2023/5/23 医師が嵌まりやすい人生の落とし穴④追記
2023/5/28 医師が嵌まりやすい人生の落とし穴④追記
あなたは騙されたことはありますか?
医師はお金関係で騙されやすい職業No1だと思います。
なぜなら、高収入なのにお金についての知識(マネーリテラシー)が乏しいからです。
一般的には、ビジネスマンや自営業者は、高収入であればあるほど、マネーリテラシーが高くなっていきます。
しかし、医師はお金の勉強を一切してこなくても、医学の勉強だけしていれば高収入になるのです。
だから、医師のマネーリテラシーは収入に不相応に低いです。
さらに、医師は高い信用があるため、銀行から高額の借り入れが可能になります。
また、医師のまわりには幼少期から教養レベルが高い人が多いため、お金のために人を騙すような人がいないことが多いです。
そのため、純粋に相手の言うことを信じてしまい、騙されてしまいます。
お金の知識が乏しい上に、高収入・高額な借り入れが可能・騙されやすい医師は業者の絶好のターゲットとなっているのです。
研修医になったとたん、「節税について興味はありませんか?」などといった怪しい電話がピッチにかかってきた経験は多くの医師があるかと思います。
「一回騙されるくらい大丈夫でしょ笑」という方もいるかもしれません。
しかし、医師が騙される場合は、数千万円〜数億円単位で騙されてしまうため、人生が詰むことが少なくありません。
最初の一回で人生が詰んでしまうのです…
知っているか、知らないかが人生の明暗を分けることになるでしょう。
今回は、人生が詰む医師が嵌まりやすい人生の落とし穴をいくつか紹介させていただきます。
医学生や研修医の方は知識として入れておいて損はないです。騙される前に知っておくことが必要です。
医師が嵌まりやすい人生の落とし穴①
一つ目の落とし穴は、ワンルームマンション投資詐欺です。
Twitterでもたまに話題になるので、知っている方も多いと思います。
大体2000-3000万円程度の新築ワンルームマンションを数軒購入させられ、数千万円以上の借金を背負うことになるのです。
毎月の収支は赤字となり、給料から補填するしかありません。
騙されるまでの流れは以下の通りです。
まず病院のピッチに電話がかかってきます。
「病院の経理を担当しているものなので、信頼できるものですので、お繋ぎします。」
「○○病院の当直の○○先生(実在の医師)からお電話です。」
などと病院関係者を装い、なんとか電話に出させようとしてきます。
オレオレ詐欺のように複数人いるかのように装い、小芝居で混乱させてとりあえず電話に出るように仕向ける手法もあるので、とにかく気をつけてください。
電話に出ると
「節税に興味はありませんか?」
「ローンを払い終わった後は、あなたの資産になります。」
など、甘い言葉で勧誘され、直接会うように誘導されます。
会うと、ワンルームマンションの購入を勧められるというのが大体の流れです。
流れ的にわかるでしょうが、新築ワンルームは絶対に購入してはいけません。
なぜかというと、数千万円損する投資だからです。
成功した不動産投資では、毎月黒字となるはずですが、新築ワンルーム投資では毎月赤字になります。
年間数十万円節税になる試算が出されることもあるようですが、嘘です。
最初にマンションを購入する時点では、購入額を経費に算入できるので多少節税にはなるかもしれません。
しかし、2年目以降はほとんど節税にならないでしょう。
赤字になった部分が所得控除されることで税金が少し安くなるくらいです。
業者が出す試算では、都合の悪いことは考慮されていません。
マンションを保有する場合、不動産取得税(購入時)、固定資産税(毎年)がかかります。
また、入居者が変わると原状回復費用、設備の補修・修繕費用、入居付けにかかる広告費などもかかるのです。
結局、毎月数万円〜数十万円を支払って35年後にやっと自分のものになったとしても、手に入るのは築35年のボロボロのワンルームマンションです。
資産価値もたいしてないでしょう。ワンルームなので、結婚していたら家族で住むこともできません。
とにかく、ワンルームマンション投資は資産形成にはならないので、絶対に買わないように注意してください。
すでにワンルームマンション投資をしている医師が、多額の紹介料や高級な接待を目当てに同僚医師に勧めてくることもあるようです。
知り合いの先生からの紹介だと買ってしまう人が多いようなので、注意してください。
また、学会の会場前で声をかけられることもあるようなので、くれぐれもお気をつけください。