「売れた!」
BASEから注文通知が来た瞬間は、やっぱり嬉しいです。
3,980円の商品が1個売れた。
AliExpressでの仕入れ価格は1,200円。
頭の中では、
3,980円 − 1,200円 = 2,780円
「結構残るやん」
となります。
ところが実際に発送まで終わって計算してみると、
「あれ?全然残ってない……」
海外仕入れでは、これが普通に起こります。
問題は「売れるかどうか」だけではありません。
売れても赤字になる商品があります。
しかも厄介なのは、大赤字ならすぐ気づくのに、
1個売るたびに100円、200円、300円と少しずつ利益を削られているケースです。
注文が増えるほど忙しくなる。
なのにお金が増えない。
今回は、この状態になる人の共通点を見ていきます。
1 商品代しか見ていない
一番ありがちな失敗です。
AliExpressの商品ページを見る。
商品代1,000円。
日本では3,500円くらいで売れそう。
「2,500円も差額がある!」
ここで仕入れ候補に入れてしまう。
でも1,000円の商品を3,500円で販売しても、2,500円が利益になるわけではありません。
必要なのは、
売価仕入れ海外送料国内送料販売手数料梱包予備費最終利益
この8項目です。
たとえば、
売価 3,500円商品代 1,000円海外送料 400円国内送料 750円販売関連の手数料 約270円梱包 100円予備費 200円
とします。
残る金額は約780円です。
最初に見えていた「2,500円の差額」とは全然違います。
しかも商品を探す。
注文する。
受け取る。
検品する。
写真を撮る。
商品説明を書く。
梱包する。
発送する。
問い合わせに答える。
ここまで自分でやって780円です。
もちろん、この金額で納得できるなら問題ありません。
大事なのは、
「思っていた利益と違った」
をなくすことです。
2 BASEの手数料を後から考える
これも危険です。
2026年10月時点、BASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用0円ですが、通常の注文では決済手数料3.6%+40円、さらにサービス利用料3%がかかります。
また、決済方法によって条件が異なる場合があります。 BASE
つまり、
「無料でショップを作れる」
と
「無料で販売できる」
は同じ意味ではありません。
商品価格を決めるときに手数料を入れておかないと、売れるたびに予定していた利益から削られます。
僕なら商品候補を探した段階で、
「販売手数料」
の欄まで埋めます。
売れてから計算するのでは遅い。
売る前に計算します。
3 国内送料を甘く見る
海外仕入れなのに、意外と利益を壊すのが国内送料です。
AliExpressから自分のところへ届いた。
検品した。
問題なし。
購入者へ送ろう。
ここで、
「思っていた発送方法に入らん……」
となる。
厚みが少しオーバー。
箱にするとサイズが上がる。
壊れ物なので緩衝材を増やしたら予定サイズを超える。
こうなると送料が変わります。
たとえば想定送料450円だったのに、実際は750円。
差額300円。
利益800円の商品なら、この300円はかなり大きい。
だから商品を見るときは、
商品サイズだけではなく、
「梱包したあとのサイズ」
まで考えます。
ここが地味ですが大事です。
4 海外送料を「今の表示価格」で固定して考える
AliExpressの商品代が安くても、送料込みで見ると微妙な商品があります。
さらに条件が変わる可能性もあります。
だから、
商品代だけを仕入れ原価にしない。
商品代1,200円。
海外送料500円。
なら、
自分の中では最初から1,700円の商品として見る。
「送料無料」と表示されている商品でも、それだけで仕入れを決めません。
納期。
追跡。
販売者の評価。
注文数量。
商品仕様。
ここまで確認します。
BASEも海外仕入れ商品について、配送に時間がかかる場合は届け日数の目安を明記し、なるべく追跡可能な配送方法を利用するよう案内しています。 BASEヘルプ
安さだけを追いかけると、後で別のところからコストが出てきます。
5 不良品を「たまにある事故」と考えている
海外仕入れでは、
10個仕入れて10個すべて完璧。
これを前提に利益計算するのは危険です。
箱が潰れている。
傷がある。
色が違う。
数量が足りない。
付属品がない。
動かない。
商品ページと寸法が違う。
こんなことが起きれば、その商品をそのまま購入者へ送るわけにはいきません。
だから僕なら利益計算に、
「予備費」
を入れます。
1商品あたり100円でも200円でもいい。
自分の商品に合わせて、不良や値上がりなどに備える金額を最初から入れておく。
予備費を入れた瞬間に利益がなくなる商品なら、
そもそもの価格設計がギリギリすぎる可能性があります。
BASEも海外仕入れ商品について、必ず検品し、不良品や異なる商品が購入者へ届かないよう求めています。 BASEヘルプ
つまり検品は、
「余裕があったらやる作業」
ではありません。
最初から運営コストとして考えておく方が安全です。
6 利益率より「売れそう」を優先する
ここが怖いところです。
競合が2,980円。
自分は3,480円で売りたい。
でも、
「500円高かったら売れへんかな……」
と不安になる。
2,980円に下げる。
まだ売れない。
2,780円にする。
売れた。
「やった!」
でも計算したら利益150円。
これではかなり厳しい。
値下げすると売れやすくなる可能性はあります。
でも、
「売れた=成功」
ではありません。
利益を残すことが目的なら、
利益がなくなる価格まで競争する必要はありません。
競合より高いなら、
なぜ高いのか。
自分で検品している。
実物写真がある。
寸法を測っている。
日本語で詳しく説明している。
国内から発送する。
問い合わせに対応する。
こうした価値を作る方を考えます。
価格だけで勝負すると、最後は体力勝負になります。
7 自分の作業時間を0円で考えている
ここも見落とされます。
利益500円の商品。
10個売れば5,000円。
一見悪くありません。
でも1商品につき、
検品10分。
撮影10分。
梱包10分。
発送準備10分。
問い合わせ対応も少し。
これで毎回40分使っていたらどうでしょう。
「利益500円の商品を売った」
ではなく、
「500円を残すために何分使ったか」
まで考えた方がいい。
だから利益額だけではなく、
手間も記録します。
検品が簡単。
壊れにくい。
梱包しやすい。
発送しやすい。
問い合わせが少ない。
こういう商品は、数字に出にくいですが非常に扱いやすい。
逆に利益1,500円でも、
毎回動作確認が必要。
部品が多い。
壊れやすい。
説明が難しい。
返品対応が多い。
これなら利益500円の商品より大変かもしれません。
8 売れる前に30個仕入れる
「1個あたり利益1,000円」
この数字を見て、
30個売れたら3万円。
100個なら10万円。
こう考えたくなります。
でもまだ1個も売れていません。
ここで30個仕入れると、
売れなかった瞬間に在庫です。
商品代だけではありません。
置き場所も必要。
値下げするかもしれない。
競合が増えるかもしれない。
仕入れ価格が変わるかもしれない。
だから最初は小さく試します。
サンプルを取る。
検品する。
写真を撮る。
少量で販売する。
反応を見る。
売れる。
利益も残る。
トラブルも少ない。
ここまで確認できてから数量を増やす。
この順番です。
「売上」ではなく「最終利益」を見る
月商10万円。
月商30万円。
こういう数字は分かりやすいです。
でも売上30万円あっても、
仕入れ海外送料国内送料販売手数料梱包不良品返金
で28万円使っていたら、残るのは2万円です。
逆に売上10万円でも、最終利益がしっかり残っているなら意味があります。
だから僕なら毎回見る数字は、
「いくら売れた?」
より、
「結局いくら残った?」
です。
海外仕入れは「仕入れ価格の安さ」に騙されない
AliExpressを見ると、本当に安い商品がたくさんあります。
だから楽しくなります。
「これも売れそう」
「こっちも利益出そう」
どんどん候補が増えます。
でも見るべきなのは商品代だけではありません。
売価。
仕入れ。
海外送料。
国内送料。
販売手数料。
梱包。
予備費。
最終利益。
この8項目を全部埋める。
さらに、
重量。
納期。
検品難易度。
国内競合。
権利・安全面。
ここまで確認する。
面倒です。
でも、この面倒な計算を飛ばすと、
売れているのにお金が残らないショップになります。
BASEは海外から仕入れた商品の販売を認めていますが、納期表示、追跡可能な配送、検品、仕入れ不能時の返金、権利侵害商品の禁止などの注意事項を示しています。 BASEヘルプ
だから、
安い商品を見つける。
これがスタートではあります。
でもゴールではありません。
「全部払ったあと、いくら残る?」
ここまで計算して初めて、
その商品を売る価値があるのか判断できます。
売れた瞬間に喜ぶ。
それはもちろんOK。
でも、そのあと利益計算表を見て、
「ちゃんと残っとるやん」
ここまでいって本当の1件です。

