
結論:子どもの初スマホで効いてくるのは、端末選びよりも「渡す前の30分」です。契約の名義、フィルタリング、使用時間。この3つを先に決めておくだけで、あとで揉める回数がぐっと減るんですね。
この記事は、小学校高学年から中学生くらいのお子さんに、初めてスマホを持たせようとしている保護者の方に向けたものです。あなたのお子さんは、何歳でスマホを持つ予定ですか。内閣府の青少年のインターネット利用環境実態調査でも、小学生のうちからスマートフォンを使い始める割合は年々上がっていて、「そろそろうちも」という判断はもう特別なことではなくなりました。ここでは機種選びの話は一度脇に置いて、契約の名義をどうするか、フィルタリングをどこまでかけるか、渡した初日に何を触るか、という手順の部分だけを順番に整理します。読み終えたときに「申込ボタンを押す前にやること」と「渡す当日にやること」が分けて見えていれば十分です。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
最初に決めるのは「名義」と「どこまで管理するか」
最初のつまずきどころは、意外にも設定画面ではなく契約の名義です。未成年名義での契約は、年齢の下限や親権者の同意書といった条件がつくことが多く、手続きが一段増えます。手間を減らしたいなら、契約者は保護者にして、実際に使う人として子どもを「利用者登録」する形が扱いやすいです。楽天モバイルでも、公式サイトの案内では契約者と利用者を分けて登録できるようになっています。
この利用者登録がなぜ大事かというと、青少年インターネット環境整備法で、携帯電話事業者は18歳未満が使う回線についてフィルタリングサービスの説明と提供を行うことになっているからです。利用者を子どもとして登録しておけば、フィルタリングの案内が正しく回ってきます。逆にここを親のままにしておくと、数か月経ってから「そういえば何もかかっていなかった」という状態になりがちです。
もうひとつ、先に家庭内で決めておきたいのが管理の強さです。整理すると、だいたい三段階に分かれます。アプリの追加も課金もすべて親の承認が要る「承認型」、アプリと使用時間だけ決めて中身までは見ない「中間型」、位置情報の共有だけにして残りは本人に任せる「ゆるめ型」。年齢と家庭の方針で選ぶところで、正解がひとつに決まる話ではありません。ここを決めずに設定画面を開くと、あれもこれもオンにして、結局子どもが使いにくくて解除する、という流れになりやすいです。

よく聞かれるのが「子ども名義にしないと料金が分けて見られないのでは」という点なんですが、契約者が親でも回線ごとの明細は分かれて確認できます。名義は手続きのしやすさで決めて大丈夫ですよ。
渡す前にやること(準備5点・所要時間の目安つき)
- 準備物を5点そろえる(約15分)……①親のスマホ ②子どもが使う端末 ③契約者である保護者の本人確認書類 ④支払いに使うクレジットカードまたは口座情報 ⑤自宅のWi-Fi環境。この5つが手元にないと、途中で必ず止まります。
- 申込フォームを進める(15〜30分)……利用者情報の入力欄で、子どもの氏名と生年月日を登録します。ここでフィルタリングの案内が出るので、飛ばさずに読むこと。
- SIMまたはeSIMを開通する(10〜20分)……eSIMなら申込当日に開通まで進めることもあります。物理SIMは配送待ちが入るので、渡す日から逆算して申し込みます。開通作業は自宅のWi-Fi下で行うと安定します。
- 端末の初期設定と子ども用アカウント作成(30〜60分)……iPhoneはファミリー共有、AndroidはGoogleファミリーリンクで、親のアカウントの管理下に子どものアカウントを作ります。ここを先に済ませないと、あとから管理下に入れ直す手間が発生します。
- フィルタリングを入れる(約10分)……楽天モバイルには「あんしんコントロール by i-フィルター」という有料オプションがあり、公式サイトの表記では月額330円(税込・2026年8月時点)です。OS標準の制限機能と併用しても構いません。
- 使用時間と就寝時間を設定する(10〜20分)……平日と休日で分けておくと現実的です。最初はやや緩めにして、1か月後の実績を見て絞るほうが続きます。
- 家庭内のルールを紙1枚にして渡す(約15分)……「食卓には持ち込まない」「知らない相手からの連絡は必ず見せる」など3〜5行で十分です。設定と口頭の約束はセットで機能します。
iPhoneとAndroid、押す場所が違うところ
- 子ども用アカウントの作成:iPhoneは「設定 → ファミリー → メンバーを追加 → お子様用アカウントを作成」。AndroidはGoogleファミリーリンクのアプリから作成します。13歳未満は、いずれも親の管理下でしか作れません。
- 使用時間の管理:iPhoneは「スクリーンタイム」の休止時間とApp使用時間の制限。Androidはファミリーリンクの1日の利用上限と就寝時間。
- アプリのインストール制限:iPhoneは「コンテンツとプライバシーの制限 → iTunesおよびApp Storeでの購入」。Androidは「Google Play → 保護者による使用制限」で、年齢レーティングごとに絞れます。
- 課金の承認:iPhoneは「承認と購入のリクエスト」。AndroidはPlayストアの購入承認。無料アプリのインストールまで承認対象にするかどうかは、承認型にするか中間型にするかの分かれ目です。
- 位置情報の共有:iPhoneは「探す」アプリ、Androidはファミリーリンクの現在地表示。学校の許可状況によっては、通学中だけ使う運用にしている家庭もあります。
- 通話の設定:楽天モバイルはRakuten Linkアプリを使えば国内通話が無料、標準の電話アプリからかけると22円/30秒がかかります。子どもの端末側にRakuten Linkを入れて、発信元をどちらにするか最初に教えておくのが安全です。

ここでひとつ念押しを。スクリーンタイムのパスコードを、端末のロック解除と同じ番号にしないでください。同じにすると、その日のうちに制限は解除されます。地味ですが、いちばん多いつまずきどころなんです。
ここに注意⚠️
- フィルタリングは万能ではありません。SNSのダイレクトメッセージや、アプリ内ブラウザ経由の閲覧まで細かく遮るのは難しく、最後は会話でしか埋まらない部分が残ります。設定で防げる範囲と、約束事でしか防げない範囲を分けて考えてください。
- データ容量は最初から大きくしなくて構いません。楽天モバイルのRakuten最強プランは、公式サイトの料金表で3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GBを超えると3,278円(いずれも税込)という段階制です。まず小さく始めて、翌月の実績で判断できます。
- 通学先と自宅の電波は事前に確認を。楽天モバイルは屋内や地下、鉄筋の建物の奥まった部屋で弱くなることがあります。連絡手段として持たせる目的が強いなら、公式のエリアマップを見て、可能なら現地で確認しておくほうが確実です。
- 家にある古い端末を使い回す場合は、SIMロックの解除状況、ネットワーク利用制限の判定、対応バンドを先に確認します。「たぶん動く」で進めると、渡す当日に開通できません。
- 料金プランやオプションの金額・条件は改定されます。この記事の数字は2026年8月時点の公式サイト表記なので、申し込む前に最新の表示を確認してください。

注意点をまとめると、設定で守れる部分と、話し合いでしか守れない部分がある、ということです。完璧な設定を目指すより、月に1回いっしょに使用時間の画面を見る時間を作るほうが効きます。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ここまで設定の話をしてきましたが、申し込む段になると「どこから申し込むのが一番いいのか」で手が止まる方が多いです。楽天モバイルの申込ルートには、大きく分けて「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」の3つがあり、それぞれ適用条件と特典の中身が違います。しかも、家族の2回線目として追加する場合や、過去に契約したことがある回線を再契約する場合は、そもそも対象になるルートが変わることがあります。子ども用の回線は「親がすでに契約していて、そこに追加する」という形が多いので、この違いがそのまま結果を左右します。ちなみに、ここは記事本文で個別に条件を書き切ると古くなるため、比較と最新の条件は下記の解説記事にまとめてあります。申込前に一度、自分がどのケースに当てはまるか確認してみてください。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📚 動画でも解説しています
文字だけだと設定画面の位置が分かりにくいところもあるので、動画のほうが早い方はこちらもどうぞ。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
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次回は「子どもの回線を家族のプランにまとめたときに、料金と管理がどう変わるか」を数字で見ていきます。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
