
結論から言うと、外から配信する人のモバイル回線として楽天モバイルは十分戦えます。データ無制限で月3,278円、テザリングは追加料金0円で容量上限もなし。ただし配信の生命線である「上り速度」には場所と時間帯で波があるので、この記事では18ヶ月の実測データから、使える条件と使えない条件を整理していきます。
この記事は、YouTube LiveやTikTok LIVEを外から配信したい方、撮影した動画を出先からアップロードしたい方に向けて、まめ研究員が楽天モバイル本回線18ヶ月(2024年12月契約〜)の実測をもとに書いています。あなたがいつも配信している場所で、上り速度が何Mbps出ているか測ったことはありますか? 回線選びの記事では下り速度の話ばかり目立つんですが、配信者にとって本当に大事なのは上りなんです。読み終わる頃には「自分の配信スタイルで楽天モバイルが成立するか」を数字で判断できるようになるはず、という設計で書きました。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
配信で効くのは「上り」です:楽天モバイルの基本スペック
まず公式の料金体系から確認すると、Rakuten最強プランはデータ無制限で月3,278円(税込)。使用量が3GBまでの月は1,078円、20GBまでは2,178円に自動で下がる段階制です。配信者に効くのはテザリング周りで、追加料金0円・テザリング分だけの容量制限もなし。ドコモやauの一部プランにあった「テザリングは月30GBまで」のような縛りがありません。一方で、配信に必要なのは上り速度です。公式ヘルプによればYouTube Liveの推奨ビットレートは1080p/60fpsで6,800kbps前後、720pなら4,000kbps前後。まめ研究員の見立てでは、実測の上りが配信ビットレートの2倍を安定して超えていれば実用ラインです。2024年12月に乗り換えた当時は「配信用途はさすがに無理だろう」と思っていたんですが、18ヶ月使ってみると、上りの安定度は想定より一段上でした。

下りが100Mbps出ていても、上りが3Mbpsしかなければ1080p配信は途切れます。速度計測アプリの結果を見るとき、配信者がメモすべきは上りの数字。ここを取り違えたまま回線を選ぶと後悔しやすいんです。
配信前ルーティン:テザリング設定と速度チェック7ステップ
- iPhone 14 Proの場合、「設定」→「インターネット共有」をオンにする(楽天モバイルはAPN設定不要、所要1分ほど)
- 配信用のPCやカメラは、可能ならUSB接続、Wi-Fi接続なら5GHz帯でつなぐ(2.4GHz帯より電波干渉に強い)
- 配信する場所でSpeedtest系アプリを起動し、上り速度を3回計測して一番低い数字をメモする
- その最低値が、流したいビットレートの2倍以上あるか確認する(6,000kbpsで配信するなら上り12Mbpsが目安)
- OBSなど配信ソフトのビットレートを実測に合わせて設定する(720p/60fpsなら4,500kbps前後から様子見)
- 配信開始から5分間はドロップフレーム率を監視し、1%を超えたら解像度かビットレートを1段下げる
- 1時間を超える配信ではスマホを日陰に置き、給電しながら運用する(発熱でテザリングが不安定になるため)
実測データ:場所×時間帯で上りはどれくらい出るのか
- 自宅マンション5階・窓際(東京都区内、平日21時台):上り19〜24Mbps。1080p配信でも余裕がありました
- 新宿駅東口(平日の昼12時台):上り6〜9Mbps。720pなら実用、1080pはドロップフレームが出始めます
- 地下鉄ホーム:上り1〜3Mbps。配信は非推奨で、コメント確認や告知投稿くらいに割り切るのが無難です
- 東北の実家・駅前(2026年5月の帰省時):上り10Mbps前後。720p配信は問題なく通りました
- 高速道路サービスエリア(月末の日曜夕方):上り5Mbps前後。混雑の割に粘りましたが、1080pには足りない数字です。話が逸れますけど、この時間帯のサービスエリアは駐車場に入るまでが一番の難関ですね

見落としがちなのがデータ消費量です。ちなみに6Mbpsで1時間配信すると約2.7GB。週3回×2時間の配信なら月65GBを超えます。20GB上限のプランだと月の前半で使い切る計算なので、上限を気にせず流せること自体が配信者には効いてくるんです。
ここに注意⚠️
- 公平なサービス提供のため、混雑時などに通信速度が制御される場合があると公式に明記されています。毎晩数十GB級のアップロードを続けるような使い方では、影響が出る可能性を頭に入れておいてください
- 建物の奥まった場所や地下は上りが落ちやすいです。プラチナバンド(700MHz帯)の整備は進んでいますが、2026年7月時点ではまだ場所によって差があります
- 夏場の屋外テザリングは発熱との戦いです。iPhone 14 Proでも、直射日光の下では充電が一時停止することがありました
- 収益や大事な告知が絡む配信を楽天モバイル1本に依存するのは避けて、光回線や他社サブSIMとの二段構えを検討してください

まとめると「メインの配信は固定回線、外配信とサブ用途は楽天モバイル」が現実的な落とし所です。外配信メインの人が1本化できるかはまだ判断が分かれるところで、まめ研究員も60:40で「場所を選べば行ける」という感触です。自宅が地下1階のような方には勧めにくい、そのくらいの温度感で読んでください。
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次回は「配信落ちを防ぐデュアルSIM構成(楽天モバイル×povo)」を予定しています。この記事が参考になったら、いいねで教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
