握りを箸で食べるか、それとも手で食べるかという問題。結論としてはどっちでも良いということになるんだろうけど、インドやバングラディッシュなど「手食」文化がある料理は、味覚・嗅覚・視覚・聴覚+触覚を全部使って、手で食べる方が美味しいという人が多いから、寿司もそういうこともあるかもしれない。
カレーの「手食」の話が出ると、「カレー屋でスプーンが出てこなかったので、ここは本格的な店なんだと思って手で食べ始めたら、店員が申し訳無さそうにスプーンを持ってきた」という2ちゃんコピペを思い出す。これは冗談としても、金属の味がする気がするという人は多いらしい。
鮨青木の大将が、「私は箸で食べますよ。だって魚の匂いが手につくのが嫌なんです。」と何かに書いてあったことを思うと、こういう考えもあるのかと思う。確かに、山葵を醤油につけないようにするぐらい気を使うなら、こういう所も気を使うべきなのかもしれない。
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