不動産の営業マンから脱サラして起業し、いまは大阪で飲食や古物などを並行で回しながら、AIで事業の仕組みづくりを進めているマキ(X: @maki_giverage)です。
自己紹介の次として、この記事では「じゃあ実際にAIで何を作ってきたのか」をそのまま棚卸しします。先に言っておくと、派手な成功談はありません。やってきたこと、つまずいたこと、最近ちょっと手応えが出てきたこと。盛らずに並べるだけです。そのほうが、同じように何か作ろうとしている人の役に立つと思っています。
僕の場合、いつも「現場で困ったこと」がそのままモノ作りのきっかけになっています。順番に書きます。
① 最初に作ったのは、自分の店のための業務アプリ
きっかけはすごく地味で、「既製品が自分の店に合わなかった」。これだけです。
飲食って、シフト管理・来店組数の記録・スタッフのタスク・売上の見える化が、ぜんぶ別々のツールに散らばりがちなんですよね。それぞれは悪くないけれど、自分の店のオペレーションには微妙に噛み合わない。
なので自分で作りました。1つのアプリの中に、次のものを全部入れた、完全オーダーメイドの業務効率化ツールです。
- シフトのスケジューラー
- 売上と来店組数の管理
- スタッフのタスク管理
- 売上ダッシュボード(数字をひと目で把握)
「自分の店のためだけ」に作ったので、無駄がない。現場が回る感覚が変わりました。
ここで学んだのは、「自分が一番困っている人」だと要件定義がめちゃくちゃ速いということ。誰かにヒアリングしなくても、毎日自分が困っているから、何が要るか全部わかっている。最初の一個を作るなら、自分の痛みから始めるのが一番だと思いました。
② App Storeに「出して」初めてわかった壁
次にやったのが、スマホアプリをApp Storeにリリースするところまで持っていくこと。ここで痛感したのは、「作る」と「出す」はまったく別物だということです。
コードが動くのと、ストアに並ぶのは別の山でした。審査がある。ストアページ(タイトル・説明・キーワード・スクショ)も作り込まないといけない。「動くものができた、やった」で終わりじゃなく、そこからが本番でした。
正直、審査で詰まったり、ストアページで悩んだりしました。でもこの「出して初めてわかった壁」が、あとで効いてきます。つまずきも、ちゃんと言語化すれば資産になる。実際この経験は、のちにそのまま“商品”になりました。
③ Claude Codeに出会って、スピードが変わった
転機はClaude Codeに出会ったことです。開発のスピードと、一人でやれる範囲が大きく変わりました。
もともとアイデアを「実現する手順」に落とすのが好きなタイプなので、AIを部下チームのように使うのがしっくりきました。「作りたいと思ってから形になるまで」の距離が、ぐっと縮みます。
そこで考えたのが、自分が苦労して得た経験を、誰でも使えるAIスキルにできるんじゃないかということでした。
④ 経験を「AIスキル」にして公開している
いまは「Capafy」というプラットフォームで、AIスキルを作って公開しています。これは「実際に作って世に出しているもの」の棚卸しで、買ってください、という話ではありません。
作ったスキルの例をいくつか挙げると——
- App Storeのストアページ(タイトル・説明・キーワード・スクショ)を最適化するスキル
- 却下メッセージを貼ると、原因と直し方・対応コードを返すスキル
- アプリ内課金(StoreKit2)を審査対応で実装するガイド
- 1つのアイデアを1週間分のSNS投稿に展開するスキル
- YouTube動画のリンクから、ショート用の編集手順・キャプション・投稿時間まで用意するスキル
- 同じ顔を保ったままAI漫画を生成するスキル
共通しているのは、ぜんぶ「自分が実際に困って、手を動かして越えてきたこと」が元になっていること。一般論を並べたものは作っていません。一次情報じゃないと、使う人に見抜かれると思うので。
売れ行きは、正直まだ少額。でも
ここも盛らずに書きます。売れ行きはまだ少額です。「爆売れ」とは口が裂けても言えません。
ただ、実売はちゃんと出ています。そして、同じ人がまた買いに戻ってきてくれることも起き始めました。これが個人的に一番うれしい。数は少なくても、「刺さる人」にはちゃんと価値が届いている実感があります。
逆に課題もはっきりしました。一番の壁は「品質」より「まだ知られていない」こと。届けば刺さるのはわかってきた。だから次は、磨くより届ける。この記事を書いているのも、その一環です。
おわりに
棚卸ししてみると、ぜんぶ一本の線でつながっていました。店のアプリ → App Storeに出してつまずいた → Claude Codeで速くなった → その経験をスキルにして公開。きれいな成功物語というより、「困った→作った→つまずいた→形にした」の繰り返しです。
これからも、過程・うまくいかなかったこと・数字を、盛らずに開けていきます。
- X(日々の実況・建設中の裏側): @maki_giverage
