【高金利通貨ペア×71の暴落局面】推奨レバレッジを公開!判定表付き
FX検証データ|金子 剛
「高金利通貨はレバレッジ3倍までなら大丈夫!」
「スワップをもらいながら、ほったらかしで持てばいい」
こうした目安を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。でも、その「3倍」は、過去の暴落を本当に耐えられたのでしょうか。2倍なら?1.5倍なら?
何倍までなら大丈夫かは、感覚や経験で語られることが多く、過去の暴落を1つずつ数えて確かめた数字は、あまり見かけません。そもそも、これは通貨ペアによっても異なるはずですよね。
そこで本記事では、感想やポジショントークではなく、データで答えを出します。
- 対象:南アフリカランド円、メキシコペソ円、トルコリラ円の計3通貨ペア
- 期間:ランド円とペソ円は約19年、リラ円は約16年
- ショック(暴落)別:直近3か月の高値から12%以上下げた局面を機械的に拾った、3通貨ペア計71局面
- 買った日別:延べ14,158日の「買った日」について、その後ロスカットされたかどうか
大枠の結論を先にお伝えします。
- ランド円とペソ円には、過去のどの日に買っても一度もロスカットされなかったレバレッジの上限アリ(1倍より上)
- コロナショックは3倍でも3通貨ペアすべてが耐えた
- リーマンショックは2倍でもギリギリ
- リラ円には推奨できるレバレッジなし
「何倍なら耐えられたのか」の具体的な数字は、有料部分ですべて公開しています。とはいえ、無料部分だけでもご自身のレバレッジを点検する材料は持ち帰れるように書きました。
申し遅れました。ジョージア在住の専業トレーダー、金子剛と申します。勝てない手法は「勝てません」と書きます。
- FXの手法をMT5で徹底検証し、調べた組み合わせは1億通り以上
- 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト
- FXコンテスト優勝(Forex.com開催)
- MYFX Markets様にて記事連載中
- 投資歴約20年。裁量・自動売買、スキャルピングから長期投資まで幅広く経験
今回はMT5のバックテストではなく、最長約19年分の日足を集計して判定しました。やり方は違っても、条件を先に決めて、出た数字をそのまま書く姿勢は同じです。
検証の前提:何を、どう数えたか
最初に、条件をすべて公開します。条件が分からない数字は、判断の材料にならないからです。
対象とデータ
- 通貨ペア:南アフリカランド円(以下、ランド円)、メキシコペソ円(以下、ペソ円)、トルコリラ円(以下、リラ円)
- データ:デューカスコピージャパンの1分足(Bid)から作った日足。Bidは売るときの値段で、買ったポジションを決済するときに適用される。1日の区切りはニューヨーク時間の17時(週5本)
- 期間:ペソ円は2007年3月13日から、ランド円は2007年6月4日から、リラ円は2010年5月10日から。いずれも2026年6月30日まで
- ペソ円について:デューカスコピーに直接のデータがないため、ドル円(Bid)÷ドル/ペソ(Ask)を1分足で合成
- リラ円について:データが2010年からのため、リーマンショックは対象外
買い方と口座の条件
- 国内FXの個人口座を想定しています。必要証拠金は取引金額の4%(レバレッジの上限25倍)で、その時点の価格で計算
- 一括で買い、追加の入金はせず、買ったあとは何もしない
- ロスカットの基準は、証拠金維持率100%と50%の2通りで判定しました
証拠金維持率は、口座の時価残高が必要証拠金の何%あるかを示す数字です。この数字が業者の決めた水準を下回ると、ポジションが強制的に決済されます。これがロスカットです。水準は業者によって違うため、代表的な100%と50%の両方で計算しました。
本記事でいうレバレッジは、買った時点の「取引金額÷口座に入れた資金」です。100万円を入れて300万円分を買えば3倍、150万円分なら1.5倍です。
ロスカットになる価格は、次の式で決まります。
ロスカット価格 = 買値 ×(1 − 1/レバレッジ)÷(1 − 0.04 × 証拠金維持率)
この式から、レバレッジごとに「買値から何%下がるとロスカットになるか」が決まります。

3倍なら、買値から30.6%下がるとロスカットです。10倍では、わずか6.2%の下落で届きます。この先の判定は、すべてこの表の数字と、実際の下落率を比べたものです。
なお、ロスカットは計算上の価格で決済できたものとして扱っています。相場が急に動いたときは、もっと不利な価格で決済され、残高がさらに減ることがあります。
スワップとスプレッドを含めていない理由
スワップポイントとは、金利の高い通貨を買って持つと毎日受け取れる、金利差の調整分です。本記事の判定には含めていません。理由は以下の3つです。
- スワップは業者ごと、日ごとに金額が違い、検証期間の全体をそろえた記録がない
- スワップなしで耐えた局面は、スワップを足しても耐えている。つまり、本記事の判定は、いちばん厳しい側の数字となる
- 自身のスワップで補正する方法がある。こちらは有料部分に取引所FX(くりっく365)の公表実績と一緒に書きました
スプレッドも含めていません。買値への影響は価格の0.02〜0.2%程度で、6〜65%という許容下落率に対して、結果を左右しないためです。
2つの見方で数えました
- ショック別直近63営業日(約3か月)の高値から12%以上下げた局面を、機械的に拾いました。同じ高値から続いた下げと、間隔が20営業日以内の下げは、1つの局面にまとめています。こちらで選んだ暴落ではありません。
各局面については「直前の高値で買った」という最悪のケースで判定しました。3通貨ペアの合計は71局面です(ランド円22、ペソ円19、リラ円30)。同じ出来事でも通貨ペアごとに1局面と数えているので、例えばコロナショックなら3局面になります - 買った日別すべての営業日について、その日の終値で買い、その後の安値がロスカット価格に届かなかった日を数えました。「1年後まで」「3年後まで」のように期間を区切っています。買った日は3通貨ペアで延べ14,158日です
ランド円を100万円で買って放置したら:1倍、2倍、3倍の約19年
まず、いちばん単純な例を見てください。データの初日にあたる2007年6月4日に、100万円でランド円を買い、そのまま放置した場合の口座残高です。
買値は17.034円。買った日は選んでいません。データが始まる日をそのまま使いました。

- 3倍:2008年3月17日にロスカット。残ったのは約8.3万円。買ってから約9か月半
- 2倍:2008年10月22日にロスカット。残りは約4.2万円。リーマンショックの最中
- 1倍:ロスカットはなし。ただし、2020年4月には約33万円まで減り、2026年6月30日の時点で約58万円
このグラフにはスワップが入っていません。為替の値動きだけです。大事な点なので、隠さずに書いておきます。
- 3倍の線
許容下落率30.6%に対して、31.8%の下落。差は1.3ポイント。買ってからの約9か月半に、買値の約1.3%を超えるスワップが口座に残っていれば、3月にはロスカットされなかった計算になる。
ただし、その場合も、10月のリーマンショック(買値から54.9%の下落)は耐えられない - 2倍の線
許容下落率47.9%に対して、54.9%の下落。差は7.0ポイント。買ってからの約1年5か月に、買値の約7%を超えるスワップが口座に残っていれば、結果が変わる。超えていたかどうかは業者のスワップによる - 1倍の線
2026年6月30日の時点で約58万円にスワップは入っていない。参考までに、取引所FXのくりっく365が公表している実績を単純に当てはめると、2016年から2025年の10年分で約29万円
つまり、このグラフはスワップを1円も数えない、いちばん厳しい条件での結果です。それでも、同じ日に同じ金額で買って、レバレッジが違うだけで、ここまで結末が変わります。
リーマンショックは2倍、コロナショックは3倍でも耐えた
次に、多くの方が気にする2つの暴落を見ます。どちらも、暴落が始まる直前の高値で買ったという最悪のケースです。

リーマンショックでは、ランド円が48.8%、ペソ円が44.9%下げました。
- ランド円:2倍はロスカットの基準で結果が分かれた。証拠金維持率100%の業者ではロスカット、50%の業者では耐えている。ロスカットの境目は約1.97倍(維持率50%なら約2.01倍)
- ペソ円:2倍は耐え、2.5倍はロスカット。境目は約2.12倍(維持率50%なら約2.17倍)
- リラ円:データが2010年からのため、対象外
コロナショックでは、ランド円が28.8%、ペソ円が29.8%、リラ円が22.9%下げました。3倍の許容下落率は30.6%なので、3通貨ペアとも耐えています。ただし、ペソ円の余裕は0.8ポイントしかありませんでした。
同じ「ショック」でも、耐えられたレバレッジはこれだけ違います。71局面すべてを並べると、どのレバレッジがどこで脱落したのか。過去のどの日に買っても耐えたレバレッジは、何倍だったのか。ここから先は有料部分で公開します。
有料部分で得られるもの
- 3通貨ペア全71局面の判定表:どの暴落で、何倍がロスカットになったか
- 推奨レバレッジ:守りと攻めの2段階(ランド円、ペソ円)
- 保有年数別の上限:1年、3年、5年、10年、それ以上で、耐えられた上限はどう変わるか
- 買った日別の結果:延べ14,158日で数えた、レバレッジごとの耐えた日数
- 「耐えた」とき、口座の中身はどうなっていたか
- リラ円を推奨しない理由
- スワップで補正する方法:取引所FXの公表実績つき
- データの注意点:欠損やヒゲで判定が変わるかどうか
ご購入者特典:全71局面の判定表(Excel)
有料部分から、その場でダウンロードできます。 シェアやDMなどのお手続きは必要ありません。
本記事の判定に使った表を、そのままお渡しします。
- 全71局面のデータ: 3通貨ペア全71局面の日付、高値、安値、下落率、ロスカットの境目になるレバレッジ
- あなたの条件で○×が自動で変わる: レバレッジと証拠金維持率の欄を書き換えると、71局面の○×が自動で変わります。お使いの業者のロスカット基準や、ご自身のレバレッジ(たとえば1.8倍)で、そのまま確かめられます
- 買った日別の全結果: 証拠金維持率50%、10倍、2026年6月30日までの列を含みます
- 計算の前提と式の説明
本記事の結論を出発点に、ご自身の条件でその先まで確かめられます。
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価格と販売条件
- 先着5名様: 980円
- 6名様以降: 1,980円
どちらも全71局面の判定表(Excel)付き
バックテスト系の記事で付けているEAはありません。その分、価格を抑えています。
本記事は、現時点の検証内容で完結しています。そのうえで、データの更新や通貨ペアの追加など、今後も内容を充実させていく「育つ記事」です。内容が充実するほど価格を見直す可能性があるため、早めのご購入がいちばんお得です。
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