとは、わたしの口からは言えませんが、実際にわたし自身が妊娠までできた内容です。経験以上に説得力のあるものはないと思っています。
1-2 妊活は「努力した分だけ結果が出ない」から苦しい
妊活の残酷なところは、どれだけ努力しても、すぐ結果が目に見えないこと。
・食事を変えても・サプリを飲んでも・タイミングを合わせても・基礎体温をつけても
…次の月経が来れば、すべてが“ゼロに戻った”ような気になる。
もしこれがダイエットなら、体重計に乗れば成果が見えるし、数字が減ればモチベーションにもなる。
だけど妊活は違う。
結果が出るまでの時間が長く、体の変化が目に見えづらい。
だからこそ、“続けられない女性”が圧倒的に多いのです。
これはあなたの根性が足りないわけでも、あなたが悪いわけでもありません。仕組み上、妊活は結果が見えにくいものなので仕方のない部分もあります。
1-3 妊娠する体には「正しい整え方」がある
多くの女性が、妊活というと高額なサプリ. 頻繁な通院. 漢方. タイミング指導. 体外受精など“専門医療や高価な手段”から始めてしまいがちだと思います。
もちろん、それらが必要なケースもあります。私自身も不妊治療を経験し、医療の力に救われた人間です。
でも、あなたに一つだけ伝えたいことがあります。
“その前にやるべき土台づくり”を整えないと、どんな医療でも結果が出にくいということ。
卵子もホルモンも、あなたの毎日の生活から作られています。
つまり、
- 何を食べて
- どう眠り
- どんなストレス状態で
- どんな生活リズムで
- 体が冷えているか温まっているか
この積み重ねが、半年後・1年後の妊娠率を大きく左右します。
医療・サプリよりも先に、「妊娠しやすい体のベース」を整えることが必要なのです。
1-4 私は“栄養”と“生活リズム”で妊娠体質を取り戻した
実は私は、管理栄養士でありながら3年間の不妊期間を経験しました。
タイミング法も、人工授精も、サプリも、漢方も、運動も、妊活と言われるものは全部やりました。
けれど結果はずっと陰性のまま。
泣き疲れて、心も体もボロボロになっていた頃、 私はふと、“基本の栄養”と“生活リズム”を見直したのです。
そこから起きた変化は、正直、今思い出しても涙が出そうになります。
✔ 体温が安定 ✔ 生理周期が整う ✔ PFCバランスを整えただけで基礎体温の低温期が改善 ✔ 夜しっかり眠れるように ✔ 気持ちの落ち込みが軽減 ✔ 肌が綺麗になり、血色がよくなる
そして——その3ヶ月後、自然妊娠。
もちろんすべてが「食事と生活」のおかげだけとは言い切れません。でも、妊娠しやすい状態に“整った”ことは間違いありません。
これが、私が「妊娠しやすい体づくり」に本気で向き合うきっかけでした。
1-5 妊活で最も大切なのは「積み重ね」と「気づき」
妊娠率を上げるために必要なのは、決して難しい知識ではありません。
重要なのは次の2つ。
① 自分の体の“どこが妊娠しにくくなっているのか”を知ること
・栄養不足?・冷え?・睡眠質の低下?・自律神経の乱れ?・ストレス?・ホルモンバランス?
原因がわかれば、改善は格段に早くなる。
② 正しい習慣をコツコツ積み重ねること
妊活は「一瞬の頑張り」ではなく“毎日の積み重ね”で体が変わります。
このTipsでは、あなたが迷わず妊娠体質を作れるよう、
- 科学的根拠
- 栄養学
- 妊活の最新エビデンス(2025年)
- 生活習慣の改善プロセス
- 妊娠率を上げる具体策
これらを、誰でも実践できる形にしてお伝えしていきます。
1-6 あなたはもう大丈夫——このTipsが妊娠への第一歩になる
このTipsは、ただの“知識のまとめ”ではありません。
- あなたの痛みを理解し
- あなたの努力を尊敬し
- あなたの未来を本気で応援する
妊活女性を支えるための、実践型の“妊娠体質づくりの教科書”です。
これから先の章では、
- 妊娠しにくい原因(栄養・ホルモン・自律神経・睡眠)
- 年代別アプローチ(20代・30代・40代)
- 妊娠率が変わる食事法
- 妊娠につながった実例(3名)
- すぐ試せるレスキューテク
- メンタルケア
- “挫折しない”妊活の続け方
など、医学的根拠にもとづきながら丁寧にお伝えしていきます。
まずは深呼吸をしてみてください。
あなたは今日、“妊娠スイッチ”をオンにするための最初の大きな一歩を踏み出しました。
第2章 管理栄養士である私が、3年間“授からない苦しさ”と向き合った日々
2-1 「私だけ授からない」——管理栄養士なのに、妊娠できなかった矛盾
私は管理栄養士として5年以上、妊娠を望む女性や、体調不良で悩む女性たちの食事サポートをしてきました。
タンパク質、ビタミン、ミネラル、ホルモンバランス…。栄養が体にどう影響するかを熟知しているつもりでした。
でも私は、その知識を持っていても妊娠できなかった。
その事実は、私の心を深くえぐりました。
2-2 誰にも言えなかった“隠していた焦り”
最初に妊活を意識し始めたのは30代前半。「そろそろ授かればいいな」くらいの軽い気持ち。
だけど半年、1年、1年半…妊娠の兆しはないまま、生理だけが規則的に来る日々を過ごしていました。
最初は軽い焦り。次第に不安へ。そしていつしか、恐怖に変わっていきました。
仕事では「妊娠しやすい食事」「女性ホルモンの整え方」をわかりやすく伝えていたのに、
自分は何をしても結果が出ない。
「管理栄養士なのに妊娠できないなんて…」「私の知識は間違っているの?」「私は“女として”欠陥があるんだろうか…」
そんな言葉が頭の中をループし、夜になると涙が勝手にあふれて止まらない日もたくさんありました。
2-3 病院に行っても「原因不明」——この言葉が一番つらかった
一念発起して婦人科へ。夫と一緒に検査を受けた結果は——
✔ 排卵あり✔ ホルモン数値も概ね正常✔ 卵管も通っている✔ 精子検査も問題なし
そして医師から告げられたのが
「原因不明不妊ですね」
この四文字が、人生で一番重くのしかかる言葉だと知りました。
「原因がないのに、どうすればいいの?」「何を直せば妊娠できるの?」
——悩む方向すら見えない。
この“出口のない迷路”が、原因不明不妊の最大の苦しさです。
2-4 人工授精6回の失敗——心と体が折れそうだった時期
医師のすすめで人工授精(AIH)を開始。正直、数回で妊娠できると思っていました。
でも現実はちがった。
1回目…陰性
2回目…陰性
3回目…陰性
4回目…陰性
5回目…陰性
6回目…陰性
注射をして、排卵を合わせ、仕事のスケジュールを調整し、何度も病院に通って——
それでも結果は白いまま。
帰り道、夫の前では笑顔を作っていたけれど、家に帰ってシャワーを浴びると、声を出さずに泣いていました。
努力しても報われない。未来が見えない。自分の価値すら見失いそうでした。
2-5 そして転機は“体のサイン”だった
人工授精を6回終えた頃、私はふと気づきました。
✔ 疲れやすい
✔ くすみがひどい
✔ なんとなく元気が出ない
✔ 朝すっきり起きられない
✔ 手足が常に冷たい
「妊娠できない以前に、私の体はボロボロなのでは…?」
その瞬間、直感的に思ったのです。
“妊娠”以前に、“生命を育む体”になれていない。その状態では、卵子もホルモンも本来の力を発揮できない。”
この気づきが、私のターニングポイントでした。
2-6 私が実際に始めた“妊娠しやすい体”づくり
私が最初に取り組んだのは、専門知識でも特殊なサプリでもなく——
最も基本的で、最も大切なこと。
