副業にできる経験がない人へ|30分で作る経験の棚卸し表
「副業に使える経験」を書き出そうとして、資格も実績もないから何も出てこない。職歴だけを見て、そこで手が止まることがあります。
それは経験がないからではありません。仕事名や肩書きで探すと、毎日の中で繰り返してきた作業が見えなくなるからです。
この記事では、今ある経験を「誰かに見せられる素材」へ言い換える棚卸し表を、例を交えて示します。最後に、次の記事で見本へ変える一行を一つ選びます。
副業の素材は、肩書きではなく繰り返した行動です
副業の見本にできるのは、特別な資格や華やかな実績だけではありません。人より早く終えられる作業、よく聞かれる質問、何度も説明してきた手順にも素材があります。
たとえば「接客業でした」だけでは、相手は何を任せられるか判断できません。一方で「新人に、予約変更の受け方を説明していた」と書くと、説明の順序を整理する経験が見えます。
ここで探すのは、すごい経験ではありません。自分の中では当たり前になっている行動です。
3列で書くと、経験が使える形になります
紙かメモに、次の3列を作ってください。1行につき1つの場面だけを書きます。
| 繰り返してきたこと | そのとき工夫したこと・手順 | 役立つ相手・場面 |
| 問い合わせに答える | 要点を先に伝え、必要な情報を確認する | 初めてサービスを使う人への案内文 |
| 家族の予定をまとめる | 締切と移動時間から順番を決める | 予定表・チェックリストの作成 |
| 後輩に作業を教える | つまずく箇所から先に見せる | 手順書や説明資料の作成 |
表の内容は、事実だけで十分です。「誰よりも得意だった」といった評価を足す必要はありません。思い出しにくいときは、次の3つから選びます。
- よく人に質問されたこと
- 何度も同じ順序で処理したこと
- 手間を減らすために自分で決めたルール
使う経験は、相手の困りごとまで書けるものを選びます
書き出した行のうち、次の3つに答えられるものを一つ残してください。
- どんな場面でやったか
- 何を見て、どんな順番で進めたか
- 初めての人がどこで困るか
この3つが書ける経験は、短い記事、チェックリスト、案内文、作業手順の見本に変えやすい素材です。反対に、仕事内容を一言でしか説明できないものは、今は無理に使いません。
「好きなこと」より「具体的に説明できること」を先に選ぶと、最初の見本までの距離が短くなります。
例:接客経験を、最初の見本へつなぐ
たとえば、接客の経験がある人が「お客様に説明していた」だけで終わらせると、見本の形が決まりません。
次のように場面を小さくすると、作れるものが見えます。
| 繰り返してきたこと | 工夫・手順 | 見本にするなら |
| 予約変更の案内 | 希望日時、人数、注意点の順に確認する | 予約変更を案内する短いメール文 |
この例は、接客経験がある人だけの話ではありません。事務、育児、学習、趣味でも同じです。行動を一場面に切り分けると、見本の題材が決まります。
今日の一手:5行書いて、1行に丸を付ける
今日やることは、3列の表を5行だけ埋めることです。その中から「場面・手順・困りごと」の3つが書ける1行に丸を付けてください。
完了の目安は、丸を付けた1行を見て「この内容なら、短い案内文かチェックリストを一つ作れそう」と言える状態です。次の記事では、その1行を30分の見本に変えます。
